君が知ってる私

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:オレンジヨーグルト

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.16

ヤッホー私は、佐藤なつみです。
中学3年生。





私は、皆に隠していることが
あるんだ。





病気で、毎日薬を
飲まないと命に関わる。





でも、薬をちゃんと飲めば
普通に暮らせる。





このことは、
一生隠してたい。













・*。・ 学校 ・。*・





「おはよーなつみ!」





「おはよう! なつみ」





「うん。おはよう
ゆず、太陽!」





「今日体育で
バスケだよー最悪!」





「俺は別にいいけどなー」





彼女は、足川ゆず。
私の友達。
明るくて可愛い。





そのとなりにいるのが
私の幼なじみ、
犬飼太陽。





彼はバスケが得意。
そして、私の好きな人。





2人にも薬のことは
隠してる。





今日は体育があるから
体育の前に
薬飲まなきゃ。













・*。・ 体育の前 ・。*・





よしっ・・・
誰もいないよね。





そう思い、私は
たくさんの薬が入っている
薬入れを取り出した。





あっ・・・





「バサッ」





そう音をたて
薬入れが落ちた。
拾わなきゃ。





「これ、なつみの?」





そう言って太陽が
私の薬入れを拾った。





「あっ・・・」





太陽は、
薬がドッサリ入った
薬入れを見ていた。





ヤバイ・・・
病気のことバレる!





「う、うん。
まぁ・・・」





「何これ? 薬・・・?
どこか悪いの?」





「いや・・・別に、
ちょっと風邪」





太陽には、
極度の心配性なので
なおさらバレたくなかった。





「嘘でしょ。
前髪触りだしてる。
嘘の証拠」





そう言って
私の腕を掴んだ。





私はとっさに
嘘をつくと、
前髪を触りだす
癖がある。





「説明・・・
してくれない?」





もう隠せないとおもい
太陽に全てを話した。





「・・・そっか、
薬を飲めば
大丈夫なんでしょ?」





「うん。
それは大丈夫!」





「なんで
隠してたの?」





「心配かけたくなくて・・・
ゴメン」





「別に隠さなくてもいいんだよ!
俺にとって大事な!!
・・・友達なんだから・・・」





そう言って太陽は、
行ってしまった。













・*。・ 体育 ・。*・





「なつみー遅いよ~!」





ゆずがホッペを
膨らませた。





「ごめん、ごめん、
ちょとね・・・」





「ちょっとって何?
まぁいいけどさぁー」





「さすが犬飼君~!」





女子の声が聞こえた。





みると、太陽が
華麗にシュートを
決めていた。





「別に隠さなくてもいいよ!
友達なんだから!」





太陽に言われたことを
私は思い出した。





隠さなくても・・・
いいのかな。





私は、太陽を見てそう思い、
ゆずに放課後、病気のことを
話してみることにした。





「・・・ってことで
薬を毎日飲んでるんだ」





ゆず、何て言うかな・・・?





「そっか。
言ってくれてありがと!」





ゆずは笑顔で
言ってくれてた。





「ゴメンネ・・・黙ってて。
でも、ありがとう。
受け入れてくれて」





「ううん!
じゃあ帰ろ!」





「うん!」





そうしてゆずに
病気のことを言えた。





前はかたくなに
病気のことは隠す!
って、思ってたけど
太陽の言葉にハッ! とした。













・*。・ 次の日 ・。*・





「なつみ!
ノート落としたよ」





「えっ!」





そう言って太陽が
また拾ってくれてた。





「ありがとう」





「昨日から物落としすぎ」





「フフッそうかな?」





「褒めてないから」





「ごめん」





「あっ・・・ゆずに
本当のことは言えたんだ。
それは、太陽のおかげ。
本当にありがとう」





「俺、なんもしてないよ」





「そんなこと!
なんもしたよ!」





「ありがとう」





「うん。
まぁ、じゃあ」













・*。・ 次の日 ・。*・





今日の薬は、





あれ・・・?
薬がない!!
どうしよう!





飲まないと
体が持たない!





自己管理が甘いな、
私・・・





「なつみ、どうしたの?」





太陽が
声をかけてくれた。





「なんでもないよ!!」





とっさに、薬入れを
なくしたことを
隠してしまった。





「そっか・・・」





そう太陽が言った瞬間
私の意識がとだえた。













・ ・ ・ ・ ・ ・





「ここは・・・?」





私はベットで
寝ていた。





ここ・・・保健室?





「おきたか!
なつみ!
これ・・・薬」





そうして
私がなくしたはずの
薬を取り出した。





「探してくれたの?」





「まぁ・・・あの時
前髪触ってて・・・
それでもしかしてって・・・」





「ゴメン・・・本当。
迷惑かけて。
なんでそんなに
私にかまってくれるの?」





「それは、
なつみのこと好きだから。
だから付き合って」





「へっ・・・?」





思えば、私の変化に
いつも気づいてくれた。





その度に太陽に
助けられた。





病気のことで
再認識した。





私、太陽が好きだ。





「はい」







~end~

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