親友だと思ってた。

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:s・k 0623

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.09.28

「もう、どうして!」





私は、溢れ出る怒りと悲しみを
どうすることもできず、
ただひたすら泣いていた。





すみません!
私は、ゆなな。
中1。





今、どうして
私が泣いているのか
というと・・・













─── 10分前 ───





ルキ「ゆななって
いい子ぶってるよね~」





リミ「そ、そうかな?」





カイラ「えっ??」





ルキ「いっつも、
何かと私について来るし、
いい子ぶっているし、
正直ウザいんだね~」





聞いてしまった。





私は、確かに
学級委員になったり、
前に出ることは多い。





でも、やりがいは、
いつも感じる。
それだけ。





それに、そんなこと
言われても





メンタルの強い私は平気。





でも、ルキは、
小3からの親友・・・





私は、ずっとルキに
からかわれてたんだ。





最近ルキとすれ違いが
生まれてる気もしてた。













─── 現在 ───





ハアトにLINEしよう。





ハアトは、私の彼氏だ。





ゆなな『ルキと絶交する』





ハアト『えっ?』





『なんで!』





ゆなな『ルキは、私のことが
嫌いなんだよ』





ハアト『どうして
そう思うの?』





ゆなな『さっき、
リミちゃん、
カイラちゃんと
話してるの聞いちゃって』





ハアト『わかった』





『でも、これからどうするの?』





『友達、いないんでしょ?』





ゆなな『ハアトがいるから
大丈夫』





ハアト『うん』





『俺はゆななを泣かせない』





『ルキのところ行ってきな!』





ゆなな『うん! ありがとう』













─── ルキの家の前 ───





ハアトも
励ましてくれたから
大丈夫。





ピーンポーン





ルキ「あっ! ゆなな!」





ゆなな「ごめん、いきなり」





ルキ「どうしたの、
LINEも来てな・・・」





ゆなな「絶交しよう」





ルキ「えっっっ」





ゆなな「さっき、聞いてたの、
話してるの」





ルキ「あっ! そうなの~
じゃ、話は早いね!
ありがとう!
絶交申し込んでくれて」





バンッ
(ドアがしまった)





ポロッポロッ





あれっなんで、
絶交したかったのに





なんで涙が出るの?





ひたすら走った。





泣きながら走った。





ハアト「ゆななっ」





キキーッ





ゆなな「えっ」





ハアト「ひかれるとこだったよ」





ゆなな「あ、ありがとう」





ポロッポロッ





また涙が出てきた。





ゆなな「ほんと、ごめんね」





ハアト「ゆななが
無事でよかった。
家に帰ろう」





ゆなな「うん」













─── 家について ───





ゆなな「ハアト、ありがとう」





ハアト「うん、もう大丈夫?」





ゆなな「大丈夫」





ハアト「じゃ、また明日!」





ハアトはあえて
ルキのことに触れずに
明るく話して
くれたんだと思う。













─── 1時間後 ───





はっっ





いつのまにか寝てた。





ふと、ルキとした
LINEを見てしまう。





ふと、アルバムを
開いてしまう。





ふと、文通した手紙を
見てしまう。





ルキとの思い出が
心の底からよみがえる。





ゆなな「私は、
いつ間違ったの?」





全部忘れよう。





友達なんていらない。





裏切られるだけだから。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





あれから私は、
休み時間も
下校も
ずっと1人で過ごした。





この方が幸せなんだ。





そう言い聞かせてた・・・













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





今日も
1人で帰るのか・・・





放課後
日直の仕事をして





少し出るのが
遅くなった。





周りにも
誰もいない。





ゆなな「きゃっっ」





目の前に
下半身を出している
男の人がいる。





ふ、不審者?





?「ごめんね、ごめんね」





といいながら
体ごとこっちを向く。





慌てて逃げた。





周りに家などはない。





怖い、怖い。













─── 次の日の朝の会 ───





先生「えー実は昨日
このクラスの女子が
不審者にあった」





みんな「えーっっ」





「誰だよ!」





先生「静かに!
名前は出さないが
みんなも気をつけるように」





?「ゆななちゃん!」





ゆなな「あっ! アキちゃん」





アキ「もしかして、
不審者あったの
ゆななちゃん?」





ゆなな「えっ?
ち、違うよ」





アキ「大丈夫、
誰にも言わないから!」





アキちゃんは、
控えめな子で
仲良くしたことはない。





でも、約束は絶対
守る子だから
これ以上かくしきれず
うなずいてしまった。





アキ「今日から
一緒に帰らない?
家も近いよね?」





ゆなな「う、うん」





久しぶりに誰かと
帰りたくて
ついいっていまった。





その日から、
アキちゃんと
仲良くなり





友達になりたいと
思っていた。





ゆなな「アキちゃん!」





アキ「ん?」





ゆなな「と、友達に
なってくれない?」





アキ「・・・え?」





ゆなな「あっ!
ごめん、嫌だよね」





アキ「違うよ!
もう友達だと思ってて」





ゆなな「えっ」





アキ「待って、
親友になろう!」





ゆなな「うん!!」





私には、
アキちゃんという
最高の親友、





ハアトという
最高の彼氏がいます!!!







*end*

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