クリスマスプラネット

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:みなな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.11.23

♪ジングルベルジングルベル
すずがなる~





となりの家から
クリスマスソングが
聞こえてきた。





朝から降り出した雪は、
この部屋の窓から見える公園の
木の上にどんどんつもり、
おれちゃうんじゃないかと
心配になってくる。





あ、私はゆなな。





何年かぶりの
ホワイトクリスマス。
楽しみだな。





『クリスマスプラネット』





小さな惑星の絵が
描いてあるチラシを
手に取る。





小さなライブハウスで
10代のバンドが
何組か出る
イベントのチラシだ。





そのうちのひとつのバンドは
蓮がボーカルをやっている。





蓮とは同じ
小、中学校だった。





いつでも会えるし
話せるし。





特に意識してなかった。





でも、高校が別になり、
全然顔を合わせることが
なくなると。





急に私の隣に
蓮がいないことに
気づいた。





それは、
変な感じがした。





LINEしたいけど
話す内容ないし。
用事もないし。





そんなことを
おもっていたとき、
蓮からLINEがきた。





蓮『バンド組んだから
今度ライブするよ』





私はすぐに聞き返した。





蓮には、バンドの
イメージなんて
なかったからだ。





久しぶりに
蓮に会えるかも!





急にクリスマスが
楽しみになった。





ライブハウスなんて、
1度も行ったことがないから
緊張したけど、
近くまで行ったら、
中学校や小学校の時の
なつかしい友達が
沢山いて安心した。





ライブハウスの
ドアを開けると。





ステージの真ん中に
金ピカのマイクを持った
蓮がいた。







演奏が始まる。





歌っている蓮なんて、
見たことがなかった、





でも、少しずつなれてくると
蓮の声が自然に私の中に
入っていくような感じがして、
蓮の顔もちゃんと
見ることができた。





うまくはない。
でも蓮は本気だった。





ライブが終わると
近くのファミレスで
打ち上げになった。





蓮「みんな
来てくれてありがとう」





蓮がみんなに
お礼を言った。





私が質問した。





ゆなな「なんで蓮
バンド始めたの?」





蓮「なんか学校のやつに
歌やらない? って誘われて。
なんか音楽の授業で
声質がいいって
めっちゃ褒められたから
受けちゃってこうなった」





ゆなな「ふーん」





蓮「ゆなな、相変わらず
オレンジジュースなんだな」





ゆなな「だってそれしか
飲めないし。
オレンジジュース好きだし。
それいったら蓮もずっと
メロンソーダじゃん」





蓮「だって好きなんだもん」





すこし沈黙。





蓮「安心した」





ゆなな「え??」





蓮「なんかずっと会ってなくて、
久しぶりに会ったら
めっちゃ可愛くなってて。
でも中身は昔のまま」





ゆなな「ねぇ、それって
褒めてるの?
からかってるの?」





蓮「褒めてるに
決まってんじゃん」





ゆなな「ふーん」





蓮「俺、ゆななのこと
好きだから。
付き合ってください」





ゆなな「え?」





蓮「付き合ってください」





ゆなな「はい」





蓮「ほんと?」





ゆなな「うん」





蓮「え? って聞かれたから
ダメかと思った」





ゆなな「へへ」





パチパチパチパチパチ





拍手が聞こえてきた。





蓮「え? え?
あ、そうだーーーー!
打ち上げ中だったんだ!」





ゆなな「うそっ
すっかり忘れてた」





リミ「おめでと!」





ルワ「幸せになれよっ!」





シズク「お幸せにね~」





ハアト「蓮! すごいぞ!」





中学校時代の友達が
口々に声をかけてくれる。





ゆなな&蓮「ありがとう」











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