私の役目とは

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:ハニオレ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.09.23

こんにちは、
高比良由菜です。





最近私に変化があった。





それは私が
雪の女王になったこと。





その理由は私のお母様が
先日亡くなって、、、





急だったから
高比良家の長女の私が
女王を継ぐことになった。





だから私は高校を
途中でやめた。





本当は
やめたくなかった。





なぜなら私には
大好きな人がいたから。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





執事「由菜女王様。
今日は病院の
検査の日ですので
ご準備をなさってください」





由菜「わかりました」





彼は、私の執事さん。
私とほとんど
同年代らしいの。





だからすごく信頼してる。





なんだか高校にいたときの
私の大好きだった人、
龍和に似てるような、、、













::* 病院にて *::





今日は、
女王になったからなのか、
病院で病気がないかを検査する。





なんもないと
思うんだけどな。





私はいろいろ検査した。
脳内の検査、心臓の検査、
がんがないかとか。





結果はもうすぐ
知らされる。





由菜「あの、
私のお母様は、何が原因で
亡くなったのですか?」





私は執事に聞いた。





執事「原因はいまだに不明です。
ですがこちらの病院で入院し、
お亡くなりになられました」





そうだったんだ。
けど、お母様が
なくなってしまう前に
会いたかった。





執事「ですが、
由菜女王様に
手紙を残されて
いらっしゃいました」





由菜「本当ですか?
その手紙は
どちらにあるのですか?」





執事「わたくしが
預かっております。
今もこちらに」





そう言って、
ジャケットの内ポケットから
手紙を出した。





私はその手紙を
受け取って読んだ。





*...・・・*...・・・*...・・・*...・・・*
由菜へ

まず私には、由菜に隠していたことがあります。
それは、私が余命宣告をされたことです。
私が女王になってまず病院で検査をしました。
いずれ由菜もするでしょう。
今している途中かもしれませんね。
そこで私は余命が残り3か月だといわれました。
そのことは由菜には黙っておきたくて
ぎりぎりまで言いませんでした。
普通の生活をしていました。

ですが、残り1か月のところで私は入院しました。
入院のことは由菜にも言いましたね。
けど、病気の内容などは言いませんでした。
ごめん。
私は心臓病でした。
余命を伸ばせる手術をしました。
なるべく長く生きられるように。
けどもうすぐ私は死んでしまう。
由菜に女王の仕事を任せます。

そして―――――――――

*...・・・*...・・・*...・・・*...・・・*





手紙はそこで終わった。





『そして、、、』





その続きは
なんだったのだろう。





執事「由菜女王様のお母様は
その手紙を書いている途中で
亡くなったそうです」





由菜(泣きながら)
「あの、お母様は
心臓病で亡くなりました。
この手紙に書いてありました」





執事は私を抱きしめて
静かにうなずいた。





看護師さん「高比良さん、
結果が出ました」





医師「高比良由菜さん、
あなたには
愛情の病がありました」





由菜「愛情の病、ですか?」





医師「はい、あなたは
周りの人からの愛と
あなたからの愛が多すぎて
心臓がパンクしそうになっています。
お母様からの愛、
執事様からの愛や――――」





由菜「えっ、執事さんからの愛?」





執事「ごめん。俺、南龍和。
お前に会いたくて執事になった。
今まで黙っててごめん。
由菜が急にっ
学校をやめちゃったし、
その理由も聞けてなかったし、
由菜のお母さんが
亡くなったって聞いて。
由菜が悲しむと思ったから
由菜の執事に立候補したの」





私は驚いてしまって
頭の理解が
追い付かなかった。





しばらくして
私は理解ができた。





由菜「龍和。会いたかった。
私は女王になるために
高校を途中でやめた。
龍和には言わなかった。
大好きだったから。
言っちゃうと会いたくなって
女王の仕事がちゃんと
務まらなくなっちゃうし。
だけど、ここまで来るとはね。
けど、ちょうどよかった。
私、龍和に言い忘れてたことがあったの。
龍和、私と―――」





龍和「俺と付き合ってください!
そして一緒に
ついてきてください!
俺が一生、命かけて守るから」





由菜「私より先に言わないでよ!
ついていきたい。
けど、私女王のお仕事。
どうしよう?」





ふたば「私に任せて!
お姉ちゃんは
龍和君と幸せに暮らして!」





こうゆうときに
妹のふたばは役立つ!
サバサバしてるけど。





由菜「ありがとう、ふたば。
女王のお仕事、ふたばに任せる。
頑張って。
たまにこっちに遊びに来るから」





龍和「じゃあ、行こう!」





由菜「うん!」





ふたば「いってらっしゃ~~い!」





その後私たちは結婚して
幸せな家庭を築きました。





あと、私はお母様からの
手紙の続きが
分かったような気がするの。





それは、





『誰よりも愛情を受け、
その愛情の倍以上
他の人へ届けること。
それがあなたの役目です。』





私はみんなが幸せで
元気でいてくれたら
それで十分って思った。







::*END*::





P.S.
私の後に女王になったふたばは
女王の仕事を思いっきり
楽しんでいました。
病院での検査は健康すぎて
医師の方も苦笑い。
きっとふたばはサバサバしてる
性格だから、
恋とかもしてないんだよ。





ふたば「お姉ちゃん、
私、一応彼氏いるんだけど」





えぇ~~!
ふたばに彼氏がいるなんて、、、
知らなかった。





寿命が10年くらい
短くなったかも(笑)





まぁ、みんな幸せが1番!

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