雪だるまが恋を繋ぐ

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:みなな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.09.07

私はゆなな。
中学3年生。





昔から色白で、
雪のように肌が白いから
みんなからゆきなって
呼ばれてる。





私には、好きな人がいる。
同じクラスの、
宮本龍之介くんだ。





龍之介くんは、
みんなからりゅうって
呼ばれてる。





だからわたしも
りゅうって呼んでる。





私の誕生日は、2月3日。
小さい頃から、
誕生日プレゼントに
雪だるまをもらうことが
多かったので、
雪だるまが大好きだ。





だから、ゆきなっていう
あだ名も気に入っている。













・*。・ 学校 ・。*・





リミ「ゆきな! おはよ!」





親友のリミだ。
リミは中学1年の頃、
りゅうと付き合っていた。





でも、今は別れていて、
2人とも未練はないらしい。





ゆきな「リミ! おはよう~」





リミ「おっはよよよん!」





ゆきな「今日放課後どーするぅ?」





リミ「カフェでお勉強する?」





ゆきな「いいね!
じゃあnicoカフェに
現地集合ね!」





その時、誰かの
視線を感じた。





けど、気のせいかなと思って
自分の席に座った。













*・~*・ 放課後 *・~*・





私は学校から帰ってすぐに
勉強道具を持って
カフェに向かった。





カフェには
もうリミが来ていた。





リミ「あっゆきな!」





ゆきな「ごめん、まった~?」





リミ「全然!
今来たところだよん!」





ゆきな「良かった、」





リミ「じゃあまず何頼む??」





ゆきな「じゃあ私
抹茶フラペチーノで!」





リミ「私はいちごミルクで!」





そして、私たちは
おしゃべりしながら
受験勉強し、
5時にカフェを出た。





リミ「ゆきなっ!
また明日!!」





ゆきな「また明日ね!」





私たちはカフェから
家の方向が逆なので、
カフェの前でばいばいした。





5時だけど夏だから
まだ明るいな~とか
思っていたら、
向こうから誰かが
猛ダッシュしてきた。





誰だろう?
どんどんその人が
近くに来る。





りゅうだ!
猛ダッシュしてくる人は
りゅうだった。





手に白いものを
持っている。





なんかトレイに
丸い白が2つ、、、
乗ってる。





りゅう「ゆきな!
これ、あげる!」





りゅうが
手に持っていたもの、
そして今、私に
差し出されたものは、
雪だるまだった。





え、今夏だよね?
なんで? 私に?





私の頭の中は、
はてなだらけになったけど、
とりあえず受け取らなきゃ、
と思ったので受け取った。





ゆきな「あ、ありがとう、、、」





りゅう「俺からの、
プレゼントだから。
受け取って」





ゆきな「うん、わかった」













**・* 翌日 **・*





今日は、なんか男子達が
すっごい落ち着きがない。





HRの時間、先生が
衝撃の一言を放った。





先生「え~と、
お知らせです。
宮本君は、昨日、
北海道に転校しました」





みんな「えっ、、」





レオン「せんせー。
なんで言って
くれなかったんですかー?」





レオンは、このクラスの
学級委員で、
クラスの中心的存在だ。





先生「宮本君が言わないでと
言ったからです。
新しい住所や、
連絡先は教えても良いと
聞いているので、
聞きたい人は先生のところに
来てください」





レオン「良かった~」





レオンは、
HRが終わった後、
先生に住所などを
聞きにいっていた。





私は、勇気がないから
聞きに行けないよ、、
と思っていたその時、、、





リミ「ゆきな!
りゅうの新しい連絡先、
聞かなくていいの?」





リミが走ってきて言った。





ゆきな「でも、私に
りゅうの連絡先なんて
聞く権利ないよ、、、、」





リミ「もう!
ゆきなは恋愛のことになると
弱気になるんだからぁ!
ほら、私が先生に
声かけてあげるから!」





リミはそう言って
せんせ~と呼んだ。





先生「なんだ?」





リミ「ゆきながぁ、
話したいことあるらしいので
聞いてあげてください!」





そして、リミは
あとは自分でね*
と言って、
自分の席に戻ってしまった。





ゆきな「あ、、あの、、
りゅう、、の、」





先生「りゅう?
龍がなんだい?」





ゆきな「いや、あの、
宿題で妖怪について
調べるのあるじゃないですか?
それって龍のことでも
いいんですか?」





私は、そう早口で言って
誤魔化してしまった。





あぁ~もう!
なんてこと言ってるの!
私!





先生「いいですよ~」





ゆきな「あっありがとうございますっ!
では!」





私は、1日りゅうの
連絡先を聞けずに、
家に帰った。





家に帰ってすぐ、
冷蔵庫を開ける。





そこには、あの、
りゅうがくれた雪だるまが
にっこり笑って座っている。





その雪だるまは、
冷蔵庫に入れておいた
はずなのに、
結構溶けていた。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





翌日、学校では、
やっぱりりゅうの連絡先は
聞けなくて、家に帰って
また冷蔵庫を開けた。





ゆきな「えっ、、うそぉ、、」





私はその場に
座り込んだ。





雪だるまは、
どろどろに溶けていた。
もう形が
わからないくらいに。





雪だるまをじっくり
見てみる。





すると、雪だるまの
お腹のあたりに、
ノートのはしっこを
破ったような紙があった。





ゆきな「なんだろ、、、」





そこには、雪の水分で
にじんだ字で、
『すきだよ』と、
書いてあった。





連絡先、住所も
書いてあった。





ゆきな「え、、、、
りゅう?
りゅうが書いたの??」





私はすぐに、
その連絡先に電話をした。





違ったらどうしよう、、
という考えが
頭をよぎったけど、
私は早くりゅうに
私も好きだよって
伝えたくて電話した。





プルルルプルルルプルルル
プルルルプル





りゅう??「もしもし」





ゆきな「あの、えっと、
高比良と申します、、、」





りゅう??「ゆきな!!!
おれ龍之介!
宮本龍之介!
紙、見てくれたのか?」





ゆきな「うん、
連絡先と住所は
読めたんだけど、、、
裏に書いてあった文字が
読めなくて、、」





りゅう「あ、、、それは、、」





ゆきな「私、りゅうのことすきだよ。
大好き!」





りゅう「俺も、、、
紙の裏には、好きだよって
書いてあったんだ」





ゆきな「今度、
直接あって話そう。
じゃあ、また」





りゅう「うん、またね」





私は電話をきった。





好きだよって字、
ほんとは見えてたけど、
これは私のちょっとした
いじわるだよ*





だって、直接
伝えてくれないんだもん!





りゅうと会えるの
楽しみだな!







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