ここって・・・男子中!?

CAST高比良由菜

作者：なごぴよ

2021.01.23

ポツン・・・

私、高比良ゆな。

中学入学したものの、
１日目から１人。

なんでかって？

ここ・・・

「男子中だーかーらー!!!!!」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

改めて・・・
こんにちは！

ゆななこと、
高比良ゆなですっ！

私は、何も知らず
ただ、おじいちゃんが
校長だから、
この学校に入れられた。

で、入学初日に
気がついた。

ここ、
男子中やん。

だって女の子
いないもん。

１人も。

よ～し・・・!!

ダッシュ

ガチャン！

ゆなな「おじいちゃん!!」

校長「校長と呼びなさい！」

ゆなな「どういうこと?!」

校長「だから、今年から
男子も女子も
一緒の中学になったから
ゆななを・・・」

ゆなな「はぁ!?
女子１人しか
いないじゃん!!」

校長「いやいや。
隣のクラスに１人おるぞ」

ゆなな「隣のクラス～??」

校長「え～と・・・
メアリちゃん
だっけな・・・？」

ダッシュ

ガチャン！

あ・・・あの
１ぼっちの子かな・・・
よしっ！

ゆなな「メアリちゃん
いらっしゃいますか!?」

メアリ「わ・・・
私だけど・・・」

ゆなな「ち・・・
ちょっと来て！」

メアリ「う・・・うん」

タッタッ

ゆなな「よかったぁ～!!」

メアリ「な・・・何が？」

ゆなな「女の子がいて！」

メアリ「あー・・・うん。
私も１人ぼっち
だったから・・・」

ゆなな「うんうん！
だよね！
男子まみれだし！（笑）」

メアリ「な・・・なんで
はいったの？」

ゆなな「校長が
私のおじいちゃんでさ、
入れられたの！」

メアリ「すごいっ・・・！」

ゆなな「メアリちゃんは？」

メアリ「メアリでいいよ・・・！」

ゆなな「そう？
メアリは？
なんで入ったの？」

メアリ「好きな子を追って・・・！
（照れ）」

ゆなな「へぇ～・・・！
甘酸っぱい～!!」

メアリ「え・・・えへへ・・・」

メアリって、
フワフワしてて
可愛いなぁ・・・！

でもなんか、
知ってる様な・・・？

メアリ「好きな子とか・・・
いる？」

ゆなな「うん。
実は～いる・・・（照れ）」

メアリ「だれだれ～？」

ゆなな「ひ・・・秘密だよ？」

メアリ「うんうん・・・！」

ゆなな「ナオヤっていう・・・
人なんだけど・・・」

メアリ「へぇ・・・」

ゆなな「昔からの幼なじみで、
家が隣なの！」

メアリ「そうなんだ～！
いいなぁ・・・
そういうの・・・」

ゆなな「メアリは？」

メアリ「ひ・み・つ・！」

ゆなな「え～!!」

メアリ「えへへ・・・！」

キーンコーンカーンコーン

メアリ「じゃぁ・・・」

ゆなな「今日さ、
帰り、一緒に帰ろ！」

メアリ「う・・・うん！」

ゆなな「じゃあね!!」

メアリ「うん！」

テクテク・・・

先生「何してたんだ！
高比良、廊下！」

ゆなな「ちぇ。遅れたか」

ガラガラ

メアリ「あ、ゆななちゃん」

ゆなな「め・・・メアリ!?」

メアリ「授業
遅れちゃって・・・」

ゆなな「私も！
だから、
廊下いけってさ！」

メアリ「ふぅ」

ゆなな「ごめん。
私が喋ってたから・・・
だよね」

メアリ「いや。
違うよっ・・・！」

ゆなな（シュン）

メアリ「怒ってないよ！
てか、放課後
どっか行く？」

ゆなな「いいの!?」

メアリ「うん！
行きたいな・・・って」

ゆなな「じゃあ・・・
うちの家に集合で！」

メアリ「うん・・・！」

キーンコーンカーンコーン

先生「高比良、入れ。
帰りの準備しろ」

ゆなな「じゃ！
また後で！」

メアリ「うん・・・！」

ガラガラ

ゆなな（楽しみだなぁ・・・）

男子「あいつ廊下行って
なんでニコニコしてんだよ（笑）」

男子「キモッ」

ゆなな「！」

男子「うわっ・・・
こっち向いたぞ・・・」

男子「キモい顔（笑）」

ゆなな「っ・・・!!」

ガラガラ

男子「は？　誰？」

メアリ「何いってんだよ。
この～・・・!!」

ゆなな「め・・・めあり!?
どうしたの?!」

メアリ「あ・・・一緒に帰ろ！」

ゆなな「う・・・うん」

テクテク

ゆなな「メアリってさ、
案外男の子っぽいね。
見直しちゃった！」

メアリ（ギク）

ゆなな「私が好きな幼なじみも、
私を守ってくれたな・・・」

メアリ「へぇ～・・・」

ゆなな「てか教えてよ～！
好きな人！」

メアリ「お前だよ」

ゆなな「えっ!?
男の子モード!?」

メアリ（？）「だーかーらー！
ナオヤですけど!?」

ゆなな「え・・・
メアリじゃなくて？」

ナオヤ「メアリには、
今日１日だけ、
休んでもらった！」

ゆなな「えっ！」

ナオヤ「で、
俺が好きな人は、
ゆななだよ」

ゆなな「さっき
聞いてたでしょ」

ナオヤ「えっ!?
聞いてないよ！」

ゆなな「知ってるくせに！」

ナオヤ「もう一度！」

ゆなな「ナオヤが大好き！」

ナオヤ「俺も！」

謎な告白だったけど、
私ずっと
ナオヤが好きだよ！

～ＥＮＤ～