嫌いだった体育祭

CAST高比良由菜

作者：るぅ

2022.05.16

私は体育祭が
大っ嫌い、、、だった。

でもあの日から
私は体育祭が好きになった。

それはあの子の
おかげだから、、、。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

私は高比良由菜。

体育もだめだめで
体育祭が大っ嫌い！

でも困ったことに
足だけは速い。

そのせいで
クラスリレーで
アンカーを
頼まれてしまった。

最悪だ。

・＊。・　体育祭当日　・。＊・

よりによって今日は
足の調子が悪い。

ついにリレーの時間が
始まってしまった。

（やばいっ！
足が痛んできた）

そして、自分の番が
回って来てしまった。

あれ？
３組のアンカー
宮本君じゃん!!

（宮本君とは、私が密かに
恋している相手。
まさか一緒に
アンカーだなんて
聞いてないっ！）

私は１組なんだけど、
今のところ１位、、、

プレッシャーやばい！

と、その時だった。

「きゃぁっ!!!!」

思わず手をつかずに
転んでしまった。

相当派手に
転んだせいで
膝が赤く染まった。

他のクラスが
皆、私を抜いていく。

最後に宮本君が
走ってきた。

「おいっ、
大丈夫かよ!?
血まみれだぞ！」

先行っててくれて良いのに、
何故立ち止まってくれるの？

すると宮本君が
ハンカチで私の膝を
押さえてくれた。

「由菜は
放っておけねぇよ！」

その時思わず涙が
溢れ出した。

そして一緒に
ゴールまで向かった。

結果優勝は
取れなかった。

けど、私はこれが
１番最悪のようで
最高の体育祭だった。

クラスメイトからは
誰からも
責められることはなかった。

そして何より
思い出深いこと。

「実は、、、って、
もうバレてるかもしれないけど、
由菜が好きだ。
付き合ってください！」

私はあれから体育祭が
大好きになりました。

宮本君、
ありがとう。

今まで幸せカップルとして
学校生活を楽しんでいます！

＊ｅｎｄ＊