私たちを結んだ魔法の道具。

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:みなな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.03.30

恋に奥手な私たちは、
ある魔法の道具を使って
仲良くなることになる。





私たちがこんな
関係になること、
1週間前は考えても
いなかったよね。













・:*+・ ・:*+・ ・:+ ・:+





私はゆなな。
中学3年生。





最近、
コロナウイルスの
感染者が増えているから、
学校はオンライン授業に
なったんだ。





正直・・・
嬉しくない。





なぜかというと、
私には好きな人が
いるから。





同じクラスのハアト君。





学校に行けていた頃は
毎日ハアト君の顔を
見れたのに・・・





運が良ければ
話せたのに・・・





それすら
できなくなって
しまった。





LINEを何度も
追加しようとしたけど、
追加ボタンを
押す勇気が出ない。





色んなことを
考えてしまって、





追加拒否されたら
どうしようとか、





もしも
追加できたとして、
既読つかなかったら
どうしようとか、





既読無視されたら
どうしようとか、





迷惑だと思われたら
どうしようとか、





で、結局
追加ボタンは
押せないまま。





オンライン授業は、
みんな顔出しを
しなければならない。





なぜなら、
サボる人がいるから。





マスクをしていない
ハアト君の
顔を見れるのは
嬉しいけど・・・





やっぱり生で
見たいよなぁ。





そう思いながら、
ハアト君の
顔を見ていたら・・・





ハアト君が
紙に何かを書き出した。





ハアト《高比良》





ゆなな「えっなんで?
私の名前?」





ハアト《バレるから
喋らないで。
見てるんだろ?》





私も紙を用意して
書く。





ゆなな《うん。
ごめん。
なんで?》





ハアト《あのさ、
なんか、授業
つまんないから、
しりとりしよーぜ。笑》





ゆなな《いいけど・・・》





ハアト《しりとり》





ゆなな《りんご》





ハアト《ごりら》





ゆなな《ラッコ》





ハアト《こま》





ゆなな《マスク》





ハアト《くじら》





ゆなな《ラッパ》





ハアト《パン》





ゆなな《笑笑笑》





ハアト《あ》





ハアト《んついてたわ笑》





ゆなな《笑笑》





先生「みんなの顔
見えてるからなー」





ハアト「あっすんません!
俺から言いました!」





先生「今日は許す」





みんな「爆笑」





私も一緒にしてたのに、
ハアト君って
やっぱりすごいな。





ハアト《高比良。
今先生見てないから》





ゆなな《なに?》





ハアト《俺のLINEの
QRコード
今から見せるから
読み取って》





ゆなな「えっちょ、
ちょっとまって・・・」





先生「高比良、
うるさいぞー」





ゆなな「すいません・・・」





ハアト《ごめん》





ゆなな《大丈夫。
私が声出しちゃったのが
悪いから。
LINE、交換したいな》





やばっ!
交換したいとか
言っちゃった!





紙に書いてだから
言えるけど、
普段だったら
絶対言えないよ~///





オンライン授業、
悪いことだけじゃないかも。





ハアト《はい》





ゆなな《ありがとう!
今追加した!》





先生「はい。
じゃあ今日の授業は
終わります。
ありがとうございました」





みんな「ありがとう
ございました~!」













・:*+・ LINE ・:+





ゆなな:ちょうど良く
授業終わったね、笑





ハアト:ね。
高比良が先生に
注意されちゃって、
ごめんね。





ハアト:スタンプ[ごめんなさい!]





ゆなな:全然大丈夫!





ゆなな:それに





ハアト:それに?





ゆなな:スリルがあって、
楽しかったし。





ハアト:なにが?





ゆなな:ハアト君との
秘密? の、会話が///





ハアト:照れる





ゆなな:え?





ハアト:俺も
楽しかったよ。





ゆなな:うん。
今度からLINEで
会話しよーね!笑





ハアト:スタンプ[喜んで!!]





ゆなな:スタンプ[また明日♪]





やばい!
男子とこんなに
LINEしたの
初めてかも・・・





そもそも
男子のLINE
お父さんと幼馴染しか
持ってないし笑













・:*+・ 翌日 ・:+





オンライン授業が、
なくなった。





もう全課程が
終わっているので、
もう授業は
必要ないそうだ。





たしかに毎年
この時期は
お楽しみ会とか、
学年レクをしてたなぁと
思い出す。





そっかぁ・・・
オンライン授業も
ないのかぁ。





♪~~~~~





ゆなな「あ、電話だ。
誰だろ」





画面を見ると、





ゆなな「えっ
ハアト君じゃん!
しかもビデオ通話・・・」





ハアト「出てくれて
ありがとう」





ゆなな「うん。
いきなりで
びっくりした!笑
ていうか今
すっぴんなんだけど!!」





ハアト「学校ではいつも
すっぴんじゃん笑笑」





ゆなな「あ・・・
たしかに」





ハアト「可愛い」





ゆなな「ん?
なんて言った~?」





ハアト「すっぴんでも
可愛いし、
天然なところも可愛い」





ゆなな「?」





ハアト「その表情も。
オンライン授業の時、
チャンスだと思って、
高比良だけ見えるように
カメラの設定をしてたんだ。
それで、紙に書いてみたら、
高比良が偶然見てて、
LINEも交換したいって
言ってくれて、
嬉しかった」





ゆなな「うん」





ハアト「ずっと
高比良・・・いや、
ゆななちゃんのことが
好きでした。
付き合ってください」





ゆなな「私も、
ハアト君のことが
ずっと好きです。
よろこんで」





そうして、恋には奥手の
似た者同士の私たちは、
ビデオ通話のおかげで
結ばれましたとさ。







・:*+・end・:+

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