キッカケのダンス

CAST高比良由菜

作者：ピンクノフセン

2022.04.11

イヤー!!
痛い痛い痛い!!

あ、すみません。
私、ゆななです。

今は妹のアンジと
キツめの
柔軟体操してます！

アンジ「お姉ちゃん
体硬すぎ笑」

ゆなな「う・・・
うるさいッ!!
性格違うし、
見た目も似てないのに、
体の硬さも違うって
どゆこと?!」

アンジ「まぁまぁ、
やれば柔らかくなるって！
ダンス教室通いたいなら、
基本くらいやれなきゃ！」

ゆなな「え・・・これ、
基本なの？」

アンジ「うん。基本」

ゆなな「えぇーーー!!!!」

こんな私が何故
ダンス教室に
通いたいかと言うと・・・

・＊。・　午前中　・。＊・

今日は文化祭のために
休みだけど
学校に来ていました。

私はＡ班。
Ａ班のリーダーは
ルワ君。

ルワ「じゃあ、Ａ班
買い出し頼まれてるから、
グッパーで分かれて、
あ、チョキ追加で。
百均と雑貨屋とスーパーね」

絶対絶対ルワ君と
一緒になる～!!

あ、申し遅れたけど
私ルワ君好きです。

みんな「グッとパーと
チョキで
わっかれーましょ！」

私は・・・グー。

ルワ君は・・・
グー!!

他もみんなうまーく
分かれてる！

ルワ「じゃあ、ゆなな、
百均行こう」

ゆなな「ははは・・・
ハイッッ!!!!」

ルワ「声、面白いの
いきなり出した。
ゆななって案外面白い」

ゆなな「えっと・・・
ありがとう！」

やった！
ルワ君からの私の好感度
少しは上がったんじゃない？

・＊。・　百均　・。＊・

他から見たら
デートだよね////

ゆなな「あ、そのコップ
必要だよね」

ルワ「このコップを・・・
ってわっ!!」

たたた大変!!
コップが
落ちちゃう！

体よ、動け!!

くるっ、くるっ
しゅとん。

ルワ「ありがとう！
ゆなな！
割らずにすんだ～」

ゆなな「はい？」

よく見ると、
私の手には
あのコップが!!

ルワ「もしかして、
ゆなな
ダンス教室通ってる？」

ゆなな「いいえ？」

ルワ「ダンサーになれるって！
絶対！
今の動きすごかったから!!
俺の通ってる
ダンス教室行ってさ、
体験してみてよ！」

・＊。・　次の日　・。＊・

てなことがあったわけで、
今私はダンス教室に
妹と一緒にいます。

先生「上手上手!!
２人とも」

ゆなな「ありがとう
ございます」

アンジ「来週も来ます！」

先生「来週は１ヶ月に
１回しかない
ダンスバトルがあるから、
見学してみて」

ゆなな「はい!!」

・＊。・　来週　・。＊・

ゆなな「ダンスバトルって
どんなだろう？」

先生「ダンスバトル
始まりました！
最初は・・・ルワだ！」

ゆなな「えぇぇ?!」

ちなみにこの
私の驚きの声は
スピーカーに
かき消された。

キュッ、キュッ・・・

ルワ君はみんなの前で
プロ級のダンスを見せる。

・＊。・　数時間後　・。＊・

先生「優勝はルワだーー!!
おめでとう!!」

パチパチパチ・・・

みんなの前に立つ
ルワ君と一瞬、
目があった。

ルワ君、私に
気づいていたのかな・・・？

・＊。・　帰り　・。＊・

ゆなな「アンジ、
先帰ってていいよ！」

アンジ「はぁい、
お姉ちゃん!!」

ふー。

ポン。
誰かが私の肩を
叩いた。

ルワ「俺見てた。
ゆななの顔、
めっちゃ可愛かった。
そのせいで上手く
演技出来なかったよ？」

ゆなな「え？
それ告白？」

ルワ「俺、ゆなな好きです。
付き合ってほしい」

ゆなな「喜んで!!」

こうして私たちは
付き合いました！

ダンス、
ありがとう！

＊ｅｎｄ＊