恋は遅きにしかず ~学んだコト~

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:ひなちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.14

ルワ「関谷!」





ルキ「あ、ルワくん」





ルワ「週末デート行かない?」





ルキ「いいよ~。どこ行く?」





いいなぁ・・・
ルキちゃんとルワくんは・・・













*・゜゚・*:・。・・・:*・。・ ・。・:*・゜゚・*





私、ゆなな。
高校1年生。





ルキちゃんっていう
小学校から一緒の
親友いるんだけど、
高校入って
すぐ彼氏できたの。





それはルワくん。





学年三大イケメンとも
言われてる。





女子の間で
言われてるだけだけど。





レンくん、りゅうのすけくん、
ルワくん・・・だったかな。





で、りゅうのすけくんだけ
彼女いないんだっけ。





レンくんと
付き合ってるのは
カイラちゃん。





も~、
美少女ってモテるね・・・





私もモテたいけど、
モテない、実際。





カレカノを経験してみたいのに、
できない。





どうすれば好きになって
貰えるんだろう。





ミナミ「ゆなな!」





ゆなな「あ、ミナミ先輩!」





ミナミ先輩は
ダンス部の先輩。





ダンス部の部長でもあって、
頼れる存在なの。





ミナミ「最近、
ずっと元気なくない?」





ゆなな「・・・え・・・」





ミナミ「なんか最近
モヤモヤすることあるの?」





ミナミ先輩・・・
気づいてただなんて・・・





ゆなな「私・・・
モテてないんです」





ミナミ「え? どゆこと?」





ゆなな「えっと・・・
彼氏欲しいのに
好きって言ってくれる人、
いなくて・・・」





ミナミ「そうなの・・・
それは悲しいね。
でも、ゆななが
そう思ってるだけかもよ」





ゆなな「・・・え」





『ゆななが
そう思ってるだけかもよ』
って・・・





私を好きな人を
先輩は知っているということ!?





ゆなな「だ、誰ですか」





ミナミ「な~いしょ!
ゆななが見つけたり、
告白されて見つけてね」





ゆなな「あ・・・先輩・・・
ありがとうございました」





ミナミ「いえいえ~。
でさぁ、今度の
コンクールのことなんだけど・・・」





ミナミ先輩の言う通り、
本当に私を好きな人、いるの?













♪───O(次の日)O────♪





レイナ「ゆななせんぱーい!」





ゆなな「あ、レイナちゃん!」





レイナちゃんは
中学校の時の
ダンス部の後輩。
めっちゃ可愛いの!





レイナ「私たち
ニコラ中学校3年生、
引退する前に
コンクールに出るんです!
先輩も見にきて下さい!」





ゆなな「あ、そうなのね!
うん!
ぜひぜひ行く!
いつ、どこであるの?」





レイナ「えっとですね、
新潮ホールで
1週間後の週末にあります!」





ゆなな「へぇ~。オッケー!
いけそう」





レイナ「そうですか。
ありがとうございますいつも・・・
じゃぁ彼氏とか
誘ってきて下さいね~」





ゆなな「へっ!?」





レイナ「ではまた~」





『彼氏とか
誘って来てくださいね』!?





レイナちゃんも知ってるの!?





知られすぎじゃん。





やば。





いや、レイナちゃんは
ニコ高が「恋する高校」って
呼ばれてることを知ってるから、
言ったんだよね、多分。





うんうん、そう思っとこう。













☆*:・。・ o(学校)o ・。・:*☆





ルワ「ねぇねぇ、関谷」





ルキ「ん? なぁに」





ルワ「やっぱ、
週末行けなくなった」





ルキ「・・・え・・・嘘ぉ・・・」





と言う会話を耳にした。





デート行けなくなったって
最悪だよね。





なんでルワくん
そんなこと言うんだろう。





ルキ「なんか・・・
用事できたの?」





ルワ「・・・」





ルキ「ねぇ! ルワくん・・・」





ルワくんは
それだけ言って
廊下に消えた。





え?





仲良しじゃ無かったの?
ルワルキって。





カレカノじゃないの?





ルワくん、冷たくなってる。





私、2週間前、
仲良く手繋いで
帰ってるの見たよ?





ルキちゃん可哀想だよ・・・













・*。・ 放課後 ・。*・





ルキ「ねぇねぇ聞いて・・・」





ゆなな「あ、ルキ・・・
どうしたん?」





ルキの顔、やばい。





もう失望に
満ちたような感じの顔・・・





もうほんとに、ルワくん
性格悪いなぁ。





ルキ「最近、
ルワくんが冷たいの」





ゆなな「え! そうなの?」





わざと知らないように言った。





盗み聞き・・・は
良くないから。





ルキ「うん・・・
前、ルキって呼んでくれてたのに
関谷って呼ぶようになったし、
・・・週末デートも
行けなくなったって。
最悪なの、今」





ゆなな「・・・」





こういう時って
どんな声の掛け方したら
いいんだろう。





わかんない。





ごめんね、ルキちゃん、
私上手に声掛けできない・・・





ルワ「ねぇねぇ、ゆなな」





ゆなな「・・・!」





ルキ「・・・」





ルワ「一緒に帰ろ」





ゆなな「・・・」





ルキ「・・・ルワくん」





ルワ「ね?」





手首を掴まれて、
仕方なくついていった。





ルキがしょぼんとした顔で
こっちを見ている。





ルキちゃん・・・
ごめん、ごめん・・・





でもルワくん
私と一緒に帰るって
どういうこと?





前ルキちゃんと
一緒に帰ってたよね!?





うっそ、
もう恋破裂しちゃったの!?





さっきもルキちゃん
『ルワくん』って言ったのに
無視したし!?





腹が立って来た。





でも手首を掴まれてるから
離せない。





だいぶ経ってから
ルワくんは話し始めた。





ルワ「僕、ゆななのこと好きです」





ゆなな「え?」





私のこと好きなの?





あ、ミナミ先輩が
言ってたのは
ルワくんだったんだ。





嬉しいけど・・・
嬉しいんだけど・・・
やっぱり・・・





ゆなな「・・・好きになってくれたのは
嬉しいよ? ありがとう。
でもね。ルキちゃん、
悲しんでるよ」





ルワくんは、
『えっ』って顔をしてる。





いくら私が彼氏欲しくても
親友を傷つけたなら許せない。





「私言っとくけど、
ルキちゃんと親友だから」





「私、ルキちゃんと帰る」





ちょっと、
自分が出したことのないような
冷たい声が出た。





ルワ「ゆなな・・・」





ゆなな「じゃあね。さようなら」





ちょっと
言いすぎちゃったかも・・・





と思って、ダッシュした、
その時だった。





ルキ「ゆなな!」





ゆなな「ル、ルキちゃん」





ルキちゃん、
なんでここにいるの?





もう帰っちゃったかと
思っちゃった。





ルキ「・・・ありがとう。
もしかして・・・と思って、
ついて来ちゃった」





ゆなな「ルキちゃん、
一緒に帰ろ」





ルキ「うん」





ルキちゃんを励まそう。





今私ができることは
それしかない。





ルキちゃんは今、
複雑な思いを抱えてるだろう。





自分の好きな人が、
自分に冷めて
自分の親友を好きになっていて・・・





悲しいを通り越すぐらい
心が傷ついているだろう。





ゆなな「もう、ルワくんは・・・
潔く諦めたほうがいいかもね、
ルキちゃん」





ルキ「そうだね・・・
まだりゅうのすけくん
残ってるし」





ゆなな「ん?
・・・あ、三大イケメンね」





ルキ「でも、イケメンじゃなくても、
性格はいいほうがいいね。学んだ」





ゆなな「そうだよそうだよ。
性格で判断しなきゃ」





ルキ「あぁ失敗。
もうイケメンで
判断するのはやめるね」





ゆなな「うん!
それがいいと思う。
それに、ルキちゃんは・・・」





ルキちゃんはね。
優しくて可愛いから。





他の男の子だって、
性格良くて、
付き合いたいって思ってる子
だっていると思う。





って思ったのに、
ちょっと言葉に
出てなかったみたい。





ルキ「ゆななは?
好きな人欲しいんじゃ
なかったの?」





えぇ、ルキも知ってんの?





ゆなな「えぇ、知ってたの? ・・・
そうなんだけど、
よーく考えてからとか、
一緒に過ごしてから、の方が
いいかなって」





「親友を傷つけたとか、
許せないし」





ルキ「・・・ありがとう、ゆなな。
本当にゆななは優しいね」





そう言ってくれる
ルキちゃんこそ、優しいよ。





ルキ「恋ってさ」





「遅きにしかず、なのかもね」





ゆなな「あ。そだね!」





そうだ、遅きにしかずなんだ。





まだ焦らなくっていいね。





私だって、焦らず、
私に合った人を探せばいい。





そういうことか。





早く作りすぎても
ダメなんだ。





ゆなな「よし、じゃ、また明日ね」





ルキ「うん! またね!
元気づけてくれてありがとう!」





ゆなな「良かったぁ・・・」





私たちの恋づくりは
まだまだです!







*end*

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