告白日和

CAST足川 結珠足川 結珠

作者:にこにこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.08.26

ある日から
急にわからなくなった。





これまでの
理想と妄想と、
全てが覆るようだった。





希望が怖くなった
瞬間だった。





恋愛ってなんだろう。





好きってなんだろう。





私は両性愛者で、
それを家族にも隠して
生きている。





友達3人には
打ち明けた。





それ以外はまだ。





私の恋愛は、
とある夏の日を境に、
わからなくなった。













・*。・ DAY1 ・。*・





今日もたくさん話した。





誰って、前の席の子。





背が高い男の子。





授業中もよく
話してしまう。





いつも話してて
楽しい子。





「今日もひとりだー」





って、そう彼は言った。





帰る友達がいないと
毎日嘆いている。





今日は金曜日、
私は部活がないので
いつも帰る親友2人が
よければと、
共に帰る約束をした。





私が
「そろそろ行こっか」
と言うと、





「うん」
と彼は頷いて、歩き出す。





校門の近くで
友達を見つけ、
名前を呼ぶ。





私「ユナちゃん」





ユナ「あ、
【明るくて元気な友達】
ちゃん」





私「今ふたりで
帰ってるんだけど、
ユナちゃんも入らない?
あ、タスク、いい?」





タスク「俺はいいけど」





私「やったー。
ユナちゃんどう?」





ユナ「入るー」





私「じゃあ3人で
帰ろっ」





高比良由菜ちゃん。
かわいい演劇部の子。
小学校からの友達。





ユナ「今日なんか
健康記録帳みたいなん
渡されたじゃん?」





私「うん」





ユナ「私、痩せだったんだよねーw」





私「えっすご!
まぁユナちゃんは
見るからにスタイルいいけど 笑」





脚は細いし
ウエストも細いし、
何より顔がちっちゃい。





めちゃくちゃいい
体を持って
生まれてきてる。





タスク「それ言えば
俺も痩せだったんだが?」





私「そうだったねー。
タスクも細いよねぇ~」





タスク「この身長で
45kgとか
マジ大丈夫かな、俺」





私「えっ、軽っ!?
歩きすぎ?」





ユナ「散歩?」





タスク「ずっとぼっち
散歩してるのが
いけないのかなー」





私「健康にいいんでしょ?」





タスクは見るからに細い。





タスク「いやいいんだけど、
俺このままずっと
痩せてるんかな」





私「普段何食べてんの?」





タスク「恥ずいけど
野菜は食えないw」





私「あーね」





ユナ「私もあそこまで
痩せてるとは
思わなかったw
160くらい身長あって
33kgとか、おかしいって」





私「めっちゃ痩せてんじゃん」





いろいろな話をしながら、
私とユナちゃんが
住むマンションに着いた。





私「やっぱさー、
タスクこっち来たら
家遠いじゃん。
なんでそこまでして
私と帰るの?」





タスク「え、ぼっちが
嫌だから」





私「結局ひとりじゃんw」





タスク「そーなんだよなー」





そんな感じで
家に帰った。





しばらくして
スマホを見ると、
タスクからLINEが
来ていた。





私の名前が送られていた。





Tasuku〈【???】〉





すぐに
返事をした。





なんだろうとは
思ったけれど。





既読がついた。
そして、





Tasuku〈あの〉





Tasuku〈実は〉





私〈はい〉





Tasuku〈【???】のことが
好きでした〉





え、





どういうこと?





Tasuku〈だから
付き合ってください〉





え・・・?





私〈ん?〉





私〈えっ・・・?〉





私〈罰ゲーム?〉





最初の一言は
それだった。





前に友達の話を
聞いたことがあった。





彼氏から
告られたとき、
罰ゲームかなって
思ったって。





Tasuku〈違うよ〉





Tasuku〈ほんとに〉





私〈冗談じゃない?〉





Tasuku〈嘘じゃないよ〉





今までこんなバカな私が
告られたことなんて
なかった。





告ったこともなかった。





LINEは怖い。





私〈ごめん、ちょっと
考えさせてください〉





私〈時間がほしい〉





Tasuku〈どうぞ
待ってるから〉





え? え? え?





嘘でしょ、と思った。





タスク、私のこと
好きなの?





ほんとに?





そんなはずない、
全然気づかなかった。





結局私は、





〈返事は
月曜日までには
言いたい〉





と言い残し、
眠れない夜を過ごした。













・*。・ DAY2 ・。*・





相談した。
部活の仲良い友達。
恋愛経験が豊富。





返事を一緒に考えてくれて、
それを工夫して短くして、
私はその日のうちに
タスクに送った。





Tasuku〈そっか〉





すぐに
既読がついて、
どう思うか怖かった。





たった一言。
普通の返事。





Tasuku〈自分で
決めたことだから
いいの〉





Tasuku〈考えてくれて
ありがとう〉





気まずかった。
恥ずかしかった。





連休後の火曜日が
怖かった。





Tasuku〈どうしよう〉





私〈男子に
「付き合ってるん?」
とか言われたもんね〉





私〈タスクの気持ち
他に誰が知ってるの?〉





彼は私の親友の
名前を出した。





なんと、いつも
登下校している子だ。





他にも
友達がひとり。





Tasuku〈【好きな子】が
俺を好きっていう
噂もあるよ?〉





私〈え?
逆じゃないの?〉





Tasuku〈それもあるけど、
でもこっちもあった〉





噂ってなんて
難しいんだ。





Tasuku〈わー恥ずい〉





私〈いきなりラインで
告(い)われるとは
思わなかった〉





私〈びっくりした〉





Tasuku〈ごめんね【好きな子】
急に変なこと言って〉





私〈いいの〉





なんの迷いもなく、
ただ言ってくれて
嬉しいと思ったから。





私〈嬉しかったよ〉





その言葉も、
私を好きにさせて
しまったみたいだ。













・*。・ DAY4 ・。*・





当の親友に
ことを話した。





2人は
笑っていた。





ちょっと
冷やかされた。





タスクに
名前を出された方の子は、





「もしかして
告られた?」





「あータスクに?」





と一瞬で
当てられてしまった。





私「なんでわかるのぉ~?」





その子とは
クラスが一緒なので、
ちょっと
守ってもらった。





タスクと会うのが
気まずかった。





だって、告った側と
振った側だもん!





もう恥ずかしすぎて
無理!





私たちは水道で
手を洗って、
廊下を進んだ。





彼は席で机に
突っ伏してると
思っていた、
なのに!





私(え!?
嘘でしょ・・・っ!?)





教室の
廊下側の窓から
顔が出ていた。





それを見つけた途端、
うつむきながら、
そうっと
教室に入って。





リュックを置いた瞬間、
すぐに無言で
ペンポを出したり
ファイルを出したりして、
座った。





落ち着けなくて
親友の元へ。





私「ナツミちゃん・・・
気まずすぎて
無理・・・・・・
恥ずかしいっ」





ナツミ「かわいい~w」





私「もぉ~
かわいくないって!
席前後なんだよ?
プリント渡すとき
どうするのっ?」





ナツミ「それはやばいなぁ」





私「でしょ?
助けてぇ~」





朝読の本を書く
プリントを配られて、
そのときいつもは
顔を見るのに。





うつむいたまま。





感じ悪くなってしまった。





私(ダメだ・・・
集中できないっ)





朝読が終わって、
プリントを返す。





1番前までプリントが
渡ったとき、
タスクは小声で言った。





タスク「金曜はごめんなさい」





私「こっちこそ
ごめんなさいっ」





それで会話が終わった。





気まずい。
やばい。無理。





私(嫌だぁぁぁ
無理ぃぃぃ)





心の中で泣き叫んだ。





目が合わせられない。





ほんとに
感じ悪いだろうなぁ。





その後の記憶は
あまりない。





ただ、いつもどおり
話せるようになった。





Tasuku〈ねぇねぇ〉





Tasuku〈今日ちゃんと
話せたくない?〉





私〈私はずっと
緊張してたよ?〉





Tasuku〈【好きな子】の声
ちっちゃかった〉





私〈それは
気づかなかったー。
ごめんね〉





もう恥ずかしすぎて
やばい。





学校は明日で終わり、
夏休みが始まる。













・*。・ DAY5 ・。*・





無事に終われて
よかったぁ~。





相変わらず
ちょっと
緊張したけど、





まぁ次会うのは
1ヶ月以上後なわけだし、
特に問題はないだろうし、
心配はないよね。





・・・そういえば、
タスクはいつから
私を好きだったんだろう。





私〈ねぇ~〉





私〈タスクはいつから
私のこと
好きだったの?〉





答えには驚いた。





Tasuku〈4年前から
好きだったって
言ったら
気持ち悪くない?〉





私〈え?〉





私〈わかんない。
人によるかもしれないけど〉





Tasuku〈そっかー〉





Tasuku〈こんなこと
教えるなんて
めっちゃ
恥ずかしいんだけど〉





私〈ごめん〉





Tasuku〈いやいいよ〉





そして、
長い電話のあと。





私は寝付けなかった。





いろいろあって
告られたのだ。





2回目だった。





私「はぁ~・・・」





私は、タスクのことを
好きな気がする。





でも、確信が持てない。





告られてから
好きになったって、
そんなの理由が
不純すぎない?





もう、
恋愛がわからない。
好きがわからない。





こんなことで
悩んだのは
初めてだから、
余計頭が狂う。





あの金曜日を境に、
私の恋愛感覚は
おかしくなっているようだ。













・*。・ 8月上旬 ・。*・





私は彼のことを
だんだん
好きになっていった。





でも、確信が
掴めなかった。





まだ恋愛感覚は
狂っていた。













・*。・ 8月中旬 ・。*・





確信が持てた。





好き。





それを伝えるのは
とても恥ずかしかった。





緊張した。





口角がずっと上がった。





私〈好きになったかも〉





Tasuku〈え?〉





Tasuku〈ほんとに?〉





私〈確信はまだ
あんまりないけど、
たぶん?〉





彼は嬉し泣きを
しそうだと言った。





私はもう緊張で
涙が出そうだった。





言わなきゃ、
言わなきゃって
ずっと思ってたから、
言えてよかった。





けれど。
私は、付き合うまでの
自信と勇気が
ひとかけらもなかった。













・*。・ 翌日 ・。*・





付き合うことになった。





自分から言った。





お互いに
好き同士なのに
付き合ってなかったから、
微妙で嫌で。





初めて付き合った相手。
タスク。





優しくておもしろい。





一応は
私の彼氏になる。





Tasuku〈もう
恥ずかしすぎて
死にそうだね〉





私〈うん・・・〉





私がこの気持ちを
決めるまで、
ずっと悩んでいた。





親友にも相談した。





好きかわからない。





告っていいのかな。
ダメな気がするの。





早く確信持ちたい。





菜月海.S〈もぉ~、
【今タスクにモテてる親友】
なら大丈夫だよ!
頑張れ!!〉





私〈ありがとっ!〉





その他の友達にだって
相談した。





フォローしてる
イラストレーターさんの
インスタグラムで
質問箱があれば、
そこにも書いた。





何回も眠れない夜を
過ごした。





それで言ったことは
後悔していない。





タスク「これからよろしく」





私「うん」





早く会いたい。





恥ずかしくて
顔も見れないだろうけど。





そう思って、私は、
足川結珠は、
今日もスマホを開いた。





Tasuku〈ユズと
付き合ってること、
みんなにあんま
バレたくないよね〉





Yuzu_*〈だよねっ〉





Yuzu_*〈あ、
ごめんおやすみ!〉





Yuzu_*《おやすみ!!》





Tasuku《おやすみー》











、 。・、 。・、 。・、 。・、 。・、 。・





初めて告られて、
恋愛感覚が
わからなくなりながらも
好きになって、
結果お付き合いしちゃいました///







・*。・ THE END ・。*・



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