幼馴染

CAST足川 結珠足川 結珠

作者:ドリーム

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.12

ユズ「ねぇ!
早くしなさいよ!」





タイヨウ「はぁ・・・
ユズって、幼稚園の頃から
そうだよな!」





ユズ「何か悪いの?」





タイヨウ「いやぁ・・・
正しいこと言ってるけど、
俺と合わないっつうか」





私、ユズ。
私、思ったこと
ズバズバ言っちゃうの。





クラスの中でも
生徒会長タイプだからさ・・・





私って、
嫌われてるのかなぁ。





幼稚園から高校まで
一緒のタイヨウにも
こう言われるくらいだし。





でも私、正しいことを
言ってるだけなんだけどな。





ユラ(母)「あら、おかえりなさい」





ユズ「ただいま」





ユラ「?
なんか浮かない顔してるね。
どうしたの?」





ユズ「・・・何も」





ユラ「あ、そう?」





お母さんに
相談してみようかな。





ユズ「お母さん、
私って嫌われてるのかな」





ユラ「え? なんで?」





ユズ「私・・・
今日、タイヨウに
『俺に合わない』
って言われて」





ユラ「あら」





ユズ「私って結構
ズバズバものを言うからさ。
嫌われちゃってんのかな~って」





ユラ「んー?
お母さんは、
ズバズバ言ってくれた方が、
どこがいけないのか、
どうすればいいのかが
ハッキリするから
いいんだけどなぁ」





ユズ「そう・・・」





タイヨウは、
お母さんと同じようには
思ってくれてないのかな。





やだなぁ、なんか。





カイラに明日
相談してみよっかな。





カイラも
生徒会長タイプだけど、
男女共に人気抜群だもんね。





ユズ「カイラ!」





カイラ「あ、ユズ!」





ユズ「ちょっと
相談したいことがあって・・・」





全部話した。





話し終えたら、カイラは
首をひねってこう言った。





カイラ「考えすぎじゃない?」





「私、そんなに考えたこと
無かったけど」





ユズ「え・・・まぁ、
考えすぎかなっては
思うけど・・・
気になっちゃって」





カイラ「私は、ユズの性格は好き。
はっきり言ってくれる方が、
ネチネチ言われるより
分かりやすいし」





「タイヨウは、ただ
その時イラついて
言っちゃっただけだと思う。
そんなに気にしなくていいよ」





ユズ「うぅん、
やっぱりそうなのかな」





カイラ「うん!」





「・・・あとね、タイヨウね、
・・・」





「ユズのこと、好きなんだよ!」





ユズ「えっ」





うそだぁ。





幼稚園の頃から
ずっと嫌ってたくせに。





カイラ「本人から言われたの。
『俺、ユズ好きなんだけど、
バレンタイン、
何ももらえなかったぁ!』って」





ユズ「ほ・・・ホント?」





カイラ「うん! ホワイトデー、
何かプレゼントあるかもね」





「だから、
何も気にすることないよ。
ズバズバ言いたくなったら
言っていいから」





ユズ「カイラ・・・ありがと!」





タイヨウが私を・・・?
うっそぉ。





じゃあなんで
あんなこと言うの!?
ひどすぎじゃない!





あ、考えすぎない、
考えすぎない・・・





落ち着いて・・・





でも、私、タイヨウに
好かれてるんだ。





え、なんか嬉しいけど・・・





なんでだろ。





でも私、
やっぱりタイヨウ嫌い。





だって、イラついたからって
あんなこと言う?





タイヨウも
幼稚園の頃からそうよ。





タイヨウだって
ズバズバ言ってんじゃん!





もう!





どうしたらいいの?
この気持ち。





タイヨウ「おい! ユズ~」





ユズ「・・・何」





タイヨウ「今日一緒に帰ろーぜ」





ユズ「いいけど」





今日はホワイトデー。





何かくれるのかな。





タイヨウ「いやー。
今週のテストで
赤点取っちまってさぁ・・・」





ユズ「そういう話?
勉強を教えてくれっていう?」





勉強を教えて欲しい、
なんて要望、聞けない。





最近、習い事が忙しいんだから。





期待した私が悪かったかな。





私は早足で歩き出した。





タイヨウ「ちっ、違うって!
俺は・・・ただ話しただけさ!
別に教えてもらいたいんじゃなくて!
・・・ま!
教えてくれた方がいいけど!」





じゃあはっきり
そう言ってよ・・・
と言う元気もない。





あれ?





私、プレゼントもらえなくて
イライラしてるのかな!?





えっ!?





感情に流されちゃダメ!





私は立ち止まって
振り返った。





ユズ「・・・じゃあ何の話・・・?」





タイヨウ「あの・・・これ」





タイヨウは
綺麗に包装された
箱を持ってた。





プレゼント!?





こういうとこ、
よく分かんないけど、
タイヨウ良いかも、案外。





ユズ「なに? これ」





タイヨウ「何って!
・・・/////
今日ホワイトデーだろ!」





ユズ「それは知ってるけど・・・
ま、ありがとね」





タイヨウ「うん!
じゃあ明日!」





ふふ。





私はプレゼントを
開けてみた。





ユズ「うわ・・・」





お手紙と
綺麗なペンダントが
入っていた。





手紙を開けてみると、
一文しか書いてなかった。





『付き合って!』





たった6文字だけど、
結構嬉しかった。





私は、あの日のことを、
すっかり忘れて、
タイヨウのことを
思ってた。





タイヨウ、
私も・・・好きかも。







*end*

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