君のおかげで。

CAST足川 結珠足川 結珠

作者:もえり(なにふぁむ)

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.21

私は、足川結珠。
私立ニコラ学園中等部の
3年生!





こう見えて私は、
いじめられている。





ユズ「はぁ・・・
今日も学校か。
行きたくないなぁ」





こんな感じで
毎日ため息をついている。





ガラッ





私が教室のドアを
開けた瞬間、
みんなが私に視線を向ける。





カイラ「あれ~?
誰か入ってきた?w」





フタバ「誰のこと?w」





こんな会話は、日常茶飯事。





先生「今日は転校生を紹介します。
入って!」





ハルト「今井暖大です。
よろしくお願いします!」





カイラ「キャーー!
イケメン!!」





フタバ「かっこいい!」





先生「静かに。
席は足川さんの隣ね」





え・・・私の、隣?





ハルト「足川さんだっけ。
よろしくね」





ユズ「・・・うん」





話しかけたら、カイラ達に
なにされるか分からない。





だから、私はあまり
話さないように心がけた。





なのに・・・





ハルト「ねぇ、足川さん。
学校案内して!」





なんで私なの?





ユズ「他の人に頼んでください。
私、忙しいので」





そう言って、
関わらないようにした。





そうやって
冷たく接しているうちに
下校時刻になった。





外は、雨が降っていた。





念のため、カバンの中に
折り畳み傘が入っていたから
さして帰ろうとした。





すると、





カイラ「ねぇ、ユズ」





私は、呼び止められた。





カイラ「傘忘れちゃったから、
傘ちょうだい」





と言われて
折り畳み傘を
無理やり取られた。





ユズ「あっ・・・」





カイラ「あんたは
ずぶ濡れで帰りな!」





と言われ、押された。





ユズ「きゃっ!」





もう、
どうなってもいいと思って
私はスタスタと
雨が降り注ぐ道を歩いた。





ユズ「助けて・・・」





私が、呟いた時。





ハルト「足川さん!」





ユズ「え・・・?」





私が後ろを振り向くと
そこには、転校生の
ハルトくんがいた。





ハルト「足川さん。
傘、一緒に入ってください。
このままじゃ風邪ひきますよ」





と言って、
傘を差し出した。





ユズ「でも・・・」





ハルト「いいから!」





と言われ、
相合傘をすることになった。





ユズ「うっ・・・ううっ・・・」





私は嬉しくて
傘の中で
泣いてしまった。





ハルト「なにがあったんですか?
少しずつでもいいので
話してください」





ユズ「実は・・・」





私は、ずっといじめられていたこと、
傘を無理やり取られ、
雨の中、ずぶ濡れで帰るように
言われたことなど
全て話した。





ハルト「そんなことが・・・」





ユズ「ハルト君と話すと
もっといじめが酷くなると思って、
あまり関わらないようにしていたの。
本当にごめんね」





ハルト「いえいえ、
そんなことも知らずに
話しかけて
すみませんでした!」





ユズ「大丈夫だよ。
私に声かけてくれる子、
初めてだったからうれしかった。
それに、タメでいいよ」





そう話していると
もう、自分の家の前だった。





ユズ「ハルトくん、ありがとう。
また明日ね」





ハルト「うん。
じゃあまた明日」













・*。・ 次の日 ・。*・





ガラッ





あれ?
今日は誰も
なにも言わない。





みんな黒板を見ていたから
私も黒板を見た。





そこには
衝撃的なものが
書かれていた。





『あのユズが
イケメン転校生と相合傘?!
ブスなのに、
調子乗ってる?』





と書かれていたからだ。





見た瞬間、
家に帰りたくなって、
教室を飛び出して
家に帰った。













・*。・ 家 ・。*・





私はベットに入って
号泣した。





ユズ「うっ・・・ううっ・・・」





私はもう、学校に
行かないことを決めた。





行っても
あんなふうに
なるだけだから。













・。・。・。・。・。・





私が不登校になってから
1ヶ月が過ぎた。





ハルトくん、元気かな?





母「ユズ!
お客さんよ!」





お母さんに呼ばれ
1階におりた。





するとそこには、
ハルトくんがいた。





ユズ「なんで、
ハルトくんが・・・?」





ハルト「心配だから
来ちゃった」





ユズ「ごめんね。
心配かけちゃって。
実はね・・・」





私はハルトくんに
不登校になった
理由を話した。





ハルト「そうだったんだ。
実は僕も、髙橋さんに
ユズと関わらない方がいいとか
言われてて。
でも、僕はユズがとても
優しい子だって知ってる」





ユズ「ありがとう・・・」





ハルト「とにかく、
ユズが元気でよかったよ。
明日、僕と一緒に学校行かない?
ユズの家の前で待ってるから」





ユズ「うん!」













・*。・ 次の日 ・。*・





ユズ「ハルトくん!
おはよう!」





ハルト「ユズ、おはよ!
じゃあ行こっか」





ユズ「うん!」





私はハルトくんと
たくさん話しながら
学校に登校した。





一緒に教室に入ると、





カイラ「え? なんで
学校に来たの?
帰っていいよ。
それになんでハルトくんが
あのブスと一緒に登校しているの?
ユズより私の方がいいでしょ!」





ハルト「髙橋さん、
いい加減にしなよ。
それに小松崎さんも。
僕はあんたたちのこと
友達とも思ってないから。
ユズ・・・?
僕と付き合ってください!」





私はハルトくんに
告白された。





ユズ「はい! 喜んでっ!」





こうして私たちは
付き合った。





そして、付き合った日から
私に対するいじめは
無くなった。





私は今、幸せな日々を
過ごしていますっ!







*end*

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