奇跡は起こすもの。

CAST川原 美杏川原 美杏

作者:ぽぽろん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.08.17

「お前さ、大丈夫なの?
無理してない?」







無理なんて、
ずっと前からしてる。







大丈夫なんかじゃ、ない。







覚悟があって
好きになったのに、
どうしてだろう。







私には、限界が
近づいてるのかな。

























★・・・★・・・★・・・★







私は、川原ミアン。







今は会えていない、
西ユアン“先生”に、
恋をしてる







西先生とは、
月に1回、会ってる。







でも、思いは
伝えられない。







レイナ「ミアン!
ボーッとするな!」







ミアン「ごめん、ごめん」







レイナ「また、考えてたんでしょ?
西先生のこと」







ミアン「ううん。違うよ」







レイナ「ミアンは、
分かりやすいから笑」







ミアン「告白したいのに・・・
できない」







レイナ「別に、
いいんじゃないの?」







私が告白できない
理由は・・・







1、先生には、彼女がいるから
2、先生に迷惑はかけたくない







この2つが、理由。

























・*。・ 帰り道 ・。*・







ユアン「ミーアン」







ミアン「あ、先生。
どうしたんですか?」







ユアン「ちょっと、
話があるんだ」







ミアン「はい」

























★・・・★・・・★・・・★







ユアン「お前最近、ダンス
やってないんだって?」







ミアン「はい。
でも、なんでそれを」







ユアン「レイナから聞いたよ。
最近、元気ないって」







ミアン「私にも・・・
いろいろあります」







ユアン「なんで
話してくれないの?」







ミアン「・・・迷惑かけるから」







ユアン「そっか」







ミアン「でも、いつか必ず
言う日があるので、
待っててください」







ユアン「いつでも、待ってるよ」







ミアン「彼女さんとは、
どうなんですか?」







ユアン「あぁ、別れた」







ミアン「どうして?!」







ユアン「振られたんだ」







ミアン「なら、きっと・・・
先生のほうが、辛いと思うのに。
私なんかの側にいて
いいんですか?」







ユアン「お前の隣だと
落ち着くんだー」







ミアン「でも、どうして
別れたんですか」







ユアン「俺の彼女、実は
有坂コハナって言う、女優なんだ」







ミアン「え?」







ユアン「コハナは、仕事
頑張りたいって。
それで、別れた」







ミアン「ごめんなさい泣」







ユアン「なんで、泣いてるの?!」







ミアン「きっと先生は、
心から悲しんでるのに、
私なんかが隣にいて
悪いと思って」







ユアン「・・・ふははっ」







ミアン「?」







ユアン「ミアン、面白い笑」







ミアン「少し元気になりましたか?」







ユアン「おう、ありがと」







クシャッ







ヴヴ。
胸が苦しい。







あれ?
なんか・・・
フラフラするな。







バタッッ。







ユアン「ミアン! 大丈夫か?!」

























★・・・★・・・★・・・★







ミアン「せん・・・せい」







ユアン「起きた? 大丈夫?」







ミアン「ここは・・・」







ユアン「貧血で、倒れたんだよ」







ミアン「え、」







ユアン「今日は、入院だってさ」







ミアン「ごめんなさい」







レイナ「ミアン!!!」







ミアン「レイナ!」







レイナ「もう、
ビックリしたんだから!
心配させないでよね」







ユアン「ふはは笑
本当、仲良いんだな笑」







ミアン「まあ笑」







レイナ「元気そうでよかったー。
じゃ、私、用事あるから」







ミアン「あ、うん。ありがとうね」







ユアン「ミアン」







ミアン「はい」







ユアン「無理してない?」







ミアン「・・・・・」







ユアン「大丈夫?」







ミアン「この場を借りて、
言わせてください」







ユアン「?」







ミアン「先生のこと、中1のときから
ずっと好きでした。
今は、彼女さんと別れたばかりで
辛いと思うんですけど、
これだけは、ずっと
言いたかったんです」







ユアン「え・・・
嘘・・・だよね?」







ミアン「本当です」







ユアン「ごめん・・・帰るね」







はあ・・・やっぱり。







私には、限界があったんだ。







そういえば、前にレイナが・・・







「どんなときも
ポジティブに考えてれば、
ずっと笑顔でいられるよ」







今の私には、
ポジティブなんて無理だ。

























★・・・★・・・★・・・★







レイナ「迎えにきたよん」







ミアン「レイナ・・・」







レイナ「どうしたの?」







ミアン「告白した。
それでね・・・」







レイナ「そっか。
よく頑張った!」







ミアン「ありがとう」

























★・・・★・・・★・・・★







翌日。







私は、先生に呼ばれた。







ミアン「先生」







ユアン「ミアン」







ミアン「なんですか??」







ユアン「お前とは、付き合えない」







ミアン「はい。知ってます」







ユアン「でも、ミアンの気持ちは
うれしいよ」







ミアン「・・・・・」







ユアン「でも、ごめん」







ミアン「大丈夫です」







こうして、私の恋は幕を閉じた。







でも、けっして
後悔はしていない。







奇跡は、起こすもの。







私にとっての奇跡は、
先生と、出会えたこと。







思い描いていた奇跡とは
違うかもしれない。








だけど、もうとっくに
奇跡は、起きていたんだ。







ミアン「さようなら、私の初恋」







私の頬に、涙が一粒流れた。











*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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