勇気を出して

CAST川原美杏

作者：s

2024.04.13

私は、川原美杏。

小さい頃から子役として
活躍しています。
中学３年生です。

私の好きな人は、
同じく小さい頃から
子役として活躍している
内田レン。

・＊。・美杏家・＊。・

マネージャー「美杏、
新しい仕事が入ったよ」

美杏「はい、
ありがとうございます」

名簿を見て、どきっとした。

私が片思いしている
レンの名前があったからだ。

美杏「え！　恋愛映画!!」

しかも私とレンはお話で、
後々告白してキスする役なんて

そんなの恥ずかしくて
できない～。

・＊。・　撮影現場　・＊。・

美杏「ついに
この日が来てしまった」

今日は撮影。
学校は学校を貸し切って。

やりたくないなぁ

でも、このチャンスに告白しよう。

美杏「レン、キスシーン終わったら
話がある」

レン「俺もある」

助監督「キスシーンはじめます。
よーい、アクション!!」

カチン

カチンコの音が響いた。

レン「俺、美波（美杏役の名前）の
ことが好きだ。
付き合って下さい！」

やばいついにきた。
言い返さないと。

美杏「わ、私も、ハル
（レン役の名前）のことが
す、、、、、キ（小声で）」

カチン

助監督「カット！　やり直し！
川原さんもっと声出して！」

美杏「ぁはい！　すみません！」

レン「美杏、ちゃんとしてよ。
俺だって恥ずかしいから」

美杏「ごめん、次こそやるから」

レン「まぁ俺も好きな人に
こんなところでやるの
恥ずかしいけどさ」

美杏「！　今なんて言った!?」

レン「くわしくは、後で!!」

助監督「撮影開始します！
川原さん、内田さん
準備してください」

美杏・レン「はい」

助監督「よーい、アクション!!」

レン「俺、美波のことが好きだ。
付き合ってください」

美杏「私もハルのことが好きです。
お願いします」

言えた、、、、、

そしたら助監督がスケッチに
「キスして」
と書いて見せた。

ええい、やっちゃおう！

唇を近づけた。

そしたらレンがぎょっとした。

～kiss～

助監督「ありがとうございました」

レン「美杏、話の続き。
美杏からどうぞ」

よし、怖がらずに言おう。

美杏「私、レンのことが好きです。
付き合ってください」

レン「ありがとう。でもびっくりだよ。
さっきまで、演技すらできなかった
美杏が本当にするなんて」

美杏「だって、ぐずぐずしてちゃ
始まらないでしょ。
言いたいことは勇気を出さなきゃ。
で、返事は？
私、思い切ったんだから。
レンも勇気を出してよ」

レン「わかった。
俺も美杏のことが好きです。
お願いします」

美杏「本当？
じゃあ付き合って！」

レン「もちろん！」

監督達「おめでとう！」

私、演技のおかげで
付き合えました！

・＊。・ＥＮＤ・＊。・