ホワイトバレンタイン

CAST川原 美杏川原 美杏

作者:すず

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.06

バレンタインデーまで
あと2週間だ。





ミアンがユアンを
好きになったのは、
半年前の8月。





水泳部で一緒のユアンが
水泳大会で規定のタイムに達せず
予選落ちして落ち込んでいた時。





ユアンは、
泣きそうになっているミアンの頭を
ポンポンと軽くたたきながら
こう言ったんだ。





「泣きたい気持ちはわかる。
でもね、ミアンは
笑顔のほうがかわいいよ!
ほら、笑って!!」





あれから、半年。
水泳は必死で頑張った。





目標タイムには
達することができなかったけど、
いつもそばにユアンが居てくれた。





いつも励ましてくれたんだ。





ミアンはバレンタインデーに
ユアンに告白すると決めた。





結果はどうであれ、
気持ちだけは伝えたい。





何故なら、ユアンは
中学3年生。





バレンタインを迎えたら
もうすぐ卒業で
学校では会えなくなる。





ユアンは水泳の学校推薦で、
県外の高校に
進学することが決まっていた。





寮に入って、本格的に
水泳に打ち込むのだ。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





バレンタイン当日。





ミアンはユアンを
呼び出して
勇気を出して告白した。





ミアン「ユアン先輩!
半年前、
先輩に励ましてもらってから
ずっと、ずっと、
ユアン先輩のことを
考えていました。
好きです!
これからは私が先輩を
支えられるよう、
サポートしたいです!」





ユアン「ミアン、ありがとうね!
気持ちはすっごく嬉しいよ。
あの時、あの大会で
ミアンが泣きそうになっていた時、
俺が支えてあげなきゃと
思ったんだ。
4月からは県外の高校の
寮に入るから、
今までみたいに部活で毎日
顔を会わせられないし、
会えるのも休日、月1回も
会えないかもしれない。
それでも大丈夫か?」





ミアン「はい!
会えなくても、ラインとかで
繋がれると思ってます。
お互いの気持ちが真剣ならば」





と伝えた瞬間。





パラパラと粉雪が
舞い降りてきた。





ユアン「雪が降ってきたね。
きっと、雪が俺たちのこと、
祝福してくれてるんだ。
これからもよろしくな!
ほら! 寒いから手を繋ごう!」





ミアンとユアンは
手を繋いで
まだ誰もが歩いていない
新雪の道を歩いて行った。





Happy!
Snow white Valentine!







*end*

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