恋が結ばれる体育祭

CAST川原美杏

作者：KABOっこりー

2022.02.01

はじめまして、
川原みあんです！

ニコニコ学園中学校に通う
中学３年生で、
テニス部に入ってるんだ！

よく、名前からして
陽キャ？　って
言われるんですけど・・・
ごくごく普通の中学生ですｗ

私が通っている
ニコニコ学園中学校の
体育祭は、
他の学校と比べて
変わっているところが
２つ、あるの。

１つ目は
行われる時期。

うちの学校の体育祭、
通称ニコ祭は
３月にやるの！

春めいてきた、
寒くもなく暑くもない
ちょうど良い時期らしい。

そして２つ目は、、、

??「おーい、みあん！」

???「何してんのー？
早く体育行くよー！」

みあん「はーい、今行く!!」

今私が話していたのは
まのかとゆず。

私のたった２人の
親友ちゃんなんだ☆

私、実は中２まで
いじめられてて、
それを助けてくれたのが２人。

私をいじめてたのは
ここはと
しずくっていう子。

私がいじめられてた
理由が、、、

ゆず「みあん、
また英人のこと
考えてたの？」

まのか「もう、
そんなんだと
また２人に
いじめられるよー？」

そう、実は私と
２人の好きな人が
かぶってしまったの！

その人は英人って
いうんだけど、
私は英人と
中２のときに出会った。

私も英人も
同じアニメが好きで、
意気投合したんだ。

２人で話しているうちに、
私はすっかり
惹かれていった・・・
んだけど。

ここはとしずくは
中１のときも
同じクラスだったらしく、
ずっと好意を
寄せていたみたい。

そんなところに
私が入ってきたもんだから、
私は案の定
いじめられたってわけ。

まぁ、今は
クラスが離れたし、
大丈夫っしょ！

（英人は私と同じ
クラスなんだ!!）

あ、ニコ祭の説明に戻るね。

変わっているところの
２つ目は、
はっぴ交換会があること！

ニコ祭では学年ごとに
ソーラン節を踊るの。

そのはっぴを好きな人と
交換するんだ。

はっぴを男女で交換できると
その２人は
見事結ばれるっていう
ジンクスがあるの！

だから、特に女子が
張り切るイベントなんだー。

まのか「はぁー今日から
ソーラン節の練習かー」

だるいなぁ。

ゆず「みあんは英人と
交換するためにも、
練習頑張らないとねーｗ」

みあん「ちょっとー
やめてよねぇ。
多分、ここはとか
しずくが
交換したがると思うよ」

まのか「ダメだよ！
２人に負けずに
頑張らないと!!」

ゆず「そうだよ！
みあんは可愛いんだから、
自信持たなきゃ！」

みあん「２人とも、、、
ありがと！」

２人が応援してくれてるし、
頑張ろっかな！

・＊。・　翌日　・。＊・

英人「おーい、みあん」

みあん「何？」

英人「今日、空いてる？
渡したいもんがあんだけど」

みあん「空いてるけど・・・
渡したいものって？」

英人「あのアニメと
同じ人が作ってる
新作アニメの
限定キーホルダー！」

みあん「え！　そのアニメ、
私もめっちゃ
気になってたの！」

やっぱり英人と話すのは
楽しいなぁ。

それに自然体で
話せるし、、、

やっぱ好き///

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

ところが体育祭前日、
事件が起きたんだ。

ゆず「あぁぁ、
ついに明日が本番だぁ」

まのか「あんたが緊張して
どうすんのｗ」

ゆず「だって、告白って
超緊張するよ！」

まのか「まーそれは
その通りだけど」

え？　なんか私、
告白することになってる？

みあん「あのー
お２人さん？
私、告白はしないよ？」

ゆず「え！
交換のときに
するんじゃないの？」

みあん「しないよー。
ただ交換したいだけ」

なんて私たちが
わちゃわちゃ喋りながら
歩いていると、突然。

みあん「きゃっ」

私は転んでしまったのだ！

なんで、、、
何もないところなのに。

私が呆然としていると

まのか「ちょっとあの２人、
許せない」

ゆず「みあんは
何も悪いこと
してないのに！」

と怒っていた。

どうしたんだろ。
あ、とりあえず、
起き上がらないと。

みあん「あ、はは。
転んじゃっ、、、」

ズキッ。

みあん「痛っ！」

ゆず「みあん！
大丈夫!?」

まのか「もしかして、、、
捻挫してるかも！」

え、、、捻挫!?
明日が本番なのに？

まのか「とりあえず、
保健室行こ。
歩ける？」

ゆず「保健室の先生
呼んでくるから、
ちょっと待ってて！」

２人がそう
話しかけてくれたけど、
私の耳には
何も入ってこなかった。

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

そしてついにやってきた
ニコ祭。

昨日捻挫した私の足、
なんと奇跡的に治っ、、、

ていなかった。

昨日保健室の先生に
相談したら

「残念だけど、
明日の体育祭は
見学だね」

と言われてしまった。

私が転んだのは
ここはとしずくの
せいなんだって。

私は全く気づいて
いなかったけど、
近くにいた２人が
足を出したらしい。

その足に
私はまんまと
引っかかって転んだ、
ということなのだ。

みあん「はぁーニコ祭
出たかったなぁー」

まのか「私たちがみあんの分も
しっかり踊ってくるからね！」

ゆず「みあんも
はっぴ交換会には
参加するんでしょ？」

みあん「うん、
参加するつもりだよ」

まのか「頑張って英人と
交換するんだよ？」

みあん「うーん、頑張る」

そして始まったニコ祭。

１０００ｍ走や綱引き、
借り物競争などの競技が
どんどん行われていく。

そしてついに最後の種目、
中３のソーラン節になった。

英人はダンスも上手だから
１番前の列にいる。

あーやっぱり
かっこいいなー。
好きだわー。

気がついたら、
ソーラン節は
終わっていた。

あっという間に
はっぴ交換会が始まった。

やっぱり告白する！
と決意したその時。

ここは「英人くーん/////」

しずく「私たちと
交換してくれなぁーい？」

あぁ、やっぱり
２人が交換するんだ。

しかも結構楽しそうに
話してる、、、

私が告白したいって
思うなんて、
いけないことだったんだ。

私が落ち込んでいると・・・

るわ「おーい、みあん」

みあん「るわ！　どしたの？」

こいつは、るわ。
英人の友達で、
私も話すようになった。

るわ「あのさー
俺と交換してくんね？」

みあん「えーなんでぇ？」

るわ「いやー実はさ、
英人と義斗と
賭けしてんだよね」

みあん「賭け？」

るわ「３人の中で
１番最後まではっぴを
交換できなかった人が
全員のメシを奢るってゆう」

みあん「まじで
くだらないんだけどｗ」

るわ「それで、義斗は
もう交換してんだよ、
まのか？
とかいうやつと」

みあん「え！　マジ？」

るわ「ほら、あっちに
いるだろ？」

そう言われて振り返ると、
義斗とまのかが
仲良さそうに話している・・・
まのか、いつの間に！

るわ「ってことでさ！
俺と交換してくんねぇか？
英人ももう少しで
交換しそうなんだよ！」

確かに英人は
あの２人と交換しそう、、、

悲しいけど
もう諦めよう。

みあん「しょうがない、
交換して、、、」

英人「みあん！」

やばい、私
英人のこと好きすぎて
幻聴が聞こえてる！

英人「おい、みあん！
みあんてば！」

みあん「え、英人？
なんでいるの？」

英人「ずっと
呼んでるだろーがよ」

みあん「幻聴じゃ
なかったんだ、、、」

英人「幻聴？」

みあん「ううん、
なんでもない。
で、どうしたの？」

英人「あのさ、、
はっぴ交換して
くれませんか!?」

みあん「！
え、いや、
ここはとしずくと
交換するんじゃないの？」

英人「あぁ、あの２人は
断ってきた。
俺は！
ずっとお前のことが
好きなんだ！」

みあん「はい！　喜んで！」

まさか！　まさか！
英人から
告白されるなんて！

嬉しい/////
夢みたい！

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

その後。

るわは、ゆずと
交換したらしい。

２人の顔が少ーし
赤く見えたのは
私の気のせい？ｗ

＊ｅｎｄ＊