永起少女MIAN

CAST川原 美杏川原 美杏

作者:りの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.01.16



永遠に眠ることがない少女
川原ミアンです。





突然ですが
今は日本時間で言うと
深夜の1時。





みなさんはもちろん
寝ている時間だと
思いますが
私は授業を熱心に
聞いてる最中。





えっ?
居残りかって?





そんなに私は
バカじゃないですが・・・





そうここは
ブラジルなのです~。





もちろん日本人の私が
何のために
ブラジルで
授業を受けているのか





それは・・・
『魔法使い』に
なるための授業。





その魔法学校に入るには、
11歳の時に、
なにかしらの力が
目覚めるの。





例えば人の心が
読めるとか、





一生忘れない記憶力を
持つとか。





まぁ私は永遠に
眠ることがないっていう力で
一般的に『永起』と
呼ばれるもの。





でもこの力って
ただ自分の
起きている時間が
多くなるだけじゃん。





だから私、いいこと
考えちゃったんだよねっ。





それはブラジルと
日本の時差を利用して
2つの学校を兼任して、
学校生活を
2倍楽しむということ。





我ながらいい考え。













・*。・ 日本 ・。*・





・日本時間8時・





ルワ「おはよーミアン。
昨日寝ないで
サッカーのリフティング
やってたら、
気づいたら朝の5時
だったんだぜ」





はっ?
ルワってばバカなの?





しかも朝の5時って
私がブラジルから日本に
テレポート(瞬間移動)する時の
時間じゃん。





そしたら
幼馴染のルワに変な目で
見られるかもしれない!!





もうこんなこと
しないでほしいっ。





ミアン「へっへーー
私もTwitter見てたら、
気づいたらこんな時間っ?
て時あるよっ。
けど朝の5時は
やり過ぎだよー。
ルワは、熱中すると
時間忘れるんだから
気をつけてよ」





ルワ「へいへい
人間眠ることが大切だと
言うことですね~」





ミアン(ぎくっ)
「そっそういうことっ」













・*。・ ブラジル ・。*・





・日本時間20時・





シャノン「ボンジーア、
ミアン」





ミアン「ボンジーア、
シャノン」





シャノン「今日、
魔法歴史学の
テストあるから
寝ないで勉強したよ。
やっぱ魔法歴史学は
むずいからさー」





ミアン「げっ!
今日魔法歴史学の
テストだったのー?!
しゃっシャノン~
助けて~」





シャノン「全く、12歳の時は
魔法界初の最年少で
テレポートができるほど
優秀だったのに
永起の力上手くつかって
日本の学校に行くから
成績も下がるんだよ」





ミアン「うっ。
だけど日本に行かなきゃ
ルワに会えないから・・・
それにテレポートは
日本にすぐ行けるために
習得したものだし」





シャノン「ほほーう
やっぱりそのルワくんに
恋してるんだね~。
いやー恋する乙女は
やっぱり可愛い可愛い」





ミアン「そっ!
そんなわけないじゃん
ルワはただの幼馴染だから
てか、日本の学校を
兼任していることは
信頼してるシャノンにしか
言ってないんだから!
くれぐれも・・・」





シャノン「他言無用でしょ」





そうシャノンが
可愛くウィンクをする。





まったくシャノンは
からかい上手なんだから。





でもルワのことを
気になっていることは事実。





あんなにサッカーに
熱中してるルワは確かに
かっこいいから
何も言えない・・・











・*。・ 日本 ・。*・





・日本時間5時・





ルワ「今日は5時に
目が覚めたから
練習だー」





ルワは普通に
リフティングを始める。





するとルワは
思わぬものを
見てしまうのだ。





ルワ「えっ?
何もない道から
みっミアン?」





なんとルワは
ミアンがテレポートで
日本に来ているところを
見てしまったのだ。





ルワは即座に
ミアンの元へ駆け寄る。





ルワ「おい!
ミアン!」





ミアン「えっ?
ルワ?
なんでここに?」





ルワ「今お前っ
瞬間移動したよな?!」





ミアン「・・・そうだよ。
私は普通の人間じゃない。
魔法使いなの」





私はもうこれ以上
隠せなかったので
力のこと
ブラジルの魔法学校のこと
全部ルワに話してしまった。





ルワは驚きながらも
私の話を聞いてくれた。





そこで私は
決意を決めて
この言葉を発する。





ミアン「けど、わざわざ
日本に来たのは
ルワに会いたかったから!!
だって私ルワのことが
好きだから」





ルワ「ミアン・・・
俺最初、ミアンが
魔法使いだって言われても
ミアンに対する
今までの気持ちは
変わらなかった」





ミアン「ルワ、それって!」





ルワ「俺もこの中で
確信した、
ミアン好きだ。
俺と付き合ってくれ」





ミアン「ルワ・・・
ありがとう。
私この世界の中で
1番の幸せ者だよ。
よろしくお願いします!」





こうして魔法使いの私と
人間のルワの
ちょっと不思議な恋愛が
始まったのです。











*end*

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