今日の彼氏は甘々彼氏。

CAST川原美杏

作者：りんりん

2023.03.27

こんにちは！
私は、ミアン！
２３歳です。

実は彼氏がいて、
大学卒業してから
一緒に暮らしてるの！

あっ、彼氏の名前は
エイトだよ！

ってな感じで、
幸せです。

・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・

ある日・・・

ミアン「はぁ～、
やっぱ〈nikori〉さんの
イラスト最高～！」

インスタを見て言った。

そのイラストは、
カップルが一緒に
お風呂に入ってるイラスト。

本当は、私だって
こんなことしてみたい。

前までは、こんなこと
思わなかった。

でも今は・・・
ちょっとやってみたいなぁ、
なんて思ったり。

私がこんなこと思うのも
無理はないと思う。

だってエイト、
付き合った時から
ず～っと、
私に冷たいんだもん。

でも、優しくしてくれると
嬉しいから
一緒にいたいな。

とも思うし。

そんなある日・・・

一緒に寝るとき、
ちょっと気になって
聞いてみた。

ミアン「ねぇ。
ほんとに私のこと好き？」

こっちも見ずに
適当な返事が返ってきた。

エイト「いや、
うん、まぁ・・・」

何？

あいまいな返事に、
腹が立ってきた。

ミアン「何？　嫌いなら
はっきり言ってよ！
私はいつもエイトのことで
色々考えてるんだよ？
ずっとモヤモヤしてるんだよ?!
もう・・・もう私、
エイトが何考えてるか
わかんないよ！」

心の中にしまっておいた
本音があふれてくる。

ミアン「もう、エイトなんて・・・
エイトなんて嫌いっ！」

なんて、全然
言うつもりじゃなかったのに。

大好きなのに。

勝手に体が動く。

私は寝室を
出ようとしていた。

エイト「待って！」

あわててエイトが
私の腕をつかむ。

ミアン「何よっ?!」

ついつい
きつい言い方に
なってしまう。

エイト「俺、ミアンのこと
好きだよ？」

ミアン「・・・ほんと？
本当なの？
私、まだ信じられないよ?!」

私がそう言うと
エイトは急に
真剣な顔になった。

エイト「本当。
ミアン、来て」

ベッドへ行くエイトに
ついていく。

エイト「座って」

私がベッドに座ると、
エイトが優しく
私を支えながら寝転んだ。

だから、私も一緒に。

ミアン「何？　エイト。
ねぇ何してる——んっ・・・」

え？
今のは・・・
キ、キキ・・・キスっ?!

初めて・・・

ミアン「ど、どうしたの？
エ、エイト？」

エイト「俺は、
これくらい
ミアンのこと好きだよ？」

う、嬉しい・・・！

それならっ！

ぎゅっ

エイト「ミアン？
苦しい、苦しい！」

ミアン「だって、
私はこれくらい
エイトのことが
好きなんだもん」

エイト「ふふっ。
それなら・・・」

～kiss～

ミアン「エイト・・・
大好きだよ」

エイト「うん、俺も・・・」

ずっと、大好きだよ。

＊ｅｎｄ＊