最後の部活は恋の始まり

CAST星乃あんな

作者：ネーコ

2024.06.29

あんな「１年生！
来るの遅いよ！」

１年生「すみません！
次から気をつけます！」

あんな「次は見逃さないよ～」

は～もうすぐ
引退だっていうのに、、、

私は、星乃あんな。中３。
バドミントン部。

もうすぐ引退。

次で３年にとって
最後の試合で
大事な期間なのに、
部長として１年生の面倒も
見なきゃいけないなんて、、！

てるのすけ「あんな、おつかれ」

あんな「てるのすけ！
おつかれ～」

てるのすけ「お前、今度の試合の
練習してるか？
いっつも１年のところで
指導してばっかで大丈夫か？」

あんな「ん～まぁ、
部長の仕事だから。
仕方ないかな～」

てるのすけ「あんな、
分かってんのか？
次の試合で引退だぞ」

あんな「わかってるよ。
そんなのちゃんと。
こう見えて焦ってんだからね！」

てるのすけ「焦ってもらわないと困る」

あんな「は～い。焦ってま～す」

こういう何気ない
部活中の会話も無くなるのかな～。

てるのすけとしゃべる機会も
減っちゃうじゃん、、、

なんて！
なに悲しそうなのよ！　私！

てるのすけ「おーい、大丈夫か？
焦りすぎは禁物だからな～」

あんな「、、、てるのすけ」

てるのすけ「ん？」

あんな「明日、ひま？」

てるのすけ「うん。
なんかあるのか？」

あんな「明日、最後の自主練！
手伝って！」

てるのすけ「、、、
おう！　任せとけ！」

あんな「約束ね！」

やった！
ってまた、変なことを！

私達が部活に入ったばかりの頃、
よく近くの公園で
お互い自主練してて、
仲良くなった。

これが最後の自主練。

頑張らなきゃ
・・・って、何をよ！

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

あんな「いい天気！」

てるのすけ「お前はつくづく
ついてるよな」

あんな「ん？　何が？」

てるのすけ「今日、
大雨の予定だったんだぞ。
それなのにこの快晴。
どういうことだよ」

あんな「私、ついてるんで！（ドヤ）」

てるのすけ「それのお陰で
バドミントン上手くなったもんな」

あんな「は？　違うし。
喧嘩売ってんの？」

てるのすけ「間違えた。間違えた。
努力のおかげだよな」

あんな「そうですとも。
よく分かってて」

その後、何回も
口喧嘩しながら練習した。

いつもの変わらない
時間だった。

・＊。・　大会当日　・。＊・

てるのすけ「あのさ、
今日の試合、勝ったら、
お互いにご褒美あげようぜ」

あんな「ご褒美？」

てるのすけ「うん。３年間
よく頑張ったなっていう」

あんな「いいじゃん！
じゃあ、勝たないとね！」

てるのすけ「大丈夫だ！
俺たちなら」

あんな「まぁ、私がいるからね。
任せといて」

てるのすけ「バカにも程がある」

あんな「ん？
なんか言った？」

てるのすけ「いや、別に」

ヤバいヤバい
このままじゃ、負ける。

てるのすけ「お前は、
ついてるだろ？
今日も奇跡起こせるって」

何それもう、
私のこと、、、

あんな「それ、反則だよ」

てるのすけ「何がだよ」

あんな「それじゃあ、
私負けちゃう。
私を好きにさせようとしてる。
てか、もう好きになっちゃったし
反則」

てるのすけ「お前は、３年間ずっと
反則ばっか。
怒ろうかと思ったぐらい
反則しすぎ。さすがに直せ。
俺なんて、負けてんだからな。
とっくのとうに」

どういうこと、、、

てるのすけ「最後まで
自分らしく行ってこい！」

あんな「うん！　行ってくる！」

そして、私達は勝って
バドミントン部を引退した。

私たちの部活生活は終わったけど、
あの日、カップルとしての
生活が始まりました！

＊ｅｎｄ＊