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推しに出会って3秒で尊死した件について

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:りっちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.05.13

イベント会場のロビーは、
期待とざわめきに満ちていた。





けど、私の時間は、
あの瞬間に止まった。





目の前にいたのは───







* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





私、星乃あんな。
高校1年生!





今日はなんと・・・!





私の最推し!
人気アイドルグループのイベントに
来てま~す!





いまから会場入るとこ!





イベント会場の扉をくぐった
その瞬間、
目の前に現れたのは・・・!





あんな「!?」





八神遼介。





首元のネクタイが
ふわりと浮いた。





黒のベストが
肩幅を強調してて、
シャツの袖口からのぞく指が
やたらと綺麗。





それだけで尊い。





なのに・・・





「来てくれたんだ?」





その低めの声で、
私の世界は崩壊した。





目が合った───と思った瞬間、
右心室、限界突破。





あんな(うそ・・・
え、無理・・・
顔良すぎない?)





内心の声が
漏れそうになったところで、
もう1人の推しが───登場。





会場の反対側、
少し奥の控室から姿を現したのは
メンバーの松瀬太虹。





ふっと微笑んだその一瞬。





完璧すぎる横顔。





ジャケットのバッジが光って、
まるでCGか? ってくらいの完成度。





ダイジ「これから会えると思うと・・・
ちょっと緊張してた」





視線が刺さった。





一言で、左心室、停止。





私、出会って3秒で
推しに殺されました。





前からリョウスケくん。





横からダイジくん。





詰んだ。





心臓が止まってる感覚はあった。





けど、まだ夢か現実か
わからないまま
立ち尽くしていた私に───





ダイジくんが近づいてきた。





ダイジ「さっきから、見てたよ」





まっすぐ心を撃ち抜くような
その声。





近づくたびに、キラッと光る
ジャケットの飾り。





完璧な横顔をこちらに向けて、
ふっと微笑む。





ダイジ「緊張してる?」





やさしい声なのに、
心臓を握られてるみたいで───





ドン!





左心室、再度停止。





それを見ていた“やがみん”が、
すっと私の手を取る。





「もう・・・こっちばっか
見られたら、嫉妬するよ?」





落ち着いた低音、
でも言葉は甘すぎる。





私の指先を、自分のシャツの袖に
そっと重ねてくる。





ドン!





右心室、破壊。





(え? 待って・・・
推し2人に挟まれて、
片方は手を取ってて、
もう片方は
ガチ見してくるんだけど・・・)





完全に、詰んだ。





そのとき、ダイジくんがさらに
一歩近づいて───





ダイジ「俺のこと、どれくらい
見てくれてた?」





耳元に囁かれて、
はい、尊死確定。
合掌。









*・゜゜・*:・ 。・・・:*・・*:・
。・ ・ 。・:*・゜゜・*





あんな「はっ!! 夢か。。。
だよね~笑
でも、めっちゃいい夢だった♪」





ちょっとした私の妄想と
推しの尊さをちょっぴり味わえた
そんな日でした♪





*The END*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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