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スノードムはすぐそばに

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:ああ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.10.04

外を見ると
雪が降っている。





こんな日には





あの時
何かが変わっていれば





今頃あなたと
当たり前の毎日を
過ごしていたのかな。











・*。・ 数ヶ月前 ・。*・





私、あんなは、
当時16歳だった。





幼なじみの岬のお母さんと
私のお母さんは
仲が良くて、家も隣。





保育園から
高校も同じだった。





気がついたら
岬を好きになっていった。





でも岬は、幼なじみとして
私に接しているようだった。





私たちは高校生になり、
クラスも同じだった。





そのま「岬、クリスマスの日
好きな人に告るんだって!」





そう言った友達のそのまは
「相手は、あんなだって」
と言ったけど





絶対ないって否定した。













・*。・ 12月23日 ・。*・





あんな「岬、一緒に帰ろー」





岬「いいよ。
そうえば今年、プレゼント
何もらうの?」





私の家は、高校を卒業するまで
頼めばプレゼントがもらえた。





あんな「いいの!?
スノードーム欲しい!」





岬「プレゼントな。
だから、25日あけといて」





そう言って
愛おしそうな表情で笑った。





あんな「ほんと!? やったー」





そして、クリスマスの前日。





待ち合わせ場所と
時間を決めるために
岬が私の部屋に来た。





決め終わって
2人で昔のアルバムを見た。





アルバムは、ほとんど
2人の写真で大笑いした。





そして、明日のメイクと
ヘアスタイルと服を決めた。





でも明日、言わなきゃ
いけないことがある。





私には、病気がある。





余命数ヶ月。





もう少しでお別れかな。





待ち合わせ時間は15時で
私は14時40分に家を出た。





まだ早いからかなと思って
待ってても
なかなか岬は来ず。





18時になっても
来なかった。





風邪引いちゃうと思った。





勘違いだったのかな。





そう考えながら
家に帰った。





家に帰って
電話がかかってきた。





出ると、岬のお母さんだった。





泣いていた。





あんな「どうしたの?」





岬のお母さんは
こういった。





「あんなちゃん、
岬が死んだ・・・
岬が死んだの」





その瞬間、
私はスマホを落とすほど
衝撃的だった。





岬はスノードームを取りに
店に行っていて
でも、そのスノードームは
特別なものが入っているから
1日待つ必要があった。





家に帰る途中に
岬は車にひかれた。





運転手の薬物乱用だった。





岬は、即死。





でも、スノードームだけは
大切に持っていたそう。





岬のお母さんから
スノードームをもらったとき
私は病院にいた。





病気が悪化したらしい。





スノードームを
どこにおこうかと手に取ると





底がボコボコしていて
何かなと思ってみると。





─── I’m crazy about you. ───





『あなたに夢中です。』





そう書かれていた。





今、あなたが生きてたら
どうなってるのかな。





病室で私が死ぬまで
一緒にいてくれてたかな。





もっとそばにいたかったな。





永遠の眠りにつく瞬間。





私の頭には、
あなたとの今までの思い出が
頭の中で流れた。





まるで映画の
ワンシーンのようだった。





ひとつだけ
確かなことがある。





私は、15年間
あなたに





最初で最後の恋をした。





*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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