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私の最高の彼氏

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:シンデレラ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.08.24

私は、2年前、
大切な人を失いました。





いま、私は
空を見上げています。





どうしてかって?





大切な人を
さがしているんです。





どうして
失ったかって?





少し紹介しましょう。
2年前の話を。

















・*。・ 2年前 ・。*・





こんにちは!
私、星乃あんな。





元気いっぱいな
女の子です!





?「おはよ。あんな」





これが小学生から
幼なじみの今井ハルト。





そして、
私の初恋相手。





いつもやさしくて
少し生意気。





でも、そんなハルトが
大好きだった。





あんな「おはよ。ハルト」





ハルト「あのさぁ。あんな」





あんな「?」





ハルト「今日の放課後
屋上に来てくれないか。
大事な話がある」





あんな「うん。分かった!」

















・*。・ 放課後 ・。*・





私は、屋上へ遅れていった。





そこで、見たのは
泣いているハルト。





私は、ハルトがなぜ
泣いているかが
分からなかった。





ハルトは、昔から
私が見てきた中で
涙なんか1粒も流さなかった。





どうして・・・
泣いてるの?





ハルトが私の方を見て
あわてて涙をふいた。





ハルト「ごめん。
こんなの見せて
かっこ悪いよな」





初めてハルトは、
私に弱いところを見せた。





ギュ!





私は、思わずハルトを
抱きしめてしまった。





あんな「どうして。
泣いてたの?」





ハルト「ううん。
なんでもない」





あんな「でも・・・」





ハルト「だいじょうぶだって」





あんな「あっ!
で、話ってなに?」





ハルト「あっ。えっと・・・」





あんな「もう。何?」





ハルト「あ、昔から
あんなのことが好きだった。
だからつきあって下さい」





なぜだろう。
涙があふれてくる。





ハルト「えっ!? 俺、
何かいけないこと言ったか?」





あんな「違うの。うれしいの。
こちらこそよろしくお願いします」





そして、私たちは
つきあうことになった。





ここでハッピーエンドに
終わりたかった。





だけど、その年の冬
ハルトの体に異変がおこった。





異変がおこったのは、
2人で遊園地にデートに
来ていたとき。





「次、なに乗る?」





と私が言った瞬間。





バタッ!





何かが私の横で
倒れた音がした。





横を見たら
ハルトが倒れている。





えっ!?
どうしたの?





声をかけても
返事は、ない。





あんな「誰か。誰か、
救急車をお願いします」





周りにいた人「は、はい。
いますぐ呼びます」





ピイポーパーポー。

















*・*・・・*・・・*・*





病院についた。





ハルトの両親も
駆けつける。





あんな「すいません。
大事な息子さんを」





両親「ううん。
逆にあんなさんには、
お礼をいいたいわ。
本当にありがとう」





お医者さんの口からは、
こう言われた。





「病名は、ガンです。
もって1週間でしょう」





私は、ただただ
泣くことしかできなかった。





どうして。
どうして、ハルトが。





私の命と引き換えて。

















*・*・・・*・・・*・*





次の日ハルトは、
目を覚ました。





あんな「ハルト! だいじょうぶ?
私のせいでゴメンネ」





かすれた声でハルトは、
一生懸命私にこう言った。





ハルト「あんな?
泣いたらだめだ。笑え。
俺は、あんなの笑顔が大好きだ。
俺が回復したら、結婚しよう!」





あんな「うん!
私を、幸せにしてね!」

















*。・ 2日後 ・。*





ハルトは、
高校3年生の12月。
息を引き取った。





お葬式後、
ハルトの両親と共に
ハルトの家へ片づけに言った。





ハルトの机の引き出しを
片付けていたとき
小さい箱があった。





指輪だった。





そこには、ハルトの字で
;結婚しよう;と書いてあった。





私は、それを胸にあてた。





ハルトの暖かさが
伝わってくる。





私は、いまでも
ハルトが言ったように笑顔で
20才になったいまも笑っている。





空から見えるかな?
私の笑顔。





ハルトの元気の源。





?「あんな~。早く早く」





あの後、私には
親友ができた。





佐々木はな。





はなも私と同じように
彼氏をなくしている。





ハルト。





私は、元気に
暮らしています。





ハルトも空の上で
どうか笑顔で
暮らしていますように。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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