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耳を澄ませば、ほら、君の声

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:#17 ・

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.31

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───





イヤフォンを外した、





ほら、







――― 君の声 ―――













*...・・・*...・・・*





あかね色の夕日、
下へと沈んでいく。





私はいつもの場所、
深呼吸。





「ふ~っ。はぁ~っ」





イヤフォンをつける。





王道の卒業ソング、
「3月9日」。





別に卒業式、って
わけじゃない。





ただ単に。。





好きなだけ。





私の中では、
泣けちゃう歌の
王道でもある。





イヤフォンを外す。





カラスの鳴き声。





後ろを振り向く。





私の、影。





隣には、いつも
岬がいた。













*...・・・*...・・・*





それは、2年前のこと。





私には当時
つきあっている彼がいた。





中2のときに
引っ越してきた彼は





中3から、
私とつきあっていた。





その恋は
高3で終わった。





学校の帰りは
あかね色の夕日が沈むのを
ほとんど毎日のように見ていた。





私の右耳と彼の左耳に
イヤフォンをつけながら、
手を繋いで。





そのとき、聞いていたのが
「3月9日」。





岬がオススメしてくれた。





彼は子供の頃からあまり
体が強くなかった。





ケンカとかじゃなく、
お腹をすぐ壊したり、
風邪を引きやすいとか。
病気にかかりやすいとか。





もちろん、腕の筋力も
あまりない。





私と違って
臆病な子だった。





でも、1回だけ。





ほんの1回だけ。





3年も一緒に居たのに
ほんの1回だけ。





彼が、強くなった日がある。





私を守ってくれた日。





あの日は、
絶対に忘れない。





岬はモテる。





そんなモテる岬と
つきあっている私に
嫉妬した女子たちが
徹底的に私をいじめてきた。





そんなとき、
守ってくれた。





弱い体で守ってくれた。





うれしかった。





「俺はそんな汚い心を
持った人とは
友達にもなれないよ」





そう言い残して、
私を助けてくれた。





この恋が終わる前に





岬は言った、私に。





“あんなはあんなのままでいいんだよ。
これからも、あんならしくね。”





突然言われたもんだから、
何が何だか分からなかった。





とりあえず、





“ありがとう!”





そう言った。











*...・・・*...・・・*





イヤフォンを外す。





もう、君の声は
聞こえない。





毎晩見る、星の中に。。。





岬は住んでいる。





“あんなはあんなのままで
 いいんだよ。
 これからも、あんならしくね”





もう、会えない彼。





でも、“私は私らしく”。





岬の分まで、
精一杯生きるよ。





ありがとう、岬。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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