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離れていても、ずっとずっと

CAST星乃あんな星乃あんな

作者:雪の結晶と百合の花

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.26

ニコラ学園の屋上。





私、星乃あんなは
1人で空を見上げてた。





雲が一切ない空。





私の彼氏のミサキ君が
たまに見せる笑顔みたいに
輝いている。





ピロン





スマホから
着信音が鳴った。





スマホの画面を見ると、
かわいらしいスタンプが。





「ミサキ君らしいな」





笑みを浮かべながら
スマホをしまった。











*……‥……*……‥……*





あの日から1週間。





いつも通り
私とミサキ君は
一緒に帰っている。





すると、
ミサキ君が立ち止まり、
私のほうを見つめていた。





そんなミサキ君に
私は問いかけた。





「ミサキ君、どうしたの?」





「あんなに話すことがあるんだ」





一瞬で頭の中は
ハテナでいっぱいに
埋めつくされた。





それと同時に
嫌な予想が
何個も出てくる。





するとミサキ君は
真剣な目つきで言った。





「俺、親の都合で
海外に行くことになったんだ」





「え・・・・・・」





自然と涙が出た。





ミサキ君は、心が
もやもやしている気がする。





顔でわかる。





ミサキ君は逃げるように
自分の家へと走っていった。





そしてその翌日、
私の家の郵便ポストに
手紙が入っていた。





手紙にはこう書いてあった。





…………………………………………
……………
あんなへ

俺は、あんなのことが
世界1好き。
きっと忘れない。
いや、絶対忘れない。
また会おうな。
約束だぞ?

        岬より
……………
…………………………………………





「うん。絶対会おうね」





私とミサキ君の願いは、
叶うのかな。





叶うといいな。





この日の夜、
私は展望台にいた。





初めてミサキ君と
一緒に行った思い出の場所。





この思い出は
一生忘れない。





忘れたくない。





そしていま、海外にいる君に
伝えたい。





電話でじゃなくて、
この展望台で。





「展望台の夜景、綺麗だね。
私とミサキは、離れていても
ずっとずっと一緒だよ」





独り言のように言った私の声は
夜景にすぅっと吸いこまれた。





この声が、ミサキ君に
届いてたらな・・・
なんてね。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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