図書室は運命の場所

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:sw

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.06.14

こんにちは。
中2の松尾ソノマです。





私には毎日ルーティンがあって、
それは、放課後に
図書室に行くことなんです。





え? なんで行くかって?
それはね・・・













・*。・ 1年前 ・。*・





ソノマ「あの本、面白そうだけど・・・
届かない!」





ユアン「欲しいの、これで合ってる?」





ソノマ「あっ・・・
ありがとうございます・・・」





ユアン「俺、ユアンっていうんだ。
よろしくね」





ソノマ「あ、はい・・・」





なぜか1年前に助けてくれた
ユアンっていう人のことが気になって、
毎日行くようになったんです。





さて、今日も行きますか。





ガラガラッ





ソノマ「今日は、どれ読もうかな・・・」





ドンッ





??「あ、すみません!」





ソノマ「いえいえ! って・・・」





あれ?
もしかしてこの人・・・





ソノマ「ユアン・・・?」





ユアン「あ!
1年前に会った子じゃん!
でも名前が・・・」





ソノマ「ソノマです」





ユアン「ソノマちゃんか!
やっぱりどこかで
見たことあったような気が
したんだよね~」





ソノマ「あの出来事から
1年なんですね」





ユアン「ソノマちゃんって、何年何組?」





ソノマ「2年1組です」





ユアン「え、俺も2年1組なんだけど」





ソノマ「え、えぇ~!」





ユアン「ま、クラスメイトって
いうことだし、
仲良くしような!
あと・・・」





ソノマ「あと?」





ユアン「タメ口で話そ!」





ソノマ「あ・・うん」





そこから2人で
図書室に通うようになりました。













ある日のこと・・・





ユアン「あ、ソノマちゃん!」





ソノマ「どうしたの?」





リリカ「え、ソノマ
いつの間にユアンと
仲良くなってたの?!」





ソノマ「なんか趣味が一緒でね・・・」





リリカ「いいね~、男友達って~」





ミユウ「あの~~、
ソノマさんだっけ?」





ソノマ「あ、はい。
なんですか?」





ミユウ「昨日ユアンと
一緒に帰ってたよね~?」





ソノマ「それが、どうかしたんですか?」





ミユウ「ユアンは私の彼氏だから
邪魔しないでよね!
っていうことを伝えたかっただけ」





ソノマ「え、付き合ってる・・・の」





ミユウ「これ以上ユアンと
関わったら
さぁどうなるかな~~?」





ユアン「ソノマ、行こ」





ソノマ「え、うん・・」





その後ミユウっていう人を
聞いてみたら
2年3組の自称・学年1の
美少女らしい。





ユアン「さっきはミユウが
邪魔してごめんね」





ソノマ「全然大丈夫!
でも、ミユウちゃんと
付き合ってるって本当なの?」





ユアン「そんなの嘘に決まってる。
でも好きな人はいるよ」





ソノマ「え、そうなんですか・・・」





なんか胸がズキズキするのは
なんでだろ?





ユアン「もしかして
俺に好きな人いないと思ってた?」





ソノマ「え! なんで分かるの?」





ユアンがソノマの鼻に触れる。





ユアン「顔に出てるよ?」





ソノマ「ひゃ・・・・
って、ちょっと!
なにするの」





ユアン「別に2人きりなんだから
いいじゃん」





2人きり。
その言葉が私の胸に響いた。





ソノマ「で、でも!
ユアンには好きな人が
いるわけだから・・・
私がいたら邪魔じゃない?」





ユアン「邪魔なんかじゃないよ?」





ソノマ「え・・? なんで?」





ユアン「だってこんなこと、
好きな人にしかしないし」





ソノマ「え、好きな人・・・」





待って、好きな人って私・・・





いや、そんなことないない!





ユアン「俺はソノマのこと
好きなんだけどな~」





ソノマ「え・・・」





ストレートに言わないで!
余計にドキドキしちゃう・・・





ユアン「もしよかったら俺と付き合う?」





ソノマ「ド、ドッキリですか?」





ユアン「(笑)
なんで信じないの(笑)」





ソノマ「だってユアン君が
私のこと好きだなんて・・・
ありえないよ・・・」





ユアン「これでも?」





ユアン君の胸が
ドキドキしているのが分かった。





ソノマ「えっ・・・・・」





ユアン「俺と付き合ってくれますか?」





私はユアン君のことを見て、
差し伸べてくる手を握りながら言った。





「はい」ってね/////







・*。・ おしまい ・。*・

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