君との約束

CAST吉本麗南

作者：えりえり

2024.11.04

君は、私との約束を
覚えていますか？

ずっと、
大好きだった。

私は、不幸な女の子だ。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

ハロー！
私は、吉本レイナ！

高校３年生だよー！

私は、ずっと、
片想いしている人がいる。

その人は、、、
北島ミサキ。

でも、この恋は
叶わない。

？「レイナ！　おはよー！」

レイナ「うん。おはよう」

私に、あいさつを
してくれた子は、
親友の榎本ルミだ。

ルミ「レイナ、
元気ないけど、
大丈夫？」

レイナ「大丈夫だよ」

私が元気がない理由、
それは、、、

ルミ「あ！　おはよー！
ミサキくん！」

ミサキ「おはよー！
ルミ、今日もかわいいな！」

ルミ「ありがとう///
ミサキくんも
カッコいいよ！」

そう、ルミと
ミサキくんは
付き合っている。

――――　１ヶ月前　――――

レイナ「今日、ルミに
相談したいことがあるの」

ルミ「どーしたの？」

レイナ「私ね、
ミサキくんのことが
好きなの///」

ルミ「えっ、、、うち、
ミサキくんと
付き合ってるんだ」

レイナ「そーなの!?　ごめん」

そう、ルミは、わたしが
ミサキくんのことを
好きなことを知っている。

だからこそ、目の前で
いちゃつかれるのが
１番ムカつく。

気づいたら屋上に
走っていた。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

屋上が、１番落ち着く。

レイナ「もぉ、たえられないよ涙」

？「泣くなよ」

レイナ「えっ、、？」

？「せっかく寝れると
思ったのに」

レイナ「ごめん」

？「まぁ、いいけど。
隣くる？　涼しいよ」

レイナ「ありがとう！」

？「あぁ。そーいえば、
名前言ってなかったな。
俺の名前は、黒澤リョウ」

レイナ「リョウくん？
よろしくね！」

レイナ「私は、吉本レイナだよ！」

リョウ「よろしくな！
レイナ！」

レイナ「うん！
よろしくね///」

私は、リョウくんに
ときめいてしまった。

レイナ「授業だから
そろそろ行こ？」

リョウ「あー、俺さ、
いつもサボってるから」

レイナ「そーなの!?
わたしもサボろうかな」

リョウ「あぁ。
うっ、、、苦しい」

レイナ「リョウくん？
大丈夫？」

どーしよう！
リョウくんが、、、

――――　病院　――――

リョウ「れ、ん？」

レイナ「リョウくん涙
よかったー！」

リョウ「俺さ、小さい頃から
体が弱いんだよね」

レイナ「、、、」

リョウ「レイナ？」

レイナ「わ、わたし、
リョウくんのそばにいたい」

リョウ「えっ!?」

レイナ「私と付き合ってください！涙」

リョウ「俺、お前の涙に
弱いみたいだ（笑）
好きだよ、レイナ！」

レイナ「ありがとう！
大好き！」

「黒澤さーん、
少しいいですか？」

リョウ「はい。レイナ、
ちょっと、外に出てくれる？」

レイナ「わかった！」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

リョウ「話って、なんですか？」

「黒澤さん、
ガンにかかっています」

リョウ「えっ、、、」

「もう、手遅れです。
余命は３ヶ月です。
残りの人生、楽しんでください」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

リョウ「レイナ、もぅ、
はいっていいぞー！」

レイナ「リョウくん、
大丈夫だった？」

リョウ「軽い肺炎だったみたい」

レイナ「そっか！」

なんか、リョウくん、
目が赤いし、顔が悲しそう。

レイナ「ねぇ、私達、
結婚したいね」

リョウ「あぁ。そーだな」

レイナ「約束だよ!?」

リョウ「うん！　やくそく！」

――――　３ヶ月後　――――

リョウ「う、、、苦しい」

レイナ「リョウくん!?
大丈夫!?」

「残念ながら。
お亡くなりになられました」

レイナ「そ、そんな涙」

「吉本さん、
これ、黒澤さんが」

手紙!?

───────────────────────
レイナへ

今まで、ありがとう。
俺は、レイナに出会うまで
死にたいっておもってた。

俺とレイナが出会った日その日、
俺は、死のうとしてた。
でも、レイナに出会って初めて
生きたいって思った。

俺さ、実は、ガンにかかってたんだ。
俺が倒れたあの日。
ホントは、軽い肺炎じゃなくて、
ガンだったんだ。
あの時から、余命は３ヶ月だったんだ。
黙っていてゴメン。
あと、約束を果たせなくてゴメン。
あと、レイナ、他のヤツと幸せになれよ。

それと、
１つだけお願いがあるんだ。
俺が亡くなった日、空を見上げて笑ってほしい。
俺からの、最後の約束な！

　　　　　　　　　　　　リョウより
───────────────────────

レイナ「りょ、う、くん涙」

――――　５年後　――――

「レイナお母さん！　早く行こ！」

レイナ「はいはい。
もう、元気なんだから（笑）」

「お父さんも早く行こ！」

「あぁ（笑）」

私は今、
犬飼タイヨウくんと結婚し
仲良く暮らしています。

今日はリョウくんが
亡くなった日。

「お母さん、お父さん
行くよー！」

タイヨウ「あぁ」

レイナ「ちょっと、待ってー」

今日は、晴れだ！

そう、私は、
青々とした空を
見上げて笑う。

リョウ「幸せになれよ」

レイナ「リョウくん!?」

リョウくんの声が
聞こえた！

リョウくん、
私はあなたと
過ごした日々を
忘れません。

ありがとう、
そして、大好き。

私は不幸な女の子。

いや、違う。

私は幸せな女の子。

ねぇ、リョウくん、
私はあなたとの約束を
一生、死ぬまで守ります。

大好き。

――――ＥＮＤ　――――