Love Flower

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:らにゅ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.27

恋する気持ちって、
花みたい。





どんどんふくらむ気持ちが、
キレイに咲いたり、
しぼんだり、時には散ったり・・・





でもね、
何度、この気持ちがしぼんでも、
また咲くよ。





君のことが、好きだから。





*.*.*.*.*.*.*.*.*





「おはよー、レイナ!」





「おはよー、ミアン!」





申しおくれました!
吉本レイナです!





そして、この子は、
川原ミアン。





私の親友だよ。





ミアンと話していると・・・





ボカッ!





痛っ! 何??





頭をおさえて、
振り返ると・・・





そこには、
同じクラスの犬飼タイヨウが、
スクバを片手に、ニヤニヤしながら
立っていた。





タイヨウー怒
スクバで私の頭、殴ったなぁ。





タイヨウ「よぉ、レイナ」





レイナ「おはよー、タイヨウ。
てか、スクバで私の頭叩くの、
やめてもらえますかぁ?」





私もタイヨウの背中を、
バシッと、叩いた。





タイヨウ「痛ってぇ!
だからおまえは、モテないんだよ!」





レイナ「うっさいなぁ。
余計なおせわですぅ」





タイヨウとじゃれあうとき、
私はいつも、怒ったふりをする。





でもね、ホントは、
嬉しいんだ。





私は、タイヨウが
好きだから。





タイヨウが、友達のとこに行くと、
ミアンがニヤニヤしながら、
話しかけてきた。





ミアン「あいかわらず、仲いいねぇ。
さっさと、告っちゃえば?」





ミアンは、私がタイヨウのことが
好きなのを、知ってる。





「せっかく隣の席なんだから、
今が、チャンスだよ!」





そう、私はタイヨウと、
席が隣なんだ。





苦手な教科も、
好きな芸能人も、一緒。





共通点が多くて、
仲がいいんだ。





でも、だからこそ、
恋愛対象として、
見てもらえないんです・・・泣















― 学活 ―





「さて、今日は、
席替えをするぞ」





先生のその声で、
クラスがワッと、
盛り上がった。





でも、私は、
嬉しくなかった。





タイヨウと席が、
離れてしまうから。





タイヨウ「席替えだって、
ヤッタな!」





タイヨウと席が離れて
寂しいのは、私だけか・・・





先生「じゃあ、順番に
クジひいていけー」





黒板に書かれている
座席の番号を見て、
自分の席を、確認していく。





あーあ、
教卓の前じゃん。





ヤダなぁ・・・





えーと、タイヨウは・・・





1番後ろの端じゃん。
遠いなぁ・・・





「あっ、私、
タイヨウ君の隣だ!」





そう言ったのは・・・
フタバちゃん!





フタバちゃんは、学年一、
いや、学校一かわいい子。





家も、お金持ちらしくて、
もちろん、モテる。





フタバちゃんが、
タイヨウの隣なんて・・・





心がモヤモヤした。















。★。★。★。★。★。★。★。★。★。★





ある日、更衣室で
着替えをしていた日のこと。





女子みんなで、
恋バナをしてたんだ。





そして、1人ずつ
好きな人を言うことに
なったんだ。





「ねぇねぇ!
フタバちゃんは、
好きな人いるの?」





1人の子が、聞いた。





フタバ「私ね、
タイヨウ君が好きなんだ」





え・・・





フタバちゃんも、
タイヨウのことが・・・





その言葉で、みんなが
キャーッと、盛り上がる。





「えーっ!
いつ、告白するの?」





別の子が聞いた。





フタバ「タイミングがあれば、
今すぐにでも、告白したいわ」





「ねぇ、どこを
好きになったの?」





フタバちゃんは、
ニッコリと笑って、





「隣の席になって、
すごく優しいなぁと、思ったの」





と言った。





タイヨウが優しい?
全然、優しくなんかないよ。





・・・そっか、
フタバちゃんには、
優しいんだ。





フタバちゃんかわいいし、
お上品だから。





「レイナは?
好きな人いるの?」





クラスの子が、
ニコニコしながら、
聞いてきた。





レイナ「ううん。いないよ」





言えるわけなかった。





フタバちゃんと同じ人が、
好きなんて。





だって、みんな絶対、
タイヨウと両想いになるのは、
フタバちゃんだって、
思うに決まっているから。















― 保体 ―





今日は、
バレーボールだった。





みんなで楽しみながら、
試合をしていた。





その時・・・
バタンっ!!





みんな、
驚いて振り向くと・・・





フタバちゃんが、
貧血で倒れていた。





みんなが、駆け寄る。





先生「小松崎さん、大丈夫??
今、保健室に・・・」





その時・・・





タイヨウ「小松崎、大丈夫か??
先生、俺が運びます」





そう言って、タイヨウは、
フタバちゃんをお姫様抱っこして、
保健室に運んで行った。





みんなが、はやし立てる。





でも、私は、
笑えなかった。





見ているのが、辛かった。





タイヨウも、
フタバちゃんが
好きなんだ・・・















。★。★。★ 数日後 。★。★。★





ミアン「レイナ! フタバちゃん、
タイヨウに告るらしいよ!」





レイナ「知らないよ、そんなの。
私に関係ないし」





ミアン「そんな・・・
フタバちゃんとタイヨウが、
カレカノになったら、どうするの?」





レイナ「そんなこと、言われたって・・・
あの2人は、両想いだもん。
私がタイヨウに告白したって、
もう遅いもん・・・!」





私は、泣きじゃくった。





涙は、止まらなかった。





そして、次の日、
タイヨウとフタバちゃんが、
付き合ったと聞いた。















。★。★。★ 数日後 。★。★。★





先生「吉本と犬飼!
お前ら、数学の小テスト、
ひどかったぞ。
放課後、補習だから、残れよー」





えーっ!
補習かぁ・・・





しかも、
タイヨウと一緒・・・





フタバちゃんとのこと、
おめでとうって、
言ったほうが、いいのかなぁ?





わかんないや・・・















― 放課後 ―





先生「じゃあ、
そのプリント終わらせたら、
職員室に持ってこいよ」





そう言い、先生は、
教室から出て行った。





タイヨウ「テスト、
難しかったよな」





レイナ「そうだね」





タイヨウ「プリント、
いつ、終わっかな」





レイナ「まだまだかかるね」





気まずい・・・





いつもだったら、
もっと、盛り上がるのになぁ・・・





タイヨウとフタバちゃん、
一緒に帰ってるのかな。





デートもしたのかな。





私も、もっとはやく告白してたら、
タイヨウと付き合えたのかな。





このまま、何も、
言わないでいいの?





この気持ちが、
散ってもいい。





タイヨウに気持ちを、
伝えたい!





レイナ「ねぇ、タイヨウ」





タイヨウ「ん?」





レイナ「私ね、タイヨウが好き」





タイヨウが、
驚いた顔をする。





レイナ「タイヨウが、フタバちゃんと
付き合ってるのは、知ってる。
でも、伝えたかったの」





タイヨウは、
何も言わない。





レイナ「じゃあね、
聞いてくれてありがとう。
今日は用事があって帰ったって、
先生に伝えて」





そう言って、私は、
教室を出た。





散っちゃった・・・





でも、いいや。





何も伝えなかったよりは、
マシ。





私は泣きながら、
家に帰った。















。★。★。★ タイヨウ 。★。★。★





俺、犬飼タイヨウ。





じつは、学校一の美人の
小松崎フタバに、告白された。





返事は、もちろんOK。





こんなこと、
二度とないだろうし。





そうして、小松崎と
付き合うことになった。





でも・・・
なんか違う。





何でだろう。





小松崎が美人で、
お嬢様だから?





そして、こんなとき、
レイナと一緒だったら、
どうしていたかと、思ってしまう。





その理由を考えた。





そして、
出した結論は・・・





俺は、レイナが
好きなんだ。





それがわかった次の日、
レイナに告白された。





とても驚いた。





でも、俺とレイナが
両想いなことがわかって、
嬉しかった。





でも俺は、小松崎と
付き合っている。





小松崎と、別れなければいけない。





タイヨウ「小松崎、話があるんだ」





俺は、小松崎を
呼び出した。















。★。★。★。★。★。★。★。





タイヨウに告白して、
私は、とても落ちこんでいた。





告白しない方が、
よかったかな・・・





なんて、思ったりもした。















― 掃除の時間 ―





私は、ミアンと
話していた。





ミアンは、
落ち込んでいる私を、
何度も励ましてくれた。





その時・・・





「レイナ!」





驚いて、
声がしたほうを見ると・・・





!!
タイヨウがいた。





タイヨウ「レイナ、
俺と付き合って!」





周りがざわめき、
はやし立てる声もする。





私は嬉しさと、驚きで、
涙がこぼれた。





レイナ「もぅ・・・
今さら、なんなのよぅ・・・
遅いよぉ・・・」





タイヨウ「ゴメン・・・」





レイナ「てか、タイヨウ、
フタバちゃんと
付き合ってんじゃないのぉ・・・?」





私は、フタバちゃんの
ほうを見た。





フタバちゃんは、
笑顔で、こっちを見ていた。





タイヨウ「とにかく、
場所移動しよう」





私とタイヨウは、
空き教室に移動した。















。....。....。....。





レイナ「で、フタバちゃんとは、
どうなったの?」





おそるおそる聞いた。





タイヨウ「・・・小松崎とは、別れたよ」





レイナ「え?」





タイヨウ「小松崎に対する気持ちは、
恋じゃないって、わかったんだ。
ただの憧れだって。
今さらゴメン・・・
レイナ、もう一度言う。
レイナのことが、好きなんだ。
俺の彼女になってくれ!」





返事は、決まってる。





レイナ「私も、タイヨウが好き!
私の彼氏に、なってください!」





一度散った恋の花は、
また、新しいツボミをつけて、
キレイに咲きました。







*end*

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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