サンタは大忙し ~恋する乙女に贈るプレゼント~

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:ミリーナ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.12.03

クリスマスは白髭の優しいサンタが、
プレゼントを持ってくるという・・・





なんてのは、昔の話!
今は、私が、
プレゼントを届けてるの。





あ、私は、レイナ!
サンタの孫娘で、
子供たちの欲しいものを調べるために、
1週間前からここに滞在しているの。





?「早くしないと、
クリスマスに間に合わないぜ」





レイナ「そうね。
タイヨウ、早くやらないと」





こいつは、幼なじみのタイヨウ。
こいつのおじいさんもサンタなの。
そして、私の片想い相手。





レイナ「こんなになるなんて想定外ね」





タイヨウ「そうだな・・・
ちゃんとやらないと
じいさんに叱られちまうからな」





レイナ「さすがに、あきるわね・・・ん?」





これは?





レイナ「何かしら?」





――――――――――――――
私は、ユアンを
彼氏にしてもらいたいです。
どうか、叶えてください。
          ミアン
――――――――――――――





タイヨウ「なんだ?
不思議なプレゼントを欲しがるな」





レイナ「こんなプレゼントを頼むひと、
初めてね・・・
タイヨウ、この子に
会いに行ってみない?」





タイヨウ「そうだな・・・
よし、行ってみよう!」











・・・1時間後・・・





レイナ「やっと着いた~!」





タイヨウ「トナカイは、いないからな」





レイナ「このミアンちゃんを
調べなきゃね」





?「ミアン!! ここにいたの?」





レイナ「ミアン?」





ミアン「どうしたの?」





?「探したんだよ~!」





タイヨウ「なぁ、あの子じゃない?」





レイナ「らしいわね・・・
なんか、地味・・・ね」





タイヨウ「で、どうすんだ?」





レイナ「こういうときは・・・
お祖父様の魔法で、
ミアンちゃんとあの子達を離すの」





タイヨウ「お前、成功するのか・・・?」





レイナ「キラキラスカイ、1人になれ!」





?「あ、私達用事思い出したから、帰るね」





ミアン「オッケー。バイバイ!」





タイヨウ「今のうちに・・・!!」





レイナ「あの~、
これ書いたのあなた?」





ミアン「!? ・・・あなたたち誰ですか?」





タイヨウ「俺達、サンタの孫でタイヨウだ」





レイナ「レイナよ。
で、プレゼントを調べていたら、
あなたの不思議な願いを見つけたって訳」





ミアン「そうだったんですか・・・
実は・・・」





話によると、幼なじみの
ユアンくんとやらが好きらしいが、
今は話すらしてないため、
困っているという・・・





レイナ「・・・それで、
サンタに頼もうって思ったわけね~」





タイヨウ「ていうか、どんなやつなんだ?」





ミアン「かっこよくて、優しいひと・・・」





レイナ「なら、話しかけちゃえば?」





ミアン「できないの・・・
ユアンのまわりには、取り巻きがいるから」





レイナ「取り巻き?」





ミアン「ユナとルミっていう子たち。
お嬢様だから、誰も逆らえないの」





レイナ「大変ね・・・
よし! 私達も手伝うわ!
お祖父様の名に懸けて!!」





タイヨウ「なんか、
どっかで聞いた台詞だな・・・って!
お前大丈夫なのか!?
クリスマスまで1週間しかないんだぜ?」





レイナ「困った子を助けろ・・・
お祖父様との約束だし・・・
それに、面白そうだしw」





タイヨウ「おいおい・・・」





ミアン「ありがとう!」





レイナ「じゃあ、やるわよ!
『サンタからのプレゼントを獲得せよ大作戦!』
タイヨウは、ユアンくんの情報をお願いね!」





タイヨウ「任しとけ!」





レイナ「まずは・・・」









=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=
作戦1
=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=





レイナ「この地味な髪型を変えなくちゃ!」





・みつあみを編み込みにする
・眼鏡からコンタクトにする





ミアン「私じゃないみたい!」





レイナ「どんどん行くわよ~」











=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=
作戦2
=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=





レイナ「男子と挨拶してみよ~」





ミアン「お、おはよ!」





ナツ「おはよ!」





ユアン「ミアン?
お前、前より全然いいぞ~」





ミアン「え? ホント?」





レイナ「我ながらいい感じ!」











=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=
作戦3
=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=・=*=





レイナ「とっておきの焼きもち作戦!」





ミアン「ナツくんって、優しいね!」





ナツ「・・・そんなことねぇよ!」





ユアン(なんだ・・・
このイライラは・・・)





しかし、私は気づけなかった・・・
黒い影が忍び寄ってることを・・・











★。。・☆。。★。。・☆。。・★。。・☆。。★。。・☆。。★





ある日。





ユナ「ねぇ・・・ちょっといい?
ミアンさん」





ルミ「話があるんだけど・・・」





レイナ「ヤバイかも・・・」





ミアン「なんでしょうか・・・」





ユナ「あんた・・・
ユアンのこと好きでしょ!!」





ミアン「!?」





ルミ「言っとくけど・・・
ユアンは、あたしたちのだから
2度と近づかないで!!」





ミアン「そんなことできません!!」





ユナ「だったら、痛めつけないと
分からないようね・・・」





レイナ「ミアンちゃんが危ない!!」





?「やめろ!!
ミアンから離れろ!!」





ユナ&ルミ「!」





ミアン「!? ユアン!!」





ユナ「行きましょ!!」





ルミ「え、ええ!!」





ユアン「ミアン大丈夫か!?」





ミアン「う、うん・・・なんとか・・・」





ユアン「来いよ・・・
家まで、おぶってやる」





ミアン「で、でも・・・」





ユアン「大丈夫だって!
心配すんなよ!」





ミアン「・・・ありがとう。
ユアン・・・」





ユアン「おう!!」





レイナ「よかった~。
いい感じになって!」





タイヨウ「お前は、
何やってたんだっつーの」





レイナ「わっ! 驚かせないで!!
で、なんかわかったの?」





タイヨウ「あのユアンってやつ・・・
俺の知り合いのサンタに
プレゼントをお願いしてることがわかったぞ」





レイナ「何を頼んでるの?」





タイヨウ「実は・・・」











*・.*・.*・.*・.*・.*・.*・.*





クリスマス前日。





レイナ「今日まで、
よく頑張りました!」





ミアン「レイナさんのおかげです」





レイナ「何いってんの~、ミアンちゃん、
実は・・・クリスマスは、
私達は手伝うことができないの・・・」





ミアン「えっ・・・」





タイヨウ「サンタ族の決まりなんだ。
クリスマスは、みんなが願いを叶える日だから、
1人だけに力を貸すことができない」





ミアン「そうなんですか・・・」





レイナ「だから・・・これをあげるわ」





ミアン「これは?」





レイナ「サンタ族に代々伝わるペンダント。
ミアンちゃんなら、大丈夫!!」





タイヨウ「いいのか? それ・・・」





レイナ「いいの・・・
ミアンちゃんに持っていてほしいから。
明日の放課後に、
教室に来るようにしておいたから、
頑張ってね!」





ミアン「何から何までありがとう!」











*・.*・.*・.*・.*・.*・.*・.*





とうとうクリスマス。





レイナ「きっと大丈夫・・・!」





タイヨウ「残りの仕事、やっておいたぞ」





レイナ「ありがとう! タイヨウ」





タイヨウ「お!! あ、来たぞ!」





ユアン「ごめん!! 待った?」





ミアン「ううん・・・
あのね、私・・・」





ユアン「俺から言わせてくれない?
俺、ミアンのことが好きだ。
俺のそばにいてください」





ミアン「はい」





レイナ「よかった・・・」





タイヨウ「あのユアンってやつの願いも
『ミアンを彼女に』だったもんな。
ま、一件落着だな・・・」





ミアンちゃんも頑張ったんだもん・・・
私も伝えなきゃな・・・





レイナ「あのね・・・タイヨウ・・・」





タイヨウ「ん?」





レイナ「私・・・
タイヨウのこと好きなの・・・!」





タイヨウ「・・・ごめん・・・」





えっ・・・





タイヨウ「俺から伝えたかったのに・・・
俺も、好きだった!!
だから・・・このペンダント、
受け取ってくれない?」





レイナ「・・・うん///」





タイヨウ「メリークリスマス!!
レイナ」





レイナ「メリークリスマス!!
タイヨウ!!」





私はタイヨウの彼女という
素敵なプレゼントをもらいました!





みんなに幸せを届けます!!
メリークリスマス♪







☆END☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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