クリスマスツリーの目の前で

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:ふみプリン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.12.16

12月。
それは、私が1番好きな月。





こんにちは!!
私は、吉本レイナ。
中学3年生。





ニコラ学園で、
日々楽しく過ごしています!





今日は12月1日。





レイナ「やっと12月になったよ~」





そう言った私を見て、
親友の星乃アンナが言った。





アンナ「なんで12月?」





アンナは
中学1年生の頃からの親友。





いつも私のことを
気にかけてくれる。





レイナ「え~。
だって誕生日もあって、
クリスマスもあるんだよ!!
最高じゃん!!!」





私の誕生日は、12月25日。
クリスマスの日だ。





毎年、プレゼントを
たくさんもらえる!!





あっ・・・そうだ。
アンナに言わないと
いけないことがあるんだ。





レイナ「ねえ、アンナ。
話が変わるけどさ・・・
アンナって、好きな人いる?」





どうしても
相談したかった。





今年の6月から
好きな人がいると
いうことを・・・





もし、何か
アドバイスをくれるなら。





アンナ「いないけど・・・
あっ!!! もしかしてレイナ
好きな人できた?」





アンナが目を輝かして
見てくる。





レイナ「ミサキくん・・・
4組にいるでしょ。
あの人」





ミサキくんとは
部活で一緒。





同じ吹奏楽部。





前髪を切った時とか、
まつげを上げて来た時とかに
すぐに気づいてくれて、





いつの間にか
好きになっていた。





アンナ「で、告白はしないの?」





またもや、
目を輝かしてくるアンナ。





レイナ「自信ないし・・・
振られたらどうしよう」





告白したいけど、
不安があってできない。













・*。・ 部活の時間 ・。*・





私が個人練習をしていると、
ミサキくんが
声をかけてきた。





ミサキ「吉本さん。
一緒に練習しない?」





まさかの発言。





そのまま一緒に
練習することに。





その後、ミサキくんが
他のところへいくと
同じクラスのフタバが
駆け寄ってきた。





フタバ「レイナって
ミサキくんのこと好きでしょ?
顔赤くなってたよ?」





レイナ「えっ!? 嘘でしょ・・・」





ヤバいヤバい。
顔に出ちゃってた・・・!!!!!





フタバ「アハハ!!
本当にレイナは
顔に出やすいね。
ミサキくんと頑張ってね!!
はい。これあげる」





そうして
フタバに渡されたのは、
雪だるまのキーホルダーだった。





フタバ「お守り! あげる。
じゃあね!!」





そう言ってフタバは
戻って行った。





その日から、
雪だるまのキーホルダーを
持ち歩くことに。





レイナ「フタバって
そこそこ不思議なんだよね」













帰り道。
雪だるまのキーホルダーを
見つめた。





その時・・・!!





ミサキ「吉本さん。
ちょっといいかな?」





ミサキくんは、
真剣な顔で
私を見て言った。





ミサキ「クリスマスの日って、
あいてる?」





レイナ「あいてるけど、
なんで?」





クリスマスの日は
あいているけど・・・





なんでだろう?





ミサキ「この場所に来て」





と言い、ミサキくんは
白い紙を渡してきた。





そして、
「じゃあね」と
言い風のような速さで
帰っていった。





家に帰って、
その紙を見た。













*...・・・*...・・・*・・・*
吉本さんへ

クリスマスの日、夕方4時に
駅前にある、
大きなクリスマスツリーの前に来て。

       ミサキより
*...・・・*...・・・*・・・*





それは、とても短い文。





私は、楽しみで仕方なかった。





だってミサキくんとの
待ち合わせ・・・!!













・*。・ クリスマス当日 ・。*・





私がクリスマスツリーの
前に来てから
5分が経過した。





レイナ「ミサキくん、遅いな」





そして、
また15分が経過した。





だが、ミサキくんは
現れない。





その時・・・!!





ミサキ「ごめん!!
吉本さん。
遅くなって
本当にごめん!!」





ミサキくんは、
走って来たのか
すごく疲れているように見えた。





レイナ「疲れてるよね?
何か飲む?」





と、言い
近くのカフェで
休憩することに。





そのまま、カフェで
楽しくおしゃべりしていたら、
いつの間にか
5時になっていた。





ミサキ「ちょっと
来てくれる?」





ミサキくんに
手を引っ張られ、
最初の待ち合わせ場所の
クリスマスツリーの
目の前に来た。





そして、私達は
一対一になった。





ミサキくんの
真剣な顔。





ミサキ「吉本さん。
誕生日おめでとう。
それと、ずっと前から
好きでした!
付き合ってください!!」





えっえっえっ!!!
嘘でしょ・・・





信じられない。





だって、
両思いなんて・・・





嬉しくて嬉しくて
たまらなかった。





レイナ「はい。喜んで!!」





私が、返事をしたとき・・・





アンナ・フタバ・リョウ
「「「おめでとう!!!」」」





クリスマスツリーの陰から
3人が出てきた。





レイナ「えっ!?
アンナとフタバと・・・
リョウくん?
なんで?」





不思議に思っている私を見て、
アンナとフタバが笑った。





アンナ「ミサキくんから、
レイナに告白したいって
相談を受けてて、
フタバと、ミサキくんの友達・・・
まあ、私の彼氏のリョウと
手伝ってあげてたの」





レイナ「えっえっ!!
アンナって、彼氏いたの!?」





アンナが
クスクスと笑った。





フタバ「実はこのクリスマスツリー、
私のお父さんの会社、
『小松崎林業』の
クリスマスツリーだから、
レイナが好きそうな感じに
4人でアレンジしたんだよね~」





フタバが鼻で笑う。





とても嬉しかった。





ミサキ「吉本さん。
このクリスマスツリー
気に入ってもらえた?」





レイナ「本当にありがとう!!
すごく気に入ったよ!!!
あと・・・これからは
レイナでいいよ」





なんだか、
温かい気持ちになった。





リョウ「ミサキ~。
よかったな。
このクリスマスツリーの
目の前で告白できて」





そう言ってリョウが、
クリスマスツリーを見る。





フタバ「まあ、私が
レイナとミサキにあげた、
雪だるまのキーホルダーの
お陰かもね」





フタバが自慢げに言った。





よく見ると、
ミサキくんのカバンにも
私と同じ
雪だるまのキーホルダーが
ついていた。





私達の恋は、
これからも続いていく。





永遠に、続いていく。







*end*

Like

この物語に投票する

吉本 麗南が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!