絵文字くらい笑いたい!!

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:ふぁみちき

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.09

私の名前は、レイナ。
ニコラ学園に通っている。





実は、私には病気がある。





それは、笑えない病気。





世界で最も珍しい病気だ。





悲しくて、
泣くこと、怒ることはできるけど
笑うことはできない病気だ。





中学1年生の時に
診断された。





友達のミアンと
いつも通り話していた。





朝から顔に
違和感があったけど
あまり気にしていなかった。





ミアンが面白いことを言うから
笑おうとしたら笑えなかった。





その瞬間
顔に激痛が走った。





私は倒れ、
救急車に運ばれた。





その時に
診断されたのだ。





ミアンは、私が笑えなくても
仲良くしてくれるけど、
他の友だちは
「笑えないなんて冷たい」って言って
私から離れていった。





私はよくSNSを使う。





誰も私の顔なんて
見ないから。





笑顔の絵文字を使って
自分を偽っている。





いつか絵文字のように
笑うことができたら、、、













・*。・ ある日 ・。*・。





私は病院に1ヶ月に1回の
検査をしに行った。





いつも通り
行きつけの病院に行った。





すると、男の子が走っていた。





ドンッ。





私は、男の子と
ぶつかってしまった。





男の子「すいませーん!」





男の子はそういってすぐに
私から去っていった。





その男の子は
すごいにこやかな方だった。





私もあんな風に笑いたい。





そう思いながら
受付をした。





看護師「吉本さーん!
吉本レイナさーん!」





レイナ「はい」





看護師「5番の診察室に
お願いしまーす」





ガラガラッ。





医者「こんにちは。
じゃあ今日も
検査していきますね」





レイナ「お願いします」







・。・:・°・。・:・°







医者「レントゲンの
写真など撮れましたので、
結果が出たら呼びますので
受付の椅子でお待ち下さい」





レイナ「分かりました」





私は椅子に座っていた。





するとさっきの男の子が
私の方に走ってきた。





男の子「さっきは
本当にすいませんでした!
ちゃんと言えなかったので!
お詫びのいちごミルクです」





レイナ「あ、ありがとうございます」





い、いちごみるく?





いや、好きだけど
お詫びがいちごミルクって
独特だなって思ったけど、
普通に優しい人なんだと思った。





男の子「そういえば、
名前いい忘れてた!
俺の名前は、タイヨウ!」





レイナ「レイナです」





男の子「俺はさ、
友達が骨折して
お見舞いきてたんだよね~!
レイナは?
どこか悪いの?」





レイナ「じ、実は
私は笑えない病気なの」





タイヨウ「えっ!?」





なんだか
気まずい空気が流れた。





やっぱり引かれたかな、、、





看護師「吉本さーん!
吉本レイナさーん」





レイナ「では、失礼します」





タイヨウ「あっ! 待ってー
連絡交換しよー」





レイナ「はい。
では、失礼します」





タイヨウ「また連絡する!
またね」





医者「診断結果が出ました。
前よりも顔の筋肉が
動いています」





レイナ「そ、そうですか!
ありがとうございます」





医者「では、
お大事にしてくださーい」













・*。・ 家にて ・。*・。





ピロンッ(LINEの音)





タイヨウ}さっそく
連絡してみちゃった。





レイナ}こんにちは。





タイヨウ}今度遊んだりしない?





レイナ}笑えない私でいいの?





タイヨウ}俺がレイナのこと
笑えるようにしてあげる。





レイナ}どういうこと?





タイヨウ}俺、レイナのこと
好きかも、、、///





レイナ}えっ!?





タイヨウ}とりあえず、
ニコラ駅前土曜日集合ね!





レイナ}は、はい。





タイヨウ}じゃあ、またね
(ニコちゃんマークの絵文字)





レイナ}じゃあ、またね。





タイヨウくんって
私のこと好きなの、、、!?///





タイヨウくんがいたら
私も絵文字くらい
笑えるようになるのかな、、、?













・*。・ 土曜日 ・。*・。





レイナ「タイヨウくんごめん!
ちょっと遅れちゃいました!!」





少しくらいおしゃれしようと
思ったら
少し遅れてしまった。





タイヨウ「大丈夫!
今日のレイナかわいいね」





レイナ「えっ!?」





タイヨウ「笑うことはできないけど
顔は赤くなるんだね!(笑)
あと、敬語禁止!
わかった?」





レイナ「わ、わかった!」





なんかいじられるし、
可愛いっていうから
顔赤くなっちゃったじゃん!!





その後、ショッピングしたり、
カフェに行ったりしてたら
すっかり暗くなっていた。





すごい楽しかった!





すごい楽しかったのに
笑うことはできなかった。





笑いたいよ、、、、、





タイヨウ「そろそろ帰ろうか!
最後、観覧車乗らない?」





レイナ「うん! いいよ」













・*。・ 観覧車にて ・。*・。





タイヨウ「今日はありがとう!」





レイナ「こちらこそありがとう!」





タイヨウ「LINEで言った通り
レイナが好きだ!
レイナに一目惚れした!
付き合ってください!」





うれしい、、、
私もタイヨウくんが好き///





レイナ「私もタイヨウくんが
好きです!(ニコッ)」





タイヨウ「レイナ笑ってたよ、、、!?」





えっ!
確かに笑えてた、、、!!





レイナ「タイヨウくんのおかげだよ!
ありがとう! 大好き///」





タイヨウ「俺も、、、」





タイヨウくんのおかげで
絵文字くらい
笑えるようになりました///





タイヨウくん
本当にありがとう!!













【そのころミアンは、、、、、】





レイナおめでと~
お幸せに!!







―END―

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