キミに届けたいこのチョコ

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:rino

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.11.25

こんにちは~
私はレイナ。





ごくごくふつーの
女の子。





勉強も運動も、
超平均的。





そんな私が、
ある日
恋をしたお話。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





きっかけは、
小学5年生のとき。





初恋だった。





そして、多分・・・
一目惚れだった。





お名前は、レオン君。





イケメンで、
勉強もできて、
スポーツもできる。





いわゆる1軍男子、
と言うやつだ。





その姿に私は、
一目惚れした。





知れば知るほど
かっこいい・・・





それが
レオン君なんだ。





6年生になって、
少しずつ
話すことも増えた。





ただ、やっぱり
ライバルが多いことを
実感していた。





中学生になって、
すごく時間がたった。





中学校のテストにも
慣れてきてて、
もうすぐで新1年生が
来るんだなあとか思ったら、
ワクワクしていた。





中学校で初めての
後輩だ。





そして、もうすぐ
バレンタイン。





クラスには
数組カップルがいて、
そこはもうきっと、
ラブラブするんだろう。





(うらやましい・・・)





ただ・・・私は、
まだまだレオン君に
思いを伝える勇気が
出なかった。













・*。・*。・*。・*。・*。・
 バレンタインまであと1週間
・*。・*。・*。・*。・*。・





友達のナツミ、メアリ、
カイラと話していた。





それはほんとにささいな、
男子の面白い話だ。





カイラ「でね、そこでさ、
まさかのオナラ!
面白かった~」





レイナ「あはは、オナラ?!
ヤバー」





ナツミ・メアリ「クスクス」





そんなとき。





ナナ「私はー、レオン君に
チョコ渡すつもりかな~」





クラスのお姫様的存在の、
可愛い野崎ナナちゃんだ。





ナツミ「レイナ、大丈夫?」





メアリ「そそ。
ナナちゃんは
人気者だからねぇー・・・」





カイラ「レイナ?
聞いてる?」





レイナ「あっ、ご、ごめん。
ナナちゃんの方見てた」





ナツミ「レイナ、
これは大変だね」





レイナ「・・・うん・・・・・・」













・*。・ バレンタイン前日 ・。*・





みんなでチョコを
作っているんだ!





美味しく
なりますよーに/////





メアリには、
コウショウ君という
彼氏がいる。





正直うらやましいな・・・
って思ってるんだよね。





カイラとナツミは
好きな人、
いないんだって。













・*。・ バレンタイン当日 ・。*・





学校は少し
ざわついていた。





学校にチョコを
持っていくのは禁止だから、
渡すとしたら放課後
約束するんだよね。





どうしようかな・・・





ナナ「ねーねーレオン君!
今日放課後
空いてるかな?」





レオン「え、まぁ・・・」





レオン君は
そっぽを向いて
顔を赤くした。





男子「ヒューヒュー!
レオン、やるなー」





・・・・・・そう、だよね。





私が入るスキは・・・
ない、よね。





分かってたよ、





分かってたけど。







でも・・・

















・*。・ 放課後 ・。*・





結局、レオン君と
約束することなく、
1日が終わってしまった。





変に意識しすぎて、
レオン君を
避けてしまった。





はぁ・・・
なにしてんの、私。





ピコンッ、ピコンッ





続けて2回
スマホがなった。





確認すると、
メアリからだ。





・・・えっ?





[〈レオン〉←これ、
レオン君のラインだよ!
今からラインして、
チョコ渡しちゃえば?!]





[判断するのは
レイナだけど、
私は応援してるよ!]





・・・レオン君のライン・・・





ピコンッ





がんばれ、
のスタンプ。





・・・がんばって、
みようかな?





だって、今日は
バレンタインデー。





女の子のための日だよね?





よし・・・がんばろう。





勇気を出して、
レオン君のラインをタップ。





そして、
友達登録をした。





[こんにちは~
レイナだよ。
急に友達登録ごめんね。
よろしくね]





すると、すぐに
ピコンッとなった。





[お、レイナ!
よろしくなー]





[うん、よろしくね。
でさ、今ひま?]





[え、ひまでは、、
ないかなぁ。
これから野崎と約束があって、
公園に行く予定でさ。
なんで?]





・・・・・・目の前が
暗くなった気がした。





そっ・・・か。





ナナちゃんと
約束してたもんね・・・





[そっか。
じゃ、なんでもないよー]





って、文字を打ち込んで、
送信ボタンを押そうと、した。





でも、その時。





[でも、多分、
20分あれば
終わると思うから、
その後ならいいけど?]





えっ・・・





や、やった!!





ナナちゃんの話が
20分で終わるとは
思えないけど、





でも、レオン君が
いいよ、って
言ってくれてるのが嬉しい。





[ほんとに?
ありがとー!
じゃあ、ナナちゃんとの
約束が終わったら、
ラインしてくれるかな?]





そう送ると、
了解!
のスタンプが
送られてきた。













・*。・ そして約30分後 ・。*・





[大丈夫だよ]





レオン君からライン。





よし・・・





[今、どこにいるかな]





[公園]





[じゃあ、
公園いくね。
待ってて!]





そして・・・





ラッピングをしたチョコを
紙袋に入れた。













・*。・ 公園で ・。*・





レイナ「あ、レオン君。
待たせてごめんね」





レオン「ああ、全然いいよ。
それで、どうしたの?」





レイナ「そのっ・・・
これ、
受け取って欲しくて」





レオン「あっ・・・チョコ?」





かぁっ





顔が赤くなるのが
わかる。





レイナ「あっ、でもね・・・
レオン君、きっとナナちゃんに
貰ったんだよね?
私、ダメ元で
来ただけだから・・・」





レオン「・・・俺さ、
野崎のチョコは断ったよ」





レイナ「・・・え?」





レオン「俺、レイナが
好きだから」





レイナ「えっ・・・?
ほんとに?
ありがとう!
私も!」





そうして、
付き合うことに
なりました!













・*。・ 次の日 ・。*・





レイナ「メアリ、
昨日はありがとう。
なんと・・・
両思いで!」





メアリ「ううん、
私は何もしてないよ?」





レイナ「えっ・・・昨日、
レオン君の連絡先
送ってくれたじゃん」





メアリ「変に思わなかったの?
私がレオン君のライン
持ってること」





レイナ「あ・・・
気づかなかった」





メアリ「カイラが、
なんとかレオン君の
ラインをもらって、
ナツミが、
レオン君の気持ちを
聞き出してたんだ。
そしたらやっぱりレオン君は
レイナが好きって、
態度とか動揺とかで分かって。
それを代表して、私がレイナに
送っただけだよ?」





振り向くと、
カイラとナツミが
笑ってくれていた。





レイナ「3人とも、
ありがとう!」





そうして、
今はすごく幸せです/////











*end*

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