親友に恋してもいいですか？

CAST吉本麗南

作者：なの

2023.04.17

はじめまして、
レイナです。

どこにでもいるフツーの
中学３年生！

「おはよーレイナ！
今日の数学の宿題やってきた？」

「おはよう、フタバ。
宿題はもちろんやってるよ」

「それはよかった。
今日も宿題みーせて！」

「もう、
しょうがないなあ」

この子は、親友のフタバ。
いつも一緒に登校してるんだ。

「やったー！　ありがとう！」

「!!」

何、これ？
相手はフタバだよ？

フタバが抱きついてきた
だけなのに、、

なんでこんなに
ドキドキするの、、

？「フ、フタバ！
早く学校行こ！
遅刻しちゃうよ！」

「？　はーい」

「「おはよー」」

ふう、、。
学校についても
まだドキドキしてる、、。
ほんとになんなの？

「レイナー？」

ツンッ

「ひゃあっ」

「どうしたの、レイナ？
なんかさっきから変だよ？」

「な、なんでもないよ、、」

「そっかー。
ならいいけど」

はぁ、、。
なんでこんなに
ドキドキするんだろう。

もしかしてこれ、、恋？

いやいや、まさかね、、。

「レイナー、
一緒に帰ろ！」

「うん、、」

結局、このドキドキの正体は
わからないなあ。

「はぁ、、」

「ねえ、ほんとにどうしたの
レイナ？
悩みごとがあるなら言ってよ、
親友でしょ？」

「ほ、ほんとに
何もないってば、、」

「嘘つかないで！
なんにもないってことない。
絶対なんかあるもん！」

「なんにもないって」

「言って！」

「ああもう、うるさいな！
なんにもないって
言ってるでしょ！
しつこい！」

「ッ!!」

「、、私、先帰るね」

「レ、レイナ！　待って！」

「・・・」

ああ、なんで私は
こうなんだろう、、。

やっぱりこれは恋だ、
間違いない。

でも、フタバは
女の子だし、、。

それにあんなふうに
怒鳴っちゃったら、
フタバはきっと、私のこと
嫌いになるよね、、。

でも、
これでよかったんだ。

これ以上
私が近くにいても、
私もフタバも
苦しくなるだけだから、、。

「明日は学校
早めに行こう、、」

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

次の日。

「おはよー、、」

「あれ、レイナ、
今日はフタバと
一緒じゃないんだ」

「うん、まあ、、」

トボトボ、、。

「おはよう」

「あ、フタバ！
今日レイナと
一緒じゃなかったんだ」

「うん。ちょっと
色々あって、、」

き、気まずい、、。

できるだけ目を
合わせないようにしよう。

「レイナ！」

「あ、先生！
ちょっと聞きたいことが、、」

「レイナ！」

「お手洗い行ってきます！」

キーンコーンカーンコーン。

「みんなバイバイ！」

てくてくてく。

よし、早く家に帰ろう。
フタバが来る前に！

「ちょっと待った～！」

「!!　フ、フタバ!?」

「ようやく追い付いた。
レイナ、話がしたい」

「話、、？」

「ごめん！
私、レイナの助けになりたくて
しつこくしちゃってた。
反省してます！」

「ううん、
こっちこそごめん。
怒鳴っちゃって、、」

「大丈夫、
気にしてないよ！
レイナが怒るのも当然だし」

「ありがとう。
これからも、
親友でいてくれる、、？」

「もちろん！
でも、ちょっと
物足りないかな？」

「え、、？」

「私、レイナのことが
好きなの。
親友としてじゃなく、
恋愛的な意味で」

「!!」

「だから、、
私の恋人になってください！」

「っ！　は、はい！」

私たち、
両思いだったんだ。

これからは恋人として、
一緒に過ごそうね！

＊ｅｎｄ＊