卒業式

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:あみゅ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.04.09

私は、あの子が
好きだった。





小1の時から、
ずっと。





その気持ちに
気がついたのは
小3の時だった。





だから
告白しようと
決めていた。





しかし
ある日の下校中、
あの子と友達が
リア充だということを
知った。





今告白しても
意味がないと、
ずっとチャンスが
来ることを
待っていた・・・













*。・----。・----・。*





小4からは
ずっと
同じクラスだった。





けれどリア充の
友達も
同じクラスだった。





それから、母は
私に中学受験を
させることを
決めていたようで
熱心に塾に通わせた。





第一志望は
女子校だった・・・





もちろん
私が好きなあの子は
公立に通う予定だった。





小6の卒業間近の時。





席替えで
好きな人とペアを
組むやり方を
先生が提案し、
実行された。





あの子は人気者だから
すぐに取られてしまうと
思ったけれど、
意外なことに
取られていなかった。





だから私は
勇気を出して





「一緒になろう」
と言った。





それからの時間は
とても楽しかった。





隣の席でいる時に、
私はこっそりと
彼の筆箱の中に
ラブレターを入れた。





次の日に読んだかを
聞いてみたら、
読んだと言われた。





しかし返事は
貰えなかった。





卒業式に
返事をくれるのかと
思ったけど、
まだ貰えなかった。





(卒業したら
バラバラに
なっちゃうじゃん・・・
振って良いから
早く返事してよ・・・)





と思っていた。













*。・----。・----・。*





中学生になったある日、
私は彼にLINEで
返事を聞いてみた。





もちろん振られた。





彼はリア充の子と
付き合っていたようだった。





でも、彼からは





「とても迷った。
でも中学が違うと
いうことを考えたら・・・
こういう結果になった」





と言われた。
嬉しかった。













*。・----。・----・。*





ある日、彼とLINEで
話していると





「そういえば
彼女と別れたの
知ってる?」





と言われた。





チャンスだ・・・





春休みに
同窓会をする時に
もう1度告白しようと
思った。





私は胸を弾ませて、
玄関を出た。





成功しますようにと
祈りながら。







*end*

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