好きじゃなかった君が好きになりました。

CAST白尾留菜

作者：あんバターねこトースト

2023.09.03

私、ルナ！
ニコラ学園に通う
中学１年生。

突然だけど、今日は
初デートなんだ・・・

普通、好きな人との
初デートなら
みんなテンション上がるよね？

それがね・・・

ルナ「好きでもない人と
デートなんてやだよぉ～！」

ミユウ「おお、落ち着いて！」

これで分かった？

デートの相手は
好きじゃない人なの！

しかも、クラスで１番地味な
メガネをかけた、タイヨウ君！

ルナ「私、タイヨウ君を
振っちゃうかも・・・」

ミユウ「だめだよー!!
振っちゃだめ!!」

ルナ「なんでよ!?」

ミユウ「あいつ、意外に
いいヤツかもしれないでしょ？」

ルナ「うーん・・・」

もし、タイヨウ君が
いいヤツだったら・・・

だめ！
地味な人がいいヤツでも
良くない！

ミユウ「ていうか、
自分で告白したでしょ？」

ルナ「あれは
間違いだったの！」

私、自分で
告白したんだ。
タイヨウ君に。

でもね！
間違えちゃったんだ・・・

・＊。・　数ヶ月前　・。＊・

ミユウ「ちょっと！
明日こそ告白しないと
本当に取られちゃうよ!?」

ルナ「そんな勇気ないよぉ～！」

私が好きな人は、ミサキ君。

ミユウにも相談してるけど、
ミサキ君が毎日告白されてる
噂があって・・・

ミユウ「明日の朝、
早くから教室に行って
告白してよね!!」

ルナ「やだ～！
明日来ないで～！」

・＊。・　次の日　・。＊・

よし、昨日の謎の
ミユウの説教？　で
自信がついた気がする！

告白、頑張るぞ！

ルナ「あの！
前から好きでした！
付き合ってください！」

下を向いて告白。

これは、失敗だな・・・

??「顔をあげて」

ルナ「嘘・・・」

なんで、タイヨウ君!?
ここにミサキ君いないの!?

タイヨウ「実は
僕も気になってたんだ。
よろしくお願いします//」

これが、失敗した告白。

・＊。・　現在　・。＊・

あぁぁ、
ついにきちゃったよ。
この時が・・・

デートなんてやだー！
遊園地なのに・・・

ピコッ

ん？　メール？

ミユウ「頑張って！」

ミユウ「振らないでよ？」

いや、頑張れないわ。
無理無理。

ピコッ

タイヨウ君からだ！

タイヨウ「今、
メリーゴーランド前にいます」

すごい敬語だな・・・笑

ルナ「おっけーです」

・・・ってどこ？
来たけど、メガネかけた人
いないよ？

タイヨウ「ここです！」

・・・は？
メガネかけてない、イケメンの
モテ服来たこの人が？

んーナンパ？

ルナ「えーと、
タイヨウ君だよね？」

タイヨウ「はい、そうです」

ルナ「まず、
敬語やめてもらって・・・
メガネは？」

タイヨウ「前の学校でモテすぎて、
かけてるだけ。
だてメガネだし、かけなくて
いいかなって」

だてメガネだったんだ・・・
モテすぎて・・・

状況が理解でない・・・

ルナ「わ、分かった・・・
それじゃあ、行く？」

タイヨウ「お化け屋敷行く？」

ルナ「え！
お化け屋敷大好き！
行く、行く！」

っていうーか
なんでお化け屋敷好きって
知ってるの！

意外にいいヤツかも・・・

・＊。・　お化け屋敷　・。＊・

ルナ「わ！　お化けだ！
面白いー！」

タイヨウ「ま、待って～！」

ビビリなところは
変わりないんだ・・・笑

タイヨウ君って、面白い。

ルナ「早く～！」

ふらっ

あ・・・なんか
下に置いてあった物に
ぶつかっちゃった・・・
転ぶ～!!

ガシッ

タイヨウ「暗くて
危ないんだから、
ちゃんと見とけよ？」

ドキドキ

ルナ「うん・・・//」

すっごくドキドキする・・・
私、タイヨウ君が好きなのかな・・・？

・＊。・　外　・。＊・

タイヨウ「楽しかったなー！」

ルナ「う、うん！」

タイヨウ「あ、最初に
言ってやれなかったけど、
服似合ってて可愛いよ」

ルナ「え!?　嬉しい！」

なんでだろう。
デートに行く前、すっごく
服選びにこだわったんだよね・・・

やっぱり私、
タイヨウ君が好き！

ルナ「・・・好き」

タイヨウ「え？」

ルナ「なにもない！
ほら、次行くよ！」

タイヨウといると
こんなにも楽しいんだ！

・＊。・　夕方　・。＊・

ルナ「もう帰らないとね」

タイヨウ「うん」

ルナ「そうそう、メガネ、
学校で外した方がいいと思うよ。
じゃあね！」

タイヨウ「分かった・・・じゃあな！」

・。・。・。・。・。・。・。・。

夕方の帰り道。

互いに相手を思いながら
帰ります。

―ＥＮＤ―