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シャイな君にもありったけの恋を

CAST白尾 留菜白尾 留菜

作者:まるぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.01.30

私、ルナ!
テニス部に所属しているよ。





私がテニス部のなかで
唯一話せるのは、
イルマ先輩だけ。





この頃の年頃の男子って、
馬鹿な笑いばっかりで、
下ネタ言ってて
気もち悪いし、
無駄にさわがしくてうるさい。





でも、イルマ先輩だけは
静かで奥ゆかしい性格。





だから、
イルマ先輩だけとなら
話せる。





今は、週末の大会の
用意をしているところ。





テニスボールが
入りきらないよー!





どうしよう・・・





他の部員は先に
帰っちゃって、
私が1人で
準備をしてるんだ。





ちょっと私が
おとなしいからって、
なんでも私まかせにしてくる。





怒られたら私のせい、
用意が足りなかったら
私のせい。





はあ、嫌になってくる。





イルマ「・・・どうした?」





ルナ「大会の用意を
してるんです」





イルマ「1人で大変だな」





私は、イルマ先輩に
ぐちを言った。





イルマ先輩は、
ちゃちゃも入れずに、
真剣に聞いてくれた。





イルマ先輩は、
口数が少ないけど、
人一倍みんなのことを
考えてくれているんだ。





イルマ「また、僕から
注意しておく」





ルナ「そんな、
申し訳ないです・・・」





イルマ「先輩を頼れ」





ルナ「・・・ありがとうございます・・・!」





イルマ「何か困ってる
様子だったが、
だいじょうぶか?」





ルナ「ああ、
テニスボールが
入りきらなくて・・・」





イルマ「塩分チャージを
上にすると
入ると思うぞ」





ルナ「本当です!」





イルマ「じゃあな」





イルマ先輩はよく
私のことを
気にかけてくれる。





イルマ先輩はやさしいから、
誰にでも分けへだてない感じで
同じことを、他のテニス部員にも
するんだろう。





不真面目で人まかせな
テニス部員たちに、
イルマ先輩は
やさしくする必要なんて
ないと思った。





と、いうか、イルマ先輩に
やさしくしてもらえるのは
私だけがいい、と思った。





それから、
他のテニス部員たちは。





私まかせにするのをやめて、
自分たちでもするようになった。





ふうん、
やればできる人たち
だったんじゃん!





私が他のテニス部員を
見直してきていたとき、
めずらしく同じテニス部の
ヒナノ、ソノマ、クルミ、
リコ、リリ、ワカナに
呼びだされた。





大勢でどうしたんだろう。





ふだん私とは
全く話さないのに、
何かあったのかな?





ヒナノ「ルナさあ、
さすがに調子に
乗りすぎじゃない?」





ルナ「私・・・
調子に乗ってた・・・?」





ソノマ「そうやって
いい子ぶってる
ところとか!」





ルナ「私・・・
いい子ぶってなんか
ないよ・・・?」





クルミ「いっつも1人で
用意とかしてさ」





ルナ「みんなが
帰っちゃうからじゃん」





リコ「あとさあ、
孤高のイルマ先輩に
からまないでよ!」





ルナ「からんでないけど・・・」





リリ「イルマ先輩は
みんなのものなんだよ!」





ルナ「イルマ先輩は
ものじゃない!」





イルマ「中2陣、
ルナをかこんで
どうしたんだよ」





ワカナ「ルナがあ、
イルマ先輩の悪口
言ってたんですう」





ルナ「そんなの
言ってない・・・!」





ヒナノ「イルマ先輩は
無愛想だってー!」





イルマ「・・・」





ソノマ「だからあ、
あたしたちが
注意してたんですう」





どうしよう・・・
イルマ先輩、
信じてくれるかなあ・・・





イルマ「僕はルナを
近くで見てきたけど、
ルナはそんなこと
いう子じゃない」





ルナ「・・・!」





イルマ「さっき、途中から
話が聞こえてたんだけど、
みんなの僕がなんとか、
とか言ってただろ?」





リリ「!」





イルマ「僕は誰のものでもないし、
みんなのものでもない」





ルナ以外の女子達「・・・」





イルマ「ましてや
孤高の存在なんて
呼んでもらえるほど
僕はすごくない」





リコ「!?」





イルマ「僕は、君たち
なんかじゃなくて、
誰かのものになるなら、
ルナに独り占めされたい」





!?





イルマ「ルナ、君が好きだ。
なんでもけなげに努力する姿に
心が打ちぬかれた。
口下手で、無愛想な僕でもよければ
つきあってほしい」





イルマ先輩と今までより
一緒にいれるようになる!?





ルナ「うれしいです!」





イルマ「これからもよろしくな、
ルナ」





これからも
イルマ先輩と一緒に、
残りの中学校生活を
エンジョイします!







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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