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ありがとう。私の幼なじみ

CAST白尾 留菜白尾 留菜

作者:リプニツカヤ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.09.16

こんにちは!
わたしは、白尾ルナ。





ニコラ学園中等部の
中学3年生。





ユノ「おはよー! ルナ!」





ルナ「おはよう!」





今のは、わたしの幼なじみの
泉ユノ。





小さい頃からずっといっしょで
何事も分かり合える大親友。





ユノ「じゃあ、学校行こう!」





ルナ「うん!」





クラスメイト「おはよう!」





ルナ・ユノ「おはよう~!」





うちのクラスは
みんな元気良くて
欠席や、不登校なんて
ほぼいない。





でもある1つの席は
3ヶ月ほど前から
空いたまま。





そう、松瀬ダイジの席。





ダイジは、私やユノと幼なじみ。

















――――――― 3ヶ月前 ――――――――





ダイジは全校朝会の時、
貧血で倒れて
保健室へ連れて行かれた。





いつも元気なダイジなのに
最近は鼻血を出すことが多かったり、
顔色が悪かったり、
ふらつくことも多かった。





ダイジは、血液検査をするために
そのまま病院へ運ばれた。





ユノと私は、すぐに病院へ
お見舞いに行った。





ユノはすぐに、ダイジの病室へ
入って行ったけど、





私はなぜか怖くて
入れなかった。





ユノ「ルナ~!
ダイジも会いたがってると思うよ!
いいから来なよ!」





ルナ「やっぱいいや。
私、用あったんだ。
ごめん。帰る!」





いつもいつも、こんなうそで
ごまかしていた。





会いたいはずなのに
会いたくない。





どうしてだか
わからなかった。





ある日、ユノが私に言った。





ユノ「ダイジ、血液検査の結果
出たってさ」





ルナ「それで? どーだったの???」





ユノ「・・・・・・えっ。
それは・・・」





ルナ「ねぇ、教えてよ!」





ユノ「白血病・・・だってさ。
しかも・・・余命6ヶ月」





ルナ「え? うそだよねぇ?
なんで・・・」





思わず涙が出てきた。





信じられない。





今すぐダイジに会いたい。





ユノ「ねぇ! 会いに行こうよ。
会いたいんでしょ? 本当は!
早く行こう!」



















・。・。・。・。・。・。・。・。





私はユノに連れられ、
ダイジの病室へ行った。





ユノ「ほら、行っておいで!
ここで待ってるから!」





ルナ「ぅん」





ついに私は、重い足取りで
ダイジに会いに行った。





病室のドアを開けたとたん、
驚いた。





青白い顔をしたダイジが
こっちを見て
無理矢理笑った。





ルナ「会いたかったぁ・・・」





思わずまた涙があふれた。





ギュッ





ダイジが私を
やさしく抱きしめてくれた。





あったかい。





ダイジ「俺も。
お前が来てくれなくて
さみしかったよ」

















―――――――― 今 ――――――――





ダイジの余命は、
あと3ヶ月。





私は毎日のように
ダイジの病院に通っていた。





だって・・・





ダイジに恋をしていたから。





前はただの幼なじみだとしか
思っていなかったのに、





いざいなくなっちゃうなんて
ことになったら
さみしくて、怖くて。





ユノに相談して、告白するように
背中を押されるも、
ずっと言えないまま。





ついに、3ヶ月経ってしまった。



















―――――――― 3ヶ月後 ――――――――





ダイジのお母さんから
連絡があって
ダイジの様態が急変して
危険な状態にあると
つたえられた。





すぐに病院に向かったけど、
その時には、ダイジの意識は
朦朧(もうろう)としていた。





もう涙が止まらなかった。





ルナ「ダイジ。会いに来たよ。
ルナだよ。
ねぇ。ルナだよ。わかる?
目を覚まして!」





ダイジ「ルナ・・・
来てくれてありがとう。
ルナに会えて幸せだったよ。
俺ずっと前から
ルナが好きだった。
お前のこと、絶対に死んでも忘れない。
お前も忘れるなよ」





ルナ「当たり前じゃん。
忘れるわけないよ。
だって私も、ダイジが
好きだったんだから!
今までありがとね。バイバイ」





そしてダイジは
静かに息を引き取った。





ルナ「うわぁぁぁぁーん!」





嗚咽が止まらなかった。





・・・でも、なんだか
すっきりしていた。





なんでかって、最後に気もちを
伝えられていたから。





今となってこそ
ダイジのいない生活には
慣れてきたものの





ダイジと過ごした日々は
いつになっても忘れない。







*end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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