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アイツの、トリコ。

CAST白尾 留菜白尾 留菜

作者:DIVE!!

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.07.31

Hello
白尾ルナです!!





私の将来の夢は歌手。





だって、
想いを歌にして届けるって、
すごく素敵なことでしょ??





「ルナ!
練習始めるぞ!」





ルナ「うん!」





こいつは幼なじみの
松瀬ダイジ。





吹奏楽部で、毎日放課後、
一緒に練習してるの。





ダイジがサックスで
私がボーカル。





いつかは歌で
ダイジに好きって
届けたいんだ。





ダイジ「じゃあ、いくぞ!
1、2、1234」





ルナ「・・・・・」





なんで・・・声が・・・
出ない・・・!!





ダイジ「おい、ルナ!?
しっかりしろ!」















♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪





私は病院のベッドの
上にいた。





いきなり
声が出なくなって、
気絶したらしい。





ダイジ「・・・だいじょうぶか?」





ううん、と
首を横にふった。





涙がこぼれた。





泣いても、
泣き声が聞こえない。





怖くて、苦しくて、
涙が止まらなかった。





そんな私を、ダイジは
抱きしめてくれた。





『ダイジが好き』。





その一言も、
もう言えないの?















♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪





ダイジは毎日のように
お見舞いに来た。





そして、サックスを
吹いてくれた。





大好きな、ダイジの音。





私も一緒に歌いたくて、
たまらなかった。





でも、声が出ない。





いくらリハビリをしても、
声が出ない。





私は、
声を出そうとするのを
やめた。















・*。・♪ ダイジside ♪・。*・





俺には、大好きな
幼なじみがいる。





名前は、白尾ルナ。





小さい頃から、
『歌手になりたい!』って
よく歌ってたっけ。





でも、ルナは・・・
歌えなくなった。





声が出なくなった。





毎日、俺は
お見舞いに行って、
サックスを吹いた。





ルナが好きだと言ってくれた
俺の音を、とにかく吹いた。





でも・・・
声が出なかった。





ルナは、
声を出そうとするのを
やめた。





笑わなくなった。





それでも、俺は
毎日吹きつづけた。





ルナに
歌ってほしいから。





ルナに
笑ってほしいから。















♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
♪♪♪♪♪♪♪♪





ルナ「早く、歌いたいな・・・」





・・・ん?
私、今なんて言った?





ルナ「あー・・・」





声が出た。





もう無理だと思ったのに、
声が出た。





早く・・・早く
ダイジに伝えなきゃ。





あ、いたいた。





ルナ「ダイジ!!」





・・・もう2度と
言えないと思ってた。





ダイジ「ルナ!
お前、声・・・」





私はダイジに飛びついた。





ルナ「ダイジが好き!!」





声が出なくなって、
想いを伝える大切さを知った。





ずっとドキドキしてばっかりは
悔しいから、





今度は私がアイツを
トリコにさせてみせる。







あなたは誰の、トリコですか?







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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