私の好きな彼

CAST松田美優

作者：ゆうちゃん

2024.06.30

妄想中　────

太陽「俺、美優のことが好きだ。
付き合ってください！」

美優「え！　もちろん！」

美優（えへへへ）

現実　─────

申し遅れました！
私の名前は、松田美優！
中学３年生の女子です！

心花「美優、また
妄想してたでしょ！」

美優「えー、なんでバレた!?」

心花「美優、顔が
ニヤついているんだよ～」

この子の名前は、有坂心花！
なんでも相談出来る友達！

そして・・・
私の好きな人は、
学校１モテ男の
犬飼太陽君なんだ！

実は、同じクラスなんだー！

美優「だって、太陽君が
かっこよすぎるから」

その日の放課後　─────

女子達「キャーかっこいい！」

太陽君がシュートをしていた。

美優「はー、かっこいいな～」

心花「太陽君って
サッカー部なんだ」

美優「そうだよ！」

心花「さすが
太陽くんのファン！」

部活後　―――――――

美優「ウフフ」

心花「美優
まだ帰らないの？」

美優「うん！
太陽君が帰ったところをみたら
私も帰るんだ！」

心花「じゃあ、私も待つよ」

美優「心花、ありがとう！」

美優「あっ！　太陽君がきた！
隠れよう」

太陽の友達（ハルト）
「今日も太陽大変だったな」

太陽「あぁ。
まじで女子が気持ち悪い」

ハルト「そんなこと言わなくても――」

太陽「いや。本当だから」

こうして太陽君は
校舎を出た。

心花「ちょっと美優、
太陽君の言葉聞いた!?」

美優「うん」

そう。太陽君は
表ではかっこいいし、
優しいけど、
裏では性格が悪かったのだ。

心花「もう、太陽君のこと
あきらめたら？」

美優「いや。
けど、私はどんな太陽君でも
好きだから。
これからも頑張る！」

心花「それだったら良いけど・・・
まぁ美優が決めたことだから、
私も手伝うよ！」

美優「ありがとう！」

次の日　――――

先生（りょう）「今日は来週にある
体育祭の競技を決める。
案がある人は手を挙げてくれ」

太陽「俺、狩人競争をやりたい」

先生「いいじゃないか。
他に案がなかったら、
リレーとか
綱引きになるからな～」

美優（狩人か～。
お題が〈好きな人〉とか
お姫様抱っこだったら・・・！
はー、楽しみ!!）

美優（えへへー
また変な妄想しちゃった！）

太陽「・・・」

体育祭当日　―――――――

美優（よし！
髪型も顔も完璧！）

心花「おお！　美優
張り切ってるね！」

美優「だって、太陽君が
見てくれるかもだから」

心花「・・・？」

アナウンス「ただ今より、
体育祭を始めます。
最初の種目は綱引きです」

美優「あ！　心花。
太陽君が綱引き出るよ！
見に行こ!!」

心花「はいはい」

アナウンス「それでは
始めてください」

美優「太陽君、頑張れ！
みんな頑張れ！」

アナウンス「赤組の勝ちです！」

美優「やった～！」

アナウンス「続いては
狩人競争です」

美優「また、太陽君が出る！」

アナウンス「第１走者
赤組、犬飼太陽君。
白組・・・青組・・・緑組・・・
位置について、よーいどん！」

美優（太陽君のお題は何かな？
えっ！　こっちに
走ってきてるよ！）

太陽「松田、来てくれ！」

美優「えー！　私!?」

なんとか走りきり、
１位になることが出来た。

アナウンス「１位太陽くんのお題は、
“好きな人”です」

女子のみんな「キャー」

美優「え!?　好きな人？」

太陽「うん。
俺の好きな人は松田・・・
じゃなくて、美優だ」

太陽「だから、
俺と付き合ってください！」

美優「はっ、はい！」

やっぱりどんな太陽君でも
好きだから。

＊ｅｎｄ＊