ベットの隣の君

CAST松田美優

作者：くれぱす

2022.09.18

こんにちは。
私は松田ミユウ。

今、病気を患っていて
病院に入院しています。

長い入院だから
正直飽きてきたけど
毎日の楽しみがある。

それは、
隣のベットのナツくんと
話すことだ。

そう・・・
私はナツ君が好き。

毎日ずーっと
ナツくんの隣とか
最高すぎる！

ミユウ「おはよ」

ナツ「おはよう、
今日俺、
検査なんだよねー泣」

ミユウ「まじ？
頑張って！
応援してる～」

ナツ「おう、
ありがとう！」

こんな感じで
私たちの１日は始まる。

長い間、
お隣さん同士なのに
話のネタが
尽きないんだ。

しばらくしたある日、
私の家族が呼び出されて
先生の話を聞いた。

先生「順調に
回復しています。
１回退院してみますか」

ミユウ「え！　やったー！」

退院ってことは
学校のみんなと会える！
外の空気を吸える！

一気に気持ちが
明るくなった。

・＊。・　病室にて　・。＊・

ミユウ「ナツくん
聞いて聞いて！
退院の話出た！」

ナツ「お！
よかったな。
実は俺もさっき
話があったんだ」

ミユウ「え！
お互い様じゃん！笑」

ナツ「おう、退院したら
しばらく会えないけど
お互い病院外の生活
楽しもーぜ！」

ミユウ「うん！」

・＊。・　退院の日　・。＊・

今日は退院の日だ。
カバンに荷物を詰めて
準備をしていた。

なんという奇跡か
ナツくんも同じ日に
退院だった。

ミユウ「はあー！
ついに来た！」

ナツ「やっとだね！」

ミユウ「学校楽しみだなー！
あとお母さんのご飯も！」

ナツ「俺も・・・」

急にナツくんの言葉が
止まった。

その後バタンと倒れ、
苦しそうにしだした。

ミユウ「なつくん!?」

ナツ「ハアハア・・・」

ミユウ「看護師さん！
先生！」

私は必死に
ナースコールを押した。

先生「いけない！
急変だ」

先生達が
処置を始めた。

先生「だめだ、
治らない・・・」

どうしよう・・・
どうしよう！

このままじゃ
ナツくんが・・・！

ミユウ「先生！
看護師さん！
ナツくんを・・・治して！
お互い今日の退院を
楽しみにしてたの！」

先生「おう、
わかってるよ」

看護師さん「頑張るから
応援よろしくね」

だけど一向に
良くならない。

久野一家も駆けつけ
みんなで応援した。

ナツ「ミ・・・ミユウ。
おれミユウが
ずっと好きだった。
なかなかいえなかったけど
大好きだよ」

と言い、
手紙を差し出した。

そして、
それをいい終わったあと
ナツくんは息を引き取った。

ミユウ「ナツくーーん!!!」

ヤダヤダ。
ナツくんが・・・！
ナツくんが・・・！

私は退院しても
しばらく食事も喉を通らず
学校も行けなかった。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

しばらくしたある日、

ナツくんの
お葬式があった。

お葬式が終わって
家に帰ってきた時、
ナツくんに貰った
手紙を読んだ。

中にはネックレスが
入っていた。

───────────────────
ミユウへ

この手紙を渡してるってことは
俺はもう天国にいるってことだね。

俺、ミユウと会えて
すごく幸せだった。
もう少し俺が長かったら
ミユウと付き合いたかった。

その代わりになるかは、分からないけど
ミユウの為にネックレスを入れたから
受け取って欲しいな。

ありがとうミユウ。大好きだよ。
───────────────────

ミユウ「ナツくん・・・」

私の顔は
涙でいっぱいになった。

どうして
告白しなかったんだろう・・・

もっと充実した生活を
送りたかった・・・

でも後悔しても
ナツくんは戻ってこない。

ナツくんが
悲しまないように
楽しく生活しよう！

私はその日から
ネックレスを付けて
せいかつしはじめた。

次の日から
学校に通い始めた。

もちろん。
辛いこともある。

でも！
ネックレスを触ると
ナツくんが
そばにいる気がする！

これからも応援してね！
ナツくん！

＊ｅｎｄ＊