1日消えた彼の存在

CAST松田 美優松田 美優

作者:ニノ子だい

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.01.03

ルナ「最近、八神先輩が
好きになっちゃって」





顔を赤くして話す後輩。





よく私に話しかけてくれるのは
うれしいが、生意気すぎるのが
たまに傷。





ミユウ「ルナらしいね。
なんかリョウスケが好きって感じ」





ルナ「そうですかぁ!?
ミユウ先輩は、好きなひと
いるんですか?」





ミユウ「そうだなぁ、
いないかな」





ルナ「へぇー」





好きな人なんて
いないよ。





ってか、好きって
みんな簡単に言うけど、





好きって何ってきかれたら
答えられんのかよ。





そう思ってしまう
松田ミユウです。















・・・*・・・*・・・*・・・





先生「辞書で
好きな言葉を調べろ」





好きな言葉・・・?





その前に好きの意味を
調べなきゃ。





――――――――――――――
好き
1、心がひきつけられること
2、かたよった好み
3、色好みであること
4、思いのままであること
――――――――――――――





ミユウ「たくさんあるなぁ」





心がひきつけられることかぁ。





ルナはリョウスケに
一目惚れしたんだ。





先生「はーい、みんな、
調べるのをやめなさい」





おい、マジかよ!





先生「松田さんは
何にしましたか?」





ミユウ「えっ・・・」





隣の席にいるリョウスケが
私の辞書をのぞき見した。





リョウスケ「『好き』です。先生!」





クラスじゅうが
笑いに包まれる。





先生「『好き』ですか・・・
どのような意味でしたか?」





ミユウ「こ、心がひきつけられること
です・・・」





先生「よろしい」















・・・*・・・*・・・*・・・





ミユウ「おはよう」





リョウスケ「おっす」





ミユウ「今日どうする?」





リョウスケ「そうだな・・・
デートでもするか!」





ミユウ「デートって・・・」





リョウスケ「ミユウ、
心がひきつけられたんだろ」





バカ。勘ちがい男。





一緒に暮らしたくて
暮らしてるわけじゃ
ないっつーの。





ミユウ「で、どうするの?」





リョウスケ「あー、みとめた。
好きなんだ、俺のこと」





ミユウ「別に」





リョウスケ「残念ながら、
俺はルナが好きなんだぜ」





ミユウ「ふーん」





リョウスケ「内心傷ついてんだろ?」





ミユウ「はぁ?」





リョウスケ「じゃあ、デートやめて
ルナにコクってくるわ」





ミユウ「なんだそりゃ。
いってらー」





ガチャ





リョウスケが家を出た。





あれ・・・、





雨・・・?





・・・





ちっ、ちがう。





涙だ。泣いてる・・・





私、リョウスケなんかのことで
泣いてる。





ミユウ「好きってなんだよ。
好きって・・・」





ガチャ





ミユウ「え・・・?」





やばい、やばい、
やばい。





リョウスケ「ミユウ」





ミユウ「え」





リョウスケ「一緒に住めてよかった。
じゃあな」





いつのまにかリョウスケは
大きなリュックを背負っていた。





ミユウ「リョウスケ!」









─────────────────
───



夜になっても
帰って来なかった。





何があったの・・・?















・・・*・・・*・・・*・・・





学校。





ミユウ「おはよう。ルナ」





ルナ「おはようございます。先輩」





ミユウ「そういえば、
リョウスケみてない?」





ルナ「はい?」





どうしてそんな
反応するの?





ミユウ「八神みかけなかった?」





ルナ「誰ですか?」





どういうこと?





教室にあったリョウスケの席も
なくなっていた。





私の右どなりが空白だ。





ミユウ「何があったの・・・」





この日、はじめて部活を
無断欠席した。















・・・*・・・*・・・*・・・





ミユウ「ただいま!
あっそっか、
リョウスケいないのか・・・」





どうしていなくなったの?





どこに行ったの?





ねぇ・・・





ミユウ「誰か答えてよ!」





ピロリン





ミユウ「!」





なんだ、
迷惑メッセージか。





削除しようとした
とこだった。





ミユウ「リョウ・・・スケ?」





思いきって
メッセージをみた。





・・・空白だった。





ミユウ「はぁ」





リョウスケ「ため息なんてつくなよ。
俺は、ここにいるよ」





ミユウ「へぇ?」





リョウスケ「ミユウをおいて
旅にでてみたけど
やっぱり無理だった」





ミユウ「なんで勝手に
そんなこと・・・」





リョウスケ「俺の存在を消してまで
旅にでるのはつらいわ」





ミユウ「・・・うん。でも私、
リョウスケの存在
忘れてなかったよ」





リョウスケ「そりゃそうだ。
俺のことを好きなやつは
俺の存在を忘れたくても
忘れられん」





ミユウ「・・・うん」





リョウスケ「前、ルナにコクられて
断ったんだけど、
ルナは俺の存在を
忘れてなかったか?」





ミユウ「忘れてた」





・・・





ミユウ「好き」





リョウスケ「やっとみとめたな。
よかったよかった」





こういうことか・・・





好きって・・・







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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