アンタの唇

CAST松田美優

作者：マンナン

2024.05.07

私、松田ミユウ。
今、心友の恋の手伝い中。

心友っていうのはね、
上妻ミサキ。

一緒にいると楽しいんだ。

で、ミサキの好きな人は、
ナツ。

手伝いの内容は、
ミサキとナツを２人きりに
させたりするんだ。

今も２人きり。
上手くいくといいなぁ。

―――　次の日　―――

ナツ「ミユウ。ちょっと来て」

私はナツに呼び出された。

ミユウ「何？」

ドンッ！

えっ！　壁ドン？

ナツ「何で俺と上妻を
くっつけようとするんだよ！」

ミユウ「お似合いだからだよ」

ナツ「俺は上妻じゃなくて
ミユウが好きなんだよ！」

その時、ナツの唇が
私の唇に触れた。

私はナツを突き飛ばした。

ミユウ「サイテー！」

私はその場から
走って逃げた。

―――　帰り道　―――

ミユウ「ハァ・・・」

ユアン「何落ち込んでんだよ」

こいつはユアン、
私の好きな人。

ミユウ「うるさい（涙）」

私は涙が出てきた。

ユアン「何泣いてんだよ」

ミユウ「泣いてない！」

ユアン「泣いてるだろうが」

ミユウ「・・・・・」

ユアン「どうした？」

ミユウ「あのね、私、
心友の好きな人にキスされた。
私、その人のこと好きじゃないのに！
他に好きな人がいるのに！」

ユアン「そっか・・・」

ミユウ「私、サイテーだよね」

私は速歩きをした。
ユアンから離れたかった。

だってユアンといると
涙が止まらないもん。

その時。

ユアン「待て」

そう言ってユアンは
私の腕を掴んで
強引に私の唇をふさいだ。

ユアン「これで、そいつのキス、
リセットな」

私はユアンに抱き付いた。

ミユウ「大好き!!」

ユアン「俺も」

アンタの唇は
優しかった・・・

ミサキとナツも、
ミサキの猛アピールにより
付き合ったよ。

＊ｅｎｄ＊