きっと明日も明後日も～叶わない恋～

CAST松田美優

作者：るる

2024.02.27

私はミユウ、中学３年生。

今、受験を２ヶ月後に控えた
バリバリの受験生！

「やっほ、ミユウ！」

この子は明るくて
元気が取り柄のレイナ。

「やっほー、ミユウちゃん」

この子は、ふわふわしてる
the 可愛い系女子のシャノン。

２人は学校は違うけど、
ちょー仲がいいニコ塾の友達。

勉強は嫌いだけど
２人のおかげで
塾がちょっと
好きになったの。

そして、塾が好きな
もう１つの理由は、

「松田、お前、
前回出すって言ってた
数学の宿題
まだ出してないだろ?!」

そう、リョウ先生。

ミユウ「あっ、忘れてた！
お願い、来週まで待って！
まじでお願い先生～！」

リョウ先生「って言って
お前は絶対出さないから、
授業終わったら補習な」

ミユウ「えーー、先生が
教えてくれんならいいけど～?!」

リョウ先生「はいはい。
てか、俺また帰んの
遅くなんじゃん！」

ミユウ「やった～！」

リョウ先生は
うちらの数学の先生。

面白いし、若いし、
イケメンだから
男女問わず人気。

実は、先生が好きなことは
レイナとシャノンにも
言ってないの。

・＊。・　補習　・。＊

ミユウ「やったー！
やっと終わった～！
家帰って、早く肉じゃが
食べよっとｗ」

リョウ先生「お前は
のんきでいいなー」

ミユウ「先生も楽しく
生きるべしだよ！」

リョウ先生「お前がもっと
勉強してくれたら
俺も毎日楽しいよ、」

ミユウ「はいはい、
じゃあ先生ばいばーい！」

・＊。・　次の日　・。＊・

レイナ「うちの彼氏が
最近ちょっと冷たくて
嫌になる～！」

ミユウ「レイナは
彼氏がいるだけ
うらやましいよ」

シャノン「ミユウちゃんは
好きな人とかいないの？」

ミユウ「うーん、
私はいないよ～ｗ」

「シャノンはどうなの？
あの人とは？」

シャノン「実はいい感じなの、、、
LINEも毎日できてるし！」

レイナ「え～！
まじいいじゃん！
絶対付き合えるよ！」

シャノン「がんばらないとな～」

あー、
やっぱ言えないよ、、、

ほんとに
馬鹿みたい、、、

・＊。・　授業後　・。＊・

リョウ先生「松田、
ちょっとこっち来て」

ミユウ「やだ～！
先生からご指名なんて、
私愛されてんじゃん～！ｗ」

リョウ先生「はいはい、
お前がポジティブで
先生は助かるよ」

ミユウ「別にポジティブじゃ
ないでーす」

リョウ先生「それより、
今日は模試の結果について
言おうと思ったんだよ」

ミユウ「やっぱ、やばいって!?」

リョウ「いや、よくなってるよ」

ミユウ「うそー！」

リョウ先生「ほんとだよｗ」

「俺さ、正直最初は、
これで受かれるとこないだろ
レベルで不安だったよ。
でも、最近は
成長が見えるようになって
安心したよ。
もちろん、まだまだな部分も
あるけどな？ｗ
だけど、確実に成長してるから。
先生は松田を信じて
よかったと思ってる」

ミユウ「うん、
ありがと、先生！
でも、最後まで
ちゃんと見ててね！」

リョウ先生「あたりまえだろ、
みてるよ！」

「だから、がんばれ！」

ミユウ「うん！」

もう、どうしてこうなるの？

叶わないってわかってる。

振り向いてくれないなんて
わかってる。

これが、前の席の男子だったら
よかったって思っちゃうのは
なんでなの？

なんで、よりによって
先生なの？

好きになっちゃダメなのに、

気になっちゃダメなのに、

想いがとまらないよ、、、

わかってる、わかってるよ。

でも、あきらめきれないよ、

大好きだもん。

・＊。・　塾最終日　・。＊・

シャノン「２人とお別れなんて
やだよ～！」

レイナ「泣かないでよー！
まじ、私も泣けてくるから！」

ミユウ「絶対、高校生になっても
３人で会おうね！」

レイナ「もちろんだよ！」

レイナ・シャノン「じゃあね、ミユウ！」

ミユウ「いつか、絶対会うからね！」

レイナ・シャノン「うん、絶対だよ！」

２人とも
毎日会えなくなるんだ。

先生とも、、、

ミユウ「先生！」

リョウ先生「おぅ！　松田、
１年間ほんとにおつかれさま！」

ミユウ「先生、ちゃんとみてた?!」

リョウ先生「みてたよ、ちゃんと」

私は、ラストスパートで
必死に勉強し、
レベルを上げた高校を受験した。

そして、無事合格できた。

ミユウ「すごかったしょ?!」

リョウ先生「うん、
めちゃくちゃすごかった」

「合格おめでとう」

ミユウ「リョウ先生、
大好きだよ」

リョウ先生「ありがとｗ」

ばいばい、リョウ先生。

今日も大好きでした。

きっと明日も明後日も。

＊ＥＮＤ＊