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君の隣。

CAST松田 美優松田 美優

作者:百鬼姫

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.08.09

「みゆーーー!」





大声で、幼なじみのイルマが
チラシのような物を持って
走ってくる。





「どうしたの? イルマ」





「土曜日に花火大会が
あるんだけどさ、
一緒に行かない?」





持っているチラシを
ヒラヒラさせながら言う。





「ヒマだからいいけど・・・
どうして私なの?
イルマなら、他の女子でも
男子でもいるじゃん!」





「理由なんて、
どうでもいーじゃん!
それよりさ、花火大会のうわさ
聞いたんだけど、
好きな人と一緒に見ると
カップルになれるんだってさ!」





「ふーん・・・
私、恋愛なんて興味ないし」





「だから彼氏できないんだよ!」





イルマは、あきれた顔で言った。





「はいはい、そんじゃ
土曜日に○○公園に集合ね!」





私は、そう言って家に帰った。















・。・:・°+・。・:・°+・。・:・°+・。・:・°+・。・:・°+





花火大会当日。





私はピンク色のかわいい浴衣を着て、
イルマと待ち合わせした公園に向かった。





「みゆうーー!」





「ごめん! 遅れちゃった」





「だいじょうぶ!
さ、屋台行こうぜ!」





「うん!」





―――――ギュッ





イルマは、私の手をつかんで
歩きだした。





「迷子になっちゃ困るだろ?」





イルマは、ニコッと笑った。





なんだろ、ドキドキする・・・





イルマに手を
つかまれたとたんに、





心臓がドキドキ鳴りだす。





「みゆう?」





「なんでもない! 行こっ!」















・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・°





1時間後。





「りんご飴、美味しかったー!」





「うまかったー!」





「あ、そろそろ花火、
始まるよ!」





私は携帯を開き、
時刻を確認する。





「あ、俺、1番花火見える場所
知ってる!」





「え、行こうよ!」





私はイルマの隣で歩く。





昔は泣き虫だったのに、
こんなに男の子らしく
なっちゃって・・・















・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・° ・。・:*・°





私たちは、街の展望台に
やって来た。





「あ、花火始まった!」





「ちょうどいい時間に
ついたな!」





「そうだね!」





「なぁー、みゆう・・・」





イルマが急にこちらを見る。





「何?」





「俺、お前のことが好きだ!」





「じょ、冗談やめてよね?
ほんとビックリするから!」





「冗談なんかじゃない・・・
俺、いま、すごく
ドキドキしてんだ」





イルマは私の手を
自分の胸に当てる。





「ドキドキしてるだろ?」





私は、コクリとうなずく。





『俺とつきあってください!』





昔からずっと君の隣にいた。





今も変わらずに。





「もちろん!
だってイルマは、
私でないとダメでしょ?」





君の隣には、私しかいないよ。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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