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こころがどんなにいたくても

CAST松田 美優松田 美優

作者:にこたん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.29

春・・・





それは・・・
出会いの季節。





別れの季節。





そして桜の季節・・・





桜の花びらが私の頭の上について
近くを通ったイケメンがそれにきづいて
「ついてますよ」
なんていってとってくれて、
そっから恋が始まる!





・・・なーんて、
よく漫画に出てくる理想だ~。
り・そ・う!





あ、申しおくれました、
私、ニコ学高等部新1年
松田ミユウといいます。





今年は猛烈に
リア充願望高い私です。





ミユウ「さあ、
彼氏つかまえてやる!!!!」













** 校内 **





ミユウ「えーと・・・?
ここは1組・・・
私の名前・・・あった」





決められたクラスの中の
決められた席に座り、鞄をかけて・・・





次にすることは!
いい男探し!





ミユウ「う・・・いない・・・」





顏がいいと思う人がいても、
声とか髪型とかかな。





とにかく
私がピンとこないし・・・





先「おい! 席につけ!
入学式の注意事項を説明す・・・」





??「すみません!
遅れました~!!」





うわ。
入学式に遅刻するなんて、
きっとダメ男・・・





窓を見てた顏を
ドアに向ける。





ダメ男ね~と言い終わる前に
私は息をのんだ。





ミユウ「いた・・・この人だ・・・」(ボソッ)





ガタッ





・・・え! なに!
隣か! 男子ばっかり見てて
席のこと考えてなかった!





ていうか、どしよ。





ミユウ「ミユウって言います・・・
よろしくね」コソッ





リョウ「・・・・」





何よ! その反応。





コイツいいなと思った私が
バカだった。





ナイナイこんなやつ。
だめね。





このクラスに
運命の人の気配はなし!















** 次の日 休み時間 **





もう、クラスのみんなが
なじんできて
私も友達が2人できた。





シャノンと、ユア。





いつもみたいに、
シャノンの席に行こうと立った。





グラッ、バタッ













・*。・ 保健室 ・。*・





なんで・・・私、
ねころがってんだろ。





あれ・・・
ここは・・・?





保先「あら?
目が覚めたみたいね。
貧血で倒れたのよ」





ミユウ「そうなんですか・・・
でも、どうしてここにわたしが?」





保先「えっと、多分
同じクラスの黒澤君だっけ?
が連れてきてくれたのよ」





ミユウ「そうなんですか」





黒澤・・・誰だろ。





教室に戻ると。





男子「黒澤ァ、めずらしいじゃん、
女子にさわるなんて」





と、私の隣の席。
つまりあいつをかこんでた。





ってか、まって。
黒澤ってあいつ・・・?





ミユウ「ありがと。
はこんでくれたんでしょ」





リョウ「・・・・・」





またスルーか~。





そう思うと
少し胸がいたかった。















・*。・ その次の週 ・。*・





いまだに、いいなって
思う人はいなくて・・・
(あいつを除き)





はぁ・・・





朝からなにやら
教室は騒がしい。





ドアを開けると、
シャノンたちが私に気づくなり、





シャノン「ねぇ! こんど私とユアと
テルノスケくんとイルマくんと
遊園地行くんだけど、
ミユウも来る?」





ミユウ「いく!
でも、カップル同士だから
前みたいに自然と2:2になって、
私はひとりになるんでしょ~w」





そう、去年の夏祭りも
そうだった、





誘われていったら、
私は気づけば1人。





許したけど、そんときは。





シャノン「だいじょうぶw
ミユウも誰か、さそえばいいじゃんw」





ミユウ「そういうやついないもんw」





テルノスケ「じゃあ、黒澤誘うべ!」コソッ





イルマ「おう、いいじゃんw」





テルノスケと黒澤は仲がいい。





黒澤のこと、いやなやつと
思ってるのに
断ろうとする自分がいなかった。





なんでだろう。















・*。・ 当日 ・。*・





ミユウ「えっと、この服・・・
女の子っぽすぎるかな、
やっぱこの服がいいかな。
黒澤君は、どんな格好の子が好・・・」





えええええ、
なに考えてんの私。





あいつは私のこと
なんとも思ってないし、





だいいち私もあんなやつ!
絶対無理。

















・*。・ 待ち合わせ場所 ・。*・





結局、どうでも良いヤツと歩くのに
色々と考えて
おしゃれしてきちゃった・・・もう。





みんなおそいな~。





シャノン「ミユウ~、お待たせ!」





テルノスケ「お待たせ!」





ユア「ミユウ早い!」





イルマ「はよ~。ミユウ早すぎw
あれ、黒澤は?」





リョウ「はよ」





き・・・キター!





で・・・でも私じゃなく
男子に向けたあいさつ。





ブルンブルン





別に私、好きじゃないもん。





4人がラブラブな中、
私と黒澤は黙ったまんま。





話題出してもきっとまた
無言なんだろうな・・・





リョウ「ねえ、どこいくの、
俺なにも聞かされてないんだけど」





え・・・
気をつかってくれた・・・?





ミユウ「えっと、遊園地らしい」





リョウ「ありがと」





初めて私だけに向けた言葉。
“ありがと”。





照れてる。





生きてて何回も聞いてきた言葉
“ありがと”に、初めて照れる。





やっぱり、好きなんだ。















・*。・ 遊園地 ・。*・





みんなで昼食食べて、
ジェットコースターのって
その後はやっぱり
2:2:2に分かれた。





カップルが2つある、
だから残りの2人、
つまり私と黒澤がペア。





沈黙が続く。





とりあえず歩いた。
すると遊園地の乗り物なんて
遠く離れた場所に、
桜の木がズラって。





ミユウ&リョウ「きれい・・・」





その中をあるいていくと
最後には花で作られたハート。





この景色が私に
スイッチを押した。





ミユウ「好きです。黒澤君。
あいさつしても黙ってたり、
最初は『なによ!』って思ったけど、
胸がいたくなって。
今日黒澤君から話しかけてくれたとき
すごく胸が騒いで。好きです」





リョウ「・・・・・」





また、スルー。





こういうとき位・・・





涙があふれそうなくらい。
胸が痛い。





リョウ「それ、俺がいおうと
思ったのにww」





ミユウ「え?」





リョウ「よろしくおねがいします///」





ミユウ「もう! いまの沈黙
すごくつらかったんだから!」





いまはどんなに苦しくても、
彼のことで胸が痛くても、
いつかはその痛みがうそだったかのような
幸せが訪れるよ!







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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