こころがどんなにいたくても
作者:にこたん
春・・・
それは・・・
出会いの季節。
別れの季節。
そして桜の季節・・・
桜の花びらが私の頭の上について
近くを通ったイケメンがそれにきづいて
「ついてますよ」
なんていってとってくれて、
そっから恋が始まる!
・・・なーんて、
よく漫画に出てくる理想だ~。
り・そ・う!
あ、申しおくれました、
私、ニコ学高等部新1年
松田ミユウといいます。
今年は猛烈に
リア充願望高い私です。
ミユウ「さあ、
彼氏つかまえてやる!!!!」
** 校内 **
ミユウ「えーと・・・?
ここは1組・・・
私の名前・・・あった」
決められたクラスの中の
決められた席に座り、鞄をかけて・・・
次にすることは!
いい男探し!
ミユウ「う・・・いない・・・」
顏がいいと思う人がいても、
声とか髪型とかかな。
とにかく
私がピンとこないし・・・
先「おい! 席につけ!
入学式の注意事項を説明す・・・」
??「すみません!
遅れました~!!」
うわ。
入学式に遅刻するなんて、
きっとダメ男・・・
窓を見てた顏を
ドアに向ける。
ダメ男ね~と言い終わる前に
私は息をのんだ。
ミユウ「いた・・・この人だ・・・」(ボソッ)
ガタッ
・・・え! なに!
隣か! 男子ばっかり見てて
席のこと考えてなかった!
ていうか、どしよ。
ミユウ「ミユウって言います・・・
よろしくね」コソッ
リョウ「・・・・」
何よ! その反応。
コイツいいなと思った私が
バカだった。
ナイナイこんなやつ。
だめね。
このクラスに
運命の人の気配はなし!
** 次の日 休み時間 **
もう、クラスのみんなが
なじんできて
私も友達が2人できた。
シャノンと、ユア。
いつもみたいに、
シャノンの席に行こうと立った。
グラッ、バタッ
・*。・ 保健室 ・。*・
なんで・・・私、
ねころがってんだろ。
あれ・・・
ここは・・・?
保先「あら?
目が覚めたみたいね。
貧血で倒れたのよ」
ミユウ「そうなんですか・・・
でも、どうしてここにわたしが?」
保先「えっと、多分
同じクラスの黒澤君だっけ?
が連れてきてくれたのよ」
ミユウ「そうなんですか」
黒澤・・・誰だろ。
教室に戻ると。
男子「黒澤ァ、めずらしいじゃん、
女子にさわるなんて」
と、私の隣の席。
つまりあいつをかこんでた。
ってか、まって。
黒澤ってあいつ・・・?
ミユウ「ありがと。
はこんでくれたんでしょ」
リョウ「・・・・・」
またスルーか~。
そう思うと
少し胸がいたかった。
・*。・ その次の週 ・。*・
いまだに、いいなって
思う人はいなくて・・・
(あいつを除き)
はぁ・・・
朝からなにやら
教室は騒がしい。
ドアを開けると、
シャノンたちが私に気づくなり、
シャノン「ねぇ! こんど私とユアと
テルノスケくんとイルマくんと
遊園地行くんだけど、
ミユウも来る?」
ミユウ「いく!
でも、カップル同士だから
前みたいに自然と2:2になって、
私はひとりになるんでしょ~w」
そう、去年の夏祭りも
そうだった、
誘われていったら、
私は気づけば1人。
許したけど、そんときは。
シャノン「だいじょうぶw
ミユウも誰か、さそえばいいじゃんw」
ミユウ「そういうやついないもんw」
テルノスケ「じゃあ、黒澤誘うべ!」コソッ
イルマ「おう、いいじゃんw」
テルノスケと黒澤は仲がいい。
黒澤のこと、いやなやつと
思ってるのに
断ろうとする自分がいなかった。
なんでだろう。
・*。・ 当日 ・。*・
ミユウ「えっと、この服・・・
女の子っぽすぎるかな、
やっぱこの服がいいかな。
黒澤君は、どんな格好の子が好・・・」
えええええ、
なに考えてんの私。
あいつは私のこと
なんとも思ってないし、
だいいち私もあんなやつ!
絶対無理。
・*。・ 待ち合わせ場所 ・。*・
結局、どうでも良いヤツと歩くのに
色々と考えて
おしゃれしてきちゃった・・・もう。
みんなおそいな~。
シャノン「ミユウ~、お待たせ!」
テルノスケ「お待たせ!」
ユア「ミユウ早い!」
イルマ「はよ~。ミユウ早すぎw
あれ、黒澤は?」
リョウ「はよ」
き・・・キター!
で・・・でも私じゃなく
男子に向けたあいさつ。
ブルンブルン
別に私、好きじゃないもん。
4人がラブラブな中、
私と黒澤は黙ったまんま。
話題出してもきっとまた
無言なんだろうな・・・
リョウ「ねえ、どこいくの、
俺なにも聞かされてないんだけど」
え・・・
気をつかってくれた・・・?
ミユウ「えっと、遊園地らしい」
リョウ「ありがと」
初めて私だけに向けた言葉。
“ありがと”。
照れてる。
生きてて何回も聞いてきた言葉
“ありがと”に、初めて照れる。
やっぱり、好きなんだ。
・*。・ 遊園地 ・。*・
みんなで昼食食べて、
ジェットコースターのって
その後はやっぱり
2:2:2に分かれた。
カップルが2つある、
だから残りの2人、
つまり私と黒澤がペア。
沈黙が続く。
とりあえず歩いた。
すると遊園地の乗り物なんて
遠く離れた場所に、
桜の木がズラって。
ミユウ&リョウ「きれい・・・」
その中をあるいていくと
最後には花で作られたハート。
この景色が私に
スイッチを押した。
ミユウ「好きです。黒澤君。
あいさつしても黙ってたり、
最初は『なによ!』って思ったけど、
胸がいたくなって。
今日黒澤君から話しかけてくれたとき
すごく胸が騒いで。好きです」
リョウ「・・・・・」
また、スルー。
こういうとき位・・・
涙があふれそうなくらい。
胸が痛い。
リョウ「それ、俺がいおうと
思ったのにww」
ミユウ「え?」
リョウ「よろしくおねがいします///」
ミユウ「もう! いまの沈黙
すごくつらかったんだから!」
いまはどんなに苦しくても、
彼のことで胸が痛くても、
いつかはその痛みがうそだったかのような
幸せが訪れるよ!
*END*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
松田 美優

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