告白失敗

CAST松田美優

作者：巫女

2023.04.02

私の名前は、ミユウ。

ニコラ学園に通う
中学３年生で・・・

タイヨウ「ミッユウちゃ～ん！」

ミユウ「あ、タイヨウ君//////
おはよう！」

この可愛い男子は
タイヨウ君。

いつも明るく
私に喋りかけてくれる。

私は・・・

そんなタイヨウ君に、
密かに思いを抱いている。

ナツ「おい、おまえ
また老けたかｗｗ？」

ミユウ「はぁっ!?　失礼ね!!」

この品性の
欠片もない奴は、ナツ。

最悪なことに
なんと幼なじみ。

タイヨウ「またまた
ミユウちゃんに
悪口ばっか言って～。
ツンデレなんだから！」

ナツ「うるせぇ」

タイヨウ「もしかしてナツ、
ミユウちゃんのこと・・・/////」

ナツ「んなわけねぇーだろ！」

はぁ、ナツってほんと
可愛げない。

顔は・・・
まあまあなんだから
そのひねくれた性格
なおせばいいのに・・・

タイヨウ「ねぇねぇ
ミユウちゃん」

ミユウ「？」

タイヨウ「（コソッ）
俺、ミユウちゃんのこと、
好きだよ」

ミユウ「/////////!!」

タイヨウ「返事は
放課後ちょうだい」

コクコク。

ＯＫに
決まってるじゃん！

私は、心の中で
ガッツポーズをした。

・＊。・　放課後　・。＊・

よし、タイヨウ君に
返事を・・・

ガバッ！

誰かに
肩をつかまれた。

ミユウ「えっ!?　ナツ!?」

私の肩をつかんだのは、
ナツだった。

ナツ「ミユウ、タイヨウには
気を付けた方がいいぞ」

ミユウ「なにそれ、嫌味？」

私は心に決めてるもん。

ナツの嫌な助言には、
絶対耳なんて貸さない。

ナツ「・・・
どうなっても知らねぇぞ」

こういい残して、
ナツは校門の方へ行った。

さぁ、邪魔者も
いなくなったことだし、
タイヨウ君タイヨウ君！

・・・ん？

タイヨウ君と
待ち合わせしていた
場所まできた私は、

とんでもないものを
目にした。

ヒマリ「それで～？」

タイヨウ「あのミユウっていう子、
完全に僕に惚れたと思うよｗｗ」

ヒマリ「え～、
浮気するつもりじゃ
ないでしょうね～/////」

タイヨウ「しねぇ～よｗｗ。
あ、そろそろミユウが来ると思う。
また後で」

・・・・・・

え・・・？

理解が追いつかない。

私の頭は
真っ白になってしまった。

彼女がいたのに
私に告白したってこと・・・？

じゃあ
今までの幸せは・・・？

ミユウ「あの、タイヨウ君・・・」

タイヨウ「ミユウ！
１人でずっと
ドキドキしながら
待ってたよ笑」

ウソ・・・つき・・・

私は、絶望のどん底に
落とされた・・・

ぐすっ・・・

泣きそうになった
シュンカン。

ナツ「ミユウ！」

・・・・・・!!

ナツ・・・！

ナツ「タイヨウ、
お前だけはぜってぇ
許せねぇ。
行くぞ、ミユウ」

手を引っ張られ、
私はナツについていった。

涙を流しながら。

・＊。・　校門前　・。＊・

ナツ「ミッユウ・・・
なっ、泣くなって！
えっと・・・」

ミユウ「ヒグッ・・・、
フラれ・・・ちゃった・・・」

ナツ「アイツは
５人ぐらいの彼女持ちだ。
何回も見かけたことがある。
だからやめとけって言ったんだ」

ナツ、私のことを心配して
言ってくれたんだ。

それなのに私は・・・

ミユウ「ごめっ・・・、
ごめんねっ・・・
ナツ・・・！」

ナツ「だッ、大丈・・・！
平気だっつうの！」

ふふ。
強がってる。

ナツ「好きな・・・、
好きな女はフツー
渡したかねぇーだろ」

ミユウ「えっ!?//////////」

ナツ「だっ、黙ってろよ！」

顔が真っ赤。

ナツって、昔から
こうだったなぁ。

ミユウ「ナツ・・・
助けにきてくれて
ありがとうね」

ナツ「/////////！」

２人して
顔を真っ赤にしながら、
猛ダッシュで
同じ通りの家を目指して
帰っていった。

＊ｅｎｄ＊