最高の夏休み

CAST橘侑里

作者：るり

2025.08.17

みんなやっほー！
私、橘ユウリって言います！

みんなからは、ユウリって
呼ばれてま～す。
中学２年生です！

自分が思ってるより
やさしい、優等生らしいです。
私は思ってないけど。

一応、学級代表やってます！

「ねね、ユウリ！
最近ナツくんとどうなの？」

「どうって？」

「ユウリ、ナツのこと
好きでしょ？」

「なんで分かんの？」

「もう８年も一緒だからね～。
あと、親友ですから！」

この子は山本イチカ、
小学校の１年生から
ずっと同じクラスなんだ～。

なんでも話せる親友です！

イチカが言った通り、
私は久野ナツに
恋してます！

「で、どんなトコが
好きなの？」

「う～ん、
やさしいところとか、
笑顔とか！」

「アイツがやさしい!?」

「え？　やさしくない？」

「消しゴム拾ってあげても
あいさつしても
何にも言ってくれないよ？」

「私、笑顔でありがとうとか
言ってくれるけど・・・」

「もうそれ、
両思いなんじゃない？
今年の夏休み
遊びに誘ったら？」

「えぇ～、そんな勇気ないよ～。
あっ、授業始まるよ！」

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

授業が終わって
１０分休憩。

「イチカ！」

後ろから声がした。

振り返ると、ナツだった。

「ど、どうしたの？」

「あっ、えっと、その・・・
夏休み、一緒に遊ばない？」

まさかのナツが
誘ってくれた。

「えっ、あっ、うん！
もちろん！」

「じゃあ、８月◯日に
学校集合で、ニコラモール行こ」

「うん！」

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

そして迎えた遊ぶ日。

「ごめん、お待たせ！」

「だいじょうぶ、今来たトコ！」

うっわ、カップルの
会話じゃん。

私服のナツくん、
カッコよ!!

「じゃあ、行こっか」

「行こ！」

２人並んで歩き出す。

「あのさ、ナツ」
「なぁ、ユウリ」

「被ったねｗ」

「なｗ」

「ユウリ、先いいよ」

「じゃあ、言うね？
私、ナツのことが好き。
つきあって下さい！」

「わぁー、
言おうとしてたこと
言われたじゃ～ん。
俺もユウリのこと好き。
こっちこそ、つきあって下さい！」

今は２人で
手をつないで歩いています！

＊happy end＊