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君となら・・・

CAST橘 侑里橘 侑里

作者:よっちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.25

?「あー、今日も雨だ・・・」





ふぅ・・・
最近、雨が続いている。
だからか、私の気分も下がっている。





はじめから不安な言葉を
こぼしている私は、ゆうり。
中学3年生。受験生である。





?「ゆうり?! 何? うかない顔して!!」





ゆうり「いちか!!」





いちか「も~! ここんとこずっと
そうだよね・・・」





この子は、いちか。私の一番の親友である。
いちかにはなぜか何でもしゃべれるし、
落ち着く存在。





やさしくてかわいいいちかは
モテていて、私には
もったいないほどの人だ。





いちかは、私を大切に
思っているだろうか・・・?













*・*・・・*・・・*・*





いつも通り教室に入った。





?「よぉ! ・・・お前
朝からそんな顔すんなよ」





ゆうり「何? ほっといてよ。
マジウザイ、ハル!」





ハル「うわ! 怒んなよ。
もっとひどい顔に・・・」





ゆうり「余計なお世話です!!」





この超ウザイ人は、ハル。
幼稚園の時からの幼なじみで、
何かと絡んでくる。





・・・にしても、ハルも裏ではモテている。
ハルのどこがいいのか・・・?





ゆうり「あ! ライくんだ・・・」





ハル「なんだよ、ライが来たくらいで・・・!
俺を無視すんなよ?」





ゆうり「かっこいいなあ・・・」





あ、言ってなかったけど私は今、
ライくんに片思い中です。





カッコよくて、テニス部のエースの
ライくんは、・・・やっぱりモテる。





ハル「話しかければ?」





ゆうり「いいの。
遠くで見ていられれば・・・」





ハル「ふーん、変なヤツ」





ゆうり「・・・・・」













*・*・・・*・・・*・*





そんなある日のこと。
日直で教室に残って仕事をしていたとき。





ライ「橘さんだよね?」





ゆうり「え・・・あ、うん。何?」





ライ「いきなりだけど・・・
オレさ、橘さんのことが好きなんだ」





ゆうり「え!?」





ライ「・・・だから、オレとつきあってください」





ゆうり「・・・・・」





ライ「返事は今度でいいから! じゃ!」





・・・心臓爆発しそうなんだけど・・・
え? 今、何が起きた?
ライくんが・・・あのライくんが・・・





私に・・・告白・・・
告白・・・告白・・・





ゆうり「!?!?」





その日、私は初めて男の人に告白された。
しかも、好きな人に・・・













*・*・・・*・・・*・*





ハル「はよ」





ゆうり「おはよ」





ハル「お前、なんかあっただろ?」





ゆうり「は? 何もないし」





ハル「言っとくけど、
ライはやめた方がいいぞ」





ゆうり「は? 何よ、急に」





ハル「アイツはやめとけよ」





ゆうり「ハル、いきなりなんなの!?」





私はその場から走り去った。





いちか「ハルくん! 何やってんの?
ゆうりとケンカしたの?(笑)」





ハル「俺、やばいこと言ったかな?」





いちか「ハルくん・・・あのね・・・」













*・*・・・*・・・*・*





その日の放課後。





ライ「ごめん、橘さん。
返事聞きたい。今!」





ゆうり「今!?」





ライ「うん」





ゆうり「えーと・・・、
こんな私でよかったら・・・」





ハル「やめろ!!」





ゆうり・ライ「!?!?」





ハル「こいつに手ぇ出すんじゃねえ」





ゆうり「ハル! マジなんなの!?」





ハル「ゆうり。よく聞けよ?」





ゆうり「うん・・・?」





ハル「俺は、聞いたんだよ」





ハルは、ライくんが
テニス部の人達との賭けに負けて
罰ゲームとして私に告白したこと、





私がもちろんOKするだろうと・・・
廊下で話していたことを
聞いていたらしい。





ゆうり「・・・うそ・・・・・・」





ライ「・・・・・」





ゆうり「ライくん、どういうこと?」





ライ「・・・違う。
コイツの言ってることはデタラメだ!」





ハル「テメェふざけんなよ!
俺の好きなゆうりを傷つけたら、
ただじゃ置かねぇからな!」





ライ「・・・何なんだよ。
チッ。そーだよ、うそだよ。
ハルが言ってること大正解!」





ゆうり「え・・・」





ライ「一番目立たない感じの
橘さんが選ばれて~!
オレ、がんばったよね(笑)
ごめんね~」





ハル「・・・テメェ!」





ハルがライくんを殴ろうとした。





ゆうり「・・・やめて!」





ハル「は?」





ゆうり「いいの。私は、大丈・・・」





あ、無理。ここにいたくない。
私は走って逃げた。





ハル「ゆうり!」













*・*・・・*・・・*・*





外に飛び出したら、大雨だった。
梅雨の季節だから、傘しか見えない。





いちか「ゆうり!? どうした・・・」





ゆうり「何でもない!!」





いちか「ゆうりーー!」





走れ。走れ。
誰にも見つからないところまで。
走るんだ。





ゆうり「ハァ、ハァ・・・」





あー、もう、何なんだろうか。
私は何を信じようと・・・





ありえないってわかっていたのに・・・
涙と雨が混ざって、もう泣いてるのかどうかも
わからない。





あー、私って・・・





ハル「おい」





ゆうり「ハル・・・何やってんの?」





ハル「それは、こっちのセリフだ」





あ・・・息切れてる・・・
追いかけてきてくれたのかな・・・





ハル「心配したんだぞ」





ゆうり「ごめん。もう何がなんだか
わからなく・・・」





ハル「今はいいよ」





その時、初めてハルがカッコよく見えた。
初めてドキドキした。





しばらくたって雨がやんで、
涙も乾いた。





ハル「ゆうり・・・」





ゆうり「何?」





ハル「俺、いちかちゃんに告白された」





ゆうり「え?」





ハル「でも、断った。
俺には大切な人がいるから」





ゆうり「そっか・・・」





ハル「・・・俺は、ゆうりが
一番大切な人だよ」





ゆうり「え?」





ハル「つまり!
俺は、お前が好きなんだ!」





ゆうり「・・・うそじゃないよね?
罰ゲームとかじゃ・・・」





ハル「・・・んなわけないだろ(笑)
俺は、そういうのできないって
知ってるはずだろ!」





ゆうり「そうだね(笑)」





ハル「俺とつきあってください!」





ゆうり「やだ」





ハル「え!?」





ゆうり「・・・うっそー(笑)」





ハル「は!?」





ゆうり「今気づいたの。
私はね、ライくんよりハルが大切だった。
いつも近くにいたから気づかなかっただけなの。
今までキツく当たってごめんね」





ハル「うん」





ゆうり「私でよかったら、
よろしくお願いします」





ライくんに言うはずだった言葉。
ハルに言う方が緊張してた。





ゆうり「・・・あ! 虹!」





私たちふたりが結ばれたことを祝うように・・・
虹が空を飾っていた。







*End*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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