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CAST橘 侑里橘 侑里

作者:社長

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.06.24

私は橘ゆうり。中学3年生!
一見、普通の女の子なんですが・・・





りひと「お姉ちゃん! 早くご飯作ってよ」





ひなた「お姉ちゃん、宿題教えて!」





かのん「お姉ちゃん、ノート代ちょうだい」



はる「ばぶ・・・」





えっ? 何をやってるかって?
何を隠そう、私は5人きょうだいの
長女なんです・・・





しかも、まだみんな小学生&赤ちゃん・・・





お父さんは1年前、
病気で死んじゃったの・・・





だから今、お母さんが働いてるから
私が代わりにご飯作ったり、
いろいろ家事しなきゃいけないんだよね・・・





でもさ、私だって普通の
女子中学生なんだよ!!!!!!!!





彼氏作ってデートしたり、
友達と出かけたりしたいお年頃なのに~





なんで、家事やんなきゃいけないの?





恋はいつも片想いであきらめちゃう・・・





どーせうまくいったとしても
家事やなんやらで、結局うまくいかないんだろうなって
思っちゃうの・・・





あぁ~こうしてる間にも
洗濯物干さなきゃ!!!!!





私に恋してる時間なんて
どこにあるのやら・・・





―チュンチュン―





ゆうり「ほらー、みんな起きて!!!!」





お母さんはいつも
朝早く出ちゃうんだ!





ゆうり「ほら! りひとと、かのんと、ひなたは
学校行く支度して!!!
はるちゃんは、バスが来るまで待っててね」





あぁ~、たまには私もヘアアレとかして
学校行きたいよぉ・・・





かのん、りひと、ひなた「行ってきまーす」





ゆうり「行ってらっしゃい!
気をつけてね~。
よしっ! はるちゃん行くか!」





はる「ばぶ」





保育園の先生「おはよう、はるちゃん。
ゆうりちゃん、いつもごくろうさま!!」





ゆうり「よろしくお願いします!」





はぁぁ・・・これから学校かぁ。
ダルイなぁ。





なんか頭痛いし、風邪引いたかなぁ。





いっけない、もうこんな時間!
早く行かなきゃ遅刻になっちゃう!!!!!!!





―キーンコーンカーンコーン―





ゆうり「ギリギリセーフ」





イチカ「今日もお母さん、ごくろうさま」





ゆうり「ちょっと、あんまり大きな声で
言わないでよ!」





イチカ「ゴッメ~ン」





そう、私は親友のイチカにしか
私が家事をやったりしてること
言ってないの!





変に気をつかわれても嫌だしね・・・





イチカ「なんかゆうり、顔色悪いよ・・・
どうしたの?」





ゆうり「えっ! そう、かなぁ」





バタッ・・・





イチカ「キャーゆうり??
だいじょうぶ?」





私は気を失って倒れてしまった・・・













*...・・・*...・・・*





ゆうり「・・・ん、ここどこ?」





ナツ「気がついた?
ここは保健室だよ」





ゆうり「保健室?」





ナツ「だってキミ、教室で倒れたじゃん。
覚えてないの?」





ゆうり「あぁ~さっきイチカに
名前を呼ばれたような・・・
ってか、あなた誰?」





ナツ「俺は、久野ナツ。
保健委員だから、ここにいるんだ」





ゆうり「そっかぁ。
いろいろありがとねっ」





ナツ「ねえ、なんで倒れたの?」





ゆうり「家事で、つか・・・」





ナツ「えっ? 家事?」





ゆうり「違う違う違う違う違う!
え~っと最近、勉強のしすぎで・・・」





ナツ「ホントかよっ(笑)」





ゆうり「ホ、ホントだよ!」





ナツ「まぁ、あんま無理すんなよ」





ゆうり「ありがと」





ナツ「帰りは俺が送って帰るからなっ!」





ゆうり「別に平気だよぉ」





ナツ「いや。この学校さぁ、担当した患者は
家まで送るっていう決まりがあるんだよなぁ。
だから送ってやる!!!」





えぇ~
帰りは、はるちゃんを迎えに
行かなきゃいけないんだよね・・・





まぁ、ごまかせばいいか。





ゆうり「わかりましたぁぁ」





ナツ「じゃあ、帰りに下駄箱でなっ」





ゆうり「はぁい」





はぁ。今日は最悪だぁぁ。













*...・・・*...・・・*





―キーンコーンカーンコーン―





ナツ「おうっ、ゆうり!!」





ゆうり「呼び捨てかよっ!」





ナツ「まぁいいじゃん!」





ゆうり「もう・・・」





それから私とナツは
いろいろな話をした。





ゆうり「ちょっと弟迎えに
行かなきゃいけないから
保育園よってもいい?」





ナツ「どーぞ」





はる「お姉ちゃん!!」





保育園の先生「今日は、はるちゃん
ちょっとご機嫌ななめでしたよ」





ゆうり「えっ?」





保育園の先生「なんかストレス
たまってるみたい・・・
最近、お母さんに会ってる?」





ゆうり「いや、会ってません・・・」





保育園の先生「きっと寂しいのね。
毎日じゃなくても、
ときどき会わせてあげてね」





ゆうり「はい・・・ありがとうございました」





はぁ。はるちゃんにまで
こんな辛い思いさせて
ウチの母親は何をしてるんだか・・・





ナツ「あのさ・・・俺、お前のこと
好きになっちゃったみたいなんだよね」





ゆうり「今そんなこと言われても・・・
ナツ「返事かんがえといてっ」





もう。なんかつかれた・・・





ゆうり「ただいまぁ。あぁつかれた」





りひと、ひなた、かのん「おかえり!」





ゆうり「さぁご飯食べようか」











・*。・ 2時間後 ・。*・





子どもたち「おやすみ~」





ゆうり「おやすみなさい」





あぁ~明日はお休みだぁぁ。
少しゆっくり出来る。





でも、もう寝よう。
おやすみ~。













・*。・ 翌朝 ・。*・





ゆうり「はぁぁ眠い・・・ん?」





テーブルにはお母さんからと
思われる、置き手紙があった。





───────────
ゆうりへ

お母さんはしばらく
大阪に出張にいきます。
留守番よろしくね。

お母さんより
───────────





ゆうり「・・・はぁぁ? もうやだ・・・
こんな家、出てってやる!」





私は、勢いよく家を出てしまった・・・





手にしたスマホの連絡先に
ナツの名前が目に入った・・・





ナツ「もしもし?」





ゆうり「ナツ??」





ナツ「えっ、ゆうり?」





ゆうり「あのさ、今日って
空いてたりする?」





ナツ「おう! 空いてるよ」





ゆうり「ちょっとつきあって!」













・*。・ 10分後 ・。*・





ナツ「おまたせっ、どこ行く?」





ゆうり「まずは・・・
遊園地でも行っちゃう?」





ナツ「おいおい、病み上がりなのに
だいじょうぶか?」





ゆうり「だいじょうぶ!
ほら早く行こう!」













・*。・ 4時間後 ・。*・





私たちは、少しベンチで
休むことにした。





ゆうり「はぁ! こんなに遊んだの久しぶり!
私ね、1年前お父さん死んじゃって
それからずっとお母さんの代わりに
家事やったりしてきたの。
でも・・・なんかつかれちゃって
家飛び出して来ちゃった・・・
きっと今頃、みんな大変なことになってると思う・・・」





ナツ「家、帰んなくていいのか」





ゆうり「はぁ? 今までずっと
家事におわれてたんだよ?
1日ぐらいこうやって遊んでも
神様は怒んないでしょ」





ナツ「俺さ・・・お前に惚れたの、
そういうところだよ」





ゆうり「えっ??」





ナツ「前におまえんちの前通ったとき
ちっちぇー子ども連れて歩いてんのを
見かけたんだよね。
その姿にグッときちゃってさぁ、
惚れたんだけど・・・」





ゆうり「けど?」





ナツ「さっきの言葉聞いて冷めた!
自分だけとか、1日だけとか、
甘ったれたこと言ってんじゃねーよ!
チビたちは、お前のこと待ってんだよ。
お前しか頼る人がいねぇんだよ!
だからさぁ、帰ってやれよ」





ゆうり「な、なにわかったようなこと言ってんのよ!
アンタなんかに私のキモチなんて
わかんないのよっ!
勝手なこと言わないで!!」





私は走った。
息が切れるまで走った。









*...・・・*





どこまで来たんだろう・・・





ナツ、あきれちゃったよね。
最悪の姉だもんね。





私はしばらく、辺りをぶらついていた。





時計はもう、夜の7時を回っている。





そろそろ帰んなきゃ。
みんなお腹を空かせて待ってる。





私は帰ることにした。











・*。・ 1時間後 ・。*・





ゆうり「ただいまぁ。
ゴメンね、遅くなって」





ナツ「よっ!」





ゆうり「ナツ??
なんでいるの?」





ナツ「さっきは言い過ぎてごめん。
俺に何か出来ることないかなぁって
考えたら、こうするしかなかったんだ・・・
ごめんな、勝手なことしちゃって。
俺って、とことんおせっかいだよなぁぁ」





ゆうり「ナツ・・・」





私は、思わず泣いてしまった。





その泣き顔を見て、ナツは
ニコッと笑って抱きしめてくれた。





私は、ナツの大きな腕の中で
思いっきり泣いた。





子どもたち「あぁ~お姉ちゃんと
ナツくんがラブラブしてる~
ヒューヒュー」





ゆうり「こらっ」





ナツ「いいだろ~」





ゆうり「ちょっとー、ヤメテよぉ
子どもたちの前で」





ナツ「いいじゃんかよ。
将来、義理のきょうだいになるかも
しれないんだし(笑)」





ゆうり「えっ?」





ナツ「今さらNOとは言わせないぞ。
もしそんなこと言ったら
チビたちの前で、キスしちゃうからなっ」





ゆうり「まったく・・・
デートは子連れだかんね」





ナツ「了解!」





チュッ





子どもたち「あぁ~お姉ちゃん
チュウしてる~」





ゆうり「もぉ!」





ナツ「もーらいっ」





「ただいまぁ」





ゆうり「えっ? お母さん????
なんで?
出張じゃなかったの?」





お母さん「子どもたちの顔が見たくて
帰って来ちゃった!」





子どもたち「お母さん~」





お母さん「ゴメンね、今まで辛い思いさせて。
これからは、少しずつ
お休みするようにするからね」





ゆうり「お母さん・・・」





お母さん「ゆうりもっ。今までありがとう。
(コソッ)彼氏も出来たみたいだし、
これからはお母さんがいるときだけ
朝帰りオッケーよ(笑)」





ナツ「はいっ、朝帰りさせます!」





ゆうり「バカ~」





でも、みんな笑ってる。





私もナツといろいろな辛いこと、
一緒に乗り越えていくよ。
(まだ朝帰りはしないけどねっ)





最後に、私の宝物は、家族&ナツだよっ!





*end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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