リップスティックの約束

CAST川原 美杏川原 美杏

作者:なのか

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.09.23

私は川原美杏、
中学2年生。





中高一貫の学校に
通っている。





最近の学校の楽しみは、
高等部1年のレン先輩の姿を
眺めることだ。





レン先輩はサッカー部に
入っている。





今日も朝練の日だから、
レン先輩を見れる!!





美杏は嬉しくて
急ぎ足で
校庭に向かっていた。





いた!!
レン先輩だ!!





今日もカッコいいなぁ。





ニヤニヤしてたかもしれない。





そんな時、
ハプニングが起きてしまう。





バーン!!!





美杏は一瞬、何が起きたか
わからなかった。





目の前が真っ暗になって、
顔面にサッカーボールが
飛んできて、
運悪く美杏の顔に
当たってしまった。





「いたたた・・・」





何が起こったのかわからず
その場に立ちすくんでいると、
なんと、レンくんが
走ってやってきた。





レン「大丈夫?
ごめんね!
痛かったよね?」





美杏「い、いえ、
大丈夫です・・・」





美杏は恥ずかしくて、
下を向いていた。





気づいたら
付けていたマスクが
地面に落ちてしまっていた。





レン「あ、マスクが
外れちゃったね。
ボールの衝撃で
飛ばされちゃったんだね。
痛かったよね。
本当にごめん!
このお詫びは必ずするから!」





そう言って、ボールを拾って
サッカーチームのところに
戻っていった。





なんだろう?
お詫びするって
言ってくれてたけど。





私のことなんて
知らないよね・・・。





「あっ、もうこんな時間!
教室に行かなくちゃ!」





美杏は駆け足で
教室に入った。













*...・・・*...・・・*





次の日の朝。





今日は、サッカーの
朝練がない日だ。





レン先輩に会えない日は
学校に登校するのも
ゆっくりだ。





正門前の横断歩道の
向かい側で、
立っている人を見かけた。





あれ?
レン先輩だ!





学校に入らずに
どうしたんだろう?





そう思いながら
信号を渡ると、
レン先輩が
話しかけてきた。





レン「昨日はごめんね!
顔とか怪我してなかったかな?
ずっと気になっていて、
でも、名前もクラスも
わからないから
来るのを待ってたんだ」





美杏「えっ、本当ですか?
待っていてくれていて
すみませんっ!
私は、川原美杏です。
中等部2年A組です」





レン「ミアンちゃんか、
よろしく。
これさ、よかったら使って!」





美杏「えっ、
ありがとうございます!」





そう言って
小さな袋を受け取って、
中身を見ると、
リップスティックが
入っていた。





レン「それさ、マスク外した
ミアンちゃんの顔を見て、
似合いそうな色を
姉貴と一緒に選んでもらったんだ。
よかったらつけてみて!」





美杏「嬉しいです!
ありがとうございます!」





美杏がリップスティックの
フタを開けてみると、
淡い桜色のきれいな
リップの色だった。





レン「いつもさ、
サッカー部の朝練で
見ていてくれたの気づいてたんだ。
その時からかわいいなって思って、
話せるきっかけがほしくて、
ミアンちゃんめがけて
サッカーボールを蹴っ飛ばしたら、
運悪く顔に当たってしまったんだ。
本当に申し訳ない。
よかったら、そのリップをつけて、
俺と日曜日にデートしてください!
お願いします!」





美杏「嬉しいです!
私もずっとレン先輩が見たくて
朝練を眺めてました。
日曜日にリップつけてきます!」





レン「じゃあ、
日曜日、約束ね!」





2人は笑顔で
リップスティックの
約束を交わした。







~END~

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